生息動物との共生
Published by tochi under 現地活動 on 10 月 27, 2008
自然環境の変化と共に、野生動物が山から追いやられています。
本会が植栽を行なっている周辺でも、集落は対応に苦慮されています。
畑を耕作されていたYさん(85歳)は、「獣がこんように(来ない)ネットをはるのやが、檻に入れられてるのは私らや」。
高齢のため、ネット作業、資金(年金暮し)が大変と云う。さらに「昔はこんなに獣が家にきいひんだ(来なかった)、なんかおかしい、山に食べるもんがないのやろか?」
その集落の近くに動物との共生をスローガンに「熊を守る団体」が、広大な土地を買い上げ、野生動物の保護に乗り出した。
狩猟はおろか(当然ではある)、立ち入り禁止であると言う。大きな問題は生じていないが、その周囲には(半径10km)通学路
や人家がある。元々、某大学の演習林に近く月の輪熊の生息地である。その密度は北海道をしのぐと言う調査結果がある。
毎年熊の出没が報告され、そのつど役所が調査や駆除を行なっていると聞く。
集落のF氏は、「野生動物の循環(強食弱肉)がのうなった(無くなった)。小さい鹿を狐が食べてたんやが、狐がおらん。どうなっ
てるのやろ?わしらも山に行かんようになったせいやろか?」。ともあれ、集落の方は大事に育てた農作物被害に悲鳴を上げている。
S氏は「そやけど、動物も可哀想や山に食べ物が無くなった生きていけへん、何とかならへんもんやろか?」と云う。
適正な駆除が必要であることは理解できる。しかし、大規模な造成や社会経済の急激な変化に動物たちが警告を発している。
共生をさらに追及する必要を感じた。

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