バッドバンク

2 月 16th, 2009

バッドバンクとは、「金融機関の不良資産を買い取る専門銀行」です。日本の金融危機時にも見られたことですが、現在米国では銀行が貸し渋りの真っ只中です。銀行にしてみれば、融資の余裕がないことが大きな理由ですが、もう一つ大きな理由があります。それは、不良資産の損失の確定が難しいことです。不良資産になっても、銀行間で取引があるならすぐに損失処理が可能なのですが、住宅ローン証券化商品など価値の毀損した証券類を買い取るような金融機関はありません。そのため価格が決まらず、どの程度不良資産化したのかも分からないのが現状です。これでは優良資産を含めた銀行の資産がどれほどになるのか算出できず、貸し渋る他ありません。「バッドバンク」はこのような不良資産をバランスシートから切り離してしまおうというものです。
 
1980年代後半、米大手銀行メロンバンクが経営危機に陥った時、当時のカウエット会長が断行、成功した実績があります。設立した「バッドバンク」に不良資産を引き取らせ、銀行のバランスシートを改善、通常業務に注力することで収益を好転させ、メロンバンクは優良銀行に変わりました。ただし、この方式も万能ではありません。不良資産を切り離すことで、銀行が貸し出しを増やし、経済の再生に努めないことには単に銀行のお荷物が消えただけになり、国に訳の分からない不良資産が押しつけられたままになってしまいます。そうなるリスクもあるため、「バッドバンク」の設立に慎重な見方をする人もいるようです。

専門家によりますと、バッドバンクを通じた不良債権処理には約3兆ドルかかるとしており、今回も前回と同様に成功するとは限らないのですが、バランスシート改善のための特効薬になるのは確かです。今は他に有効策がないことを考えると、オバマ政権も受け入れる可能性が高いと考えられます。そして、もしこのバッドバンクがうまく機能し、経済再生が実現すれば、不良資産はやがて優良資産に変わっていくことでしょう。バッドバンクが希望の光となってくれることを望むばかりです。

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