英語再び
前の仕事では、恐らく中国語力を買われて採用が決まったはずだが、
実際に働いてみると中国語以上に英語を使う職場で、
最初は英語を話そうとしても中国語が出てきて大変だった。
それでも何とか頑張って、職場では困らない程度には上達した。
(あくまで職場の中だけの話で、一歩外に出たら見事に話せない…。)
その後退社し、転職活動を始めたが、前回の仕事で中国人との商売に
疲れ果てた私は、中国と一切関係のない仕事を探していた。
何よりも「中国語が話せるだけのおっさん」になりたくなかった。
でも仕事は中々見つからず、結局中国語を話せる人を探していた某社に
声を掛けていただき、そこでお世話になることになった。
初日に業務内容について色々説明を受けたのだが、
中国語のメールが禁止されていることには驚いた。
私は台湾担当なのに、現地とのメールは英語でやらなくてはならないという。
理由は「上司が中国語を読めないから」……なるほど、一理ある。
上司が中国語を読めなければ、例えばクレーム対応に支障が出る。
しかし突然英語のビジネス文章を書けない私は、
結局FAXで現地と連絡を取り合うしかなかった。
中国語を手書きすることもあるが、WORDで中国語の文章を作成し
それをFAXするときは滑稽に感じられた。
結局上司は読めないのだし、それなら最初からメールすれば良いのに…と。
転職してから暫く経ち、先輩社員のメールを読んでいるうちに
最近は簡単な内容については英語でメールを書けるようになってきた。
前の仕事では書くことよりも話すことを求められたが、
今の仕事では何よりも書くことが求められる。
これまた滑稽な話だが、現地と電話で連絡するときは中国語だ。
お互いに英語で書いたメールを見ながら、中国語で話をする。
何とも非効率な話だが、英作文力向上のためだと思って頑張っている。
考えてみれば、「英語を使う仕事をしたい」と願って止まない
英語学習者は日本中にたくさんいることだろう。
その多くは私なんかよりずっと英語が上手なはずだ。
そう考えると、今の環境はとても贅沢だと思う。
でも、こんな英語の下手な私が英語を使う機会を得ることができたのは
やはり中国語のお陰だ。中国語がなければ採用されなかっただろう。
前職の時も思ったが、「給料をもらって、語学力も向上できる」
こんな素晴らしい、贅沢な話はないと思う。