オリンパス 動物向け医療機器強化 内視鏡の普及や周辺製品開発
■ペット市場拡大にらみ獣医師セミナーも開催
オリンパスは、ペットブームを背景に成長が期待される動物向け医療機器事業を強化する。世界シェアの7割を握る内視鏡を動物病院にも普及させるほか、小動物用の小型内視鏡や関連の周辺機器などを開発し、潜在需要を掘り起こす考えだ。
日本で飼われているペットは犬だけでも1250万匹を超え、これに伴いペット関連市場も約1兆円規模にまで膨らんでいる。うち動物医療関連が約3割を占め、今後も市場拡大が続くとみられている。
こうした将来性をにらみ同社では「動物事業開発部」を新設。今後、機器の普及活動を本格化するとともに、動物病院向け機器のラインアップも拡充する。
同社がとくに重点を置いているのは内視鏡の動物病院への普及だ。現在、国内には約9000の動物病院があるが、内視鏡を導入しているのは10%程度にとどまる。
動物病院は年商3000万円以下の小規模経営が80%を占め、最新機器の設備投資には消極的なことが背景にある。
半面で動物の手術でも、切開部分が少なくて済む内視鏡の活用を要望する飼い主が増加しているとされ、利点を周知することで機器導入につなげたい考えだ。
このため獣医師を対象にした動物用内視鏡セミナーなどの開催を活発化。内視鏡を操作できる獣医師を増やし、普及への土台作りを進める。さらに、小動物向け小型内視鏡に加え周辺の治療器具、ケア用器具などを開発し、獣医師の多様な要望にこたえられるようにする。
オリンパスは子会社を通じ、2005年にペット代行サービスの「ペットワン」(東京都世田谷区)と提携するなど、同分野のノウハウ習得にも力を入れている。
7月30日8時26分配信フジサンケイ ビジネスアイ