ちょっきんきりえ展、30日スタート!
きりえアーティストYUYAさんインタビュー

6月30日より表参道YHIギャラリーではきりえアーティストYUYAさんによる「ちょっきんきりえ展」がスタートします。
あたたかいラインと色使い、アイデアあふれる構図で人気のきりえアーティスト、YUYAさんに、お話を伺いました。
Q1 大学で建築を勉強されたYUYAさんがきりえをはじめたきっかけは?
大学卒業後は建築設計事務所に勤めて建築設計の仕事をしました。
もともと1950年~60年代の時期の広告美術と呼ばれた時期のグラフィックデザインは大好きで、こういうものをつくってみたいなとは思っていました。
大学の建築科を卒業したことと切り絵は特につながりがあるわけではないですが、建築デザインにおけるレイアウト感覚をグラフィックでも生かせている部分はあるかもしれません。
レイアウト的な納まり(四角形の紙の中でどういう風にモチーフを切り取った構図で絵をつくるか)などは特にこだわっているところです。
Q2 YUYAさんがきりえを作るときにテーマにしていることは?
絵をつくるときに常にテーマにしていること。
ひとつは「人がにっこりする絵」です。日々の生活のなかで部屋のインテリアと調和し、見てくれた誰かにとって日々の生活が楽しくなる絵を目指しています。
自分の作品は現代アートや、何日もかけてつくる油絵などとは違い、思いついた楽しいアイデアをその場で軽やかに絵にすることが特徴で、誰にでも理解できるわかりやすさをもった作品。
でも、レイアウトや表現などのデザイン面には強いこだわりを持ってつくっています。
Q3 今回の作品展には、テーマがありますか?
いままでは世田谷を拠点に展覧会で作品を発表し、地方(新潟や長野)でも巡回展として開催してきました。
いままでに行った世田谷の天童木工PLYでの2・3回目の個展の内容は以下のとおりです。
・「絵+音楽+インテリア」
=切り絵と音楽と天童木工の家具というコラボレーション空間をつくる。
部屋の中に展示されているようなリラックス空間で絵を眺めてもらった。
・「おいしいコンポジション」
=このときは構図にこだわってつくる、ということを特に意識しました。
日々の楽しいことや、音楽の躍動感などをPOPにグラフィックで表しました。
今回の作品展は、過去の作品のまとめ的な展示にしたいと考えています。
表参道という新しい場所で、新しいお客様もたくさんいらっしゃると思うので、特定のテーマというより、この地域にいらっしゃる人々に「ちょっきんきりえ展」をまず知ってもらいたい。
自分の作品をみるのが初めての人々に多く見ていただければうれしいです。
Q4 作品の説明をお願いします。

■DESAFINADO
これは「ヂサフィナード」と読みます。ブラジルのボサノヴァ名曲。
「下手くそにだって歌ごころはある。これこそボサノヴァなんだ」という遊びごころあふれるボサノヴァの音楽性をうたった歌です。
その楽しさを表現できればと思ってつくった絵。

■ROMARIA ′08
「ホマリア」は、ブラジルの古い曲です。
ボサノヴァ・アーティストの中村善郎氏が2008年のアルバムの中でカヴァーし、その音楽を聴いたイメージでつくった絵。
大好きな1950年代のグラフィックデザイン(広告美術)を意識したテイストです。

■TRISTE
ブラジルのボサノヴァの名曲です。
「トリスチ」=悲しみという意味。とらえられたサカナ。
悲しいはずなのですが、なんだか楽しげな表情にしているところがポイントです。
色あいとシンプルな表現が北欧デザイン的かもしれません。

■reza
これもブラジルのボサノヴァの曲です。reza=祈りという意味。
葉っぱのようにも木のようにも見えるモチーフによる森ができあがりました。
一定の繰り返しパターンでつくる絵が、北欧のテキスタイルデザインなどに通じる要素かもしれないと思いました。
Q4 作品に使用している紙はどのような紙ですか? デザインのアイデアはどのようにでてきますか?
使用している紙は、どこにでも売っている色紙(ラシャ紙、色ケントなど)です。
それ以外にアクセントとして、英字新聞や海外の雑誌などを使うこともあります。
誰にでもどこでも手に入る材料で、誰でもできる方法で、できるだけ要素をそぎ落としてシンプルな表現をする。
でも、誰にも真似のできない構図とアイデアで自分だけの作品をつくる。
というのが自分の技術的な面でのテーマです。
デザインのアイデアは、普段見る植物や鳥などの動物、あとは1950~60年代の海外と日本のグラフィックデザインの本や写真集や昔の日用品のパッケージのモダンな模様や色合い、包装紙など。
さまざまな物からインスピレーションを受けてアレンジし、組みたてて絵ができている気がします。
あとは音楽です。常に作品をつくるときは音楽を聴いていて、そのイメージもモチーフや表現に影響しているかもしれません。
幅広いものの中から、調和するテイストを選びだし、組み立てる「編集感覚」と言えるのかもしれません。
どこかで見た何かを組み合わせて作品になっていることは間違いないでしょう。
Q5 会場でかけられる、音楽について教えてください。
音楽は友人の吉本宏さん(音楽文筆家)が選曲しています。初個展のときに会場で出会い、すぐに友人になりました。
特定のジャンルでくくれるものではなく、でも一定のテイストで選曲された心地よい音楽。
僕も普段聴いているものも多いです。都会的な洒落た感覚と同時にあたたかさが感じられるアコースティックミュージックが中心です(表参道にはぴったりかと思います)。
時間軸にあわせて一日の音楽がプログラムされ、BGMとして展示会場に流します。
以上です。YUYAさん、ありがとうございました。
なお、YUYAさんが会場にいらっしゃるのは、以下の日程です。
・6/30(火)初日 10:30-18:30
・7/5(日)10:30-18:30
・7/11(土)10:30-18:30
・7/12(日)最終日 10:30-17:00
たくさんの皆様のご来場をお待ちしています!
YUYAちょっきんきりえ展
6月30日(火)~7月12日(日)
10:30~18:30
※7月6日(月)休 ※最終日は17:00まで
@YHIギャラリー
blog:YUYA|ちょっきんきりえの部屋
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