加湿でウィルス対策
Add comment 2 月 13th, 2009
1月22日、香港から成田空港に到着した台湾人男性が税関検査場内で突然倒れ、昏睡状態に陥る事件がありました。その場で行ったインフルエンザの簡易検査で陽性反応が確認され、けいれんなどの特異な症状があったために新型インフルエンザの可能性があるとして、現場は一時隔離されました。しかしその後の精密検査で陰性が確定、覚せい剤入りの袋を大量に飲み込んだことによる中毒症状だったことが判明し、「新型インフルエンザウィルス日本上陸」という事態は免れました。
今年のインフルエンザは例年よりも猛威を振るっており、1月28日時点で「インフルエンザ注意報」を出している保健所地域は197箇所(46都道府県)あり、「警報」を出している保健所地域は328箇所(43都道府県)にもなります。手洗いやうがい、マスクを着用する事で予防が可能ですが、会社規模で考えた場合、加湿器を設置するだけで感染の確率を大幅に下げることができるそうです。
アメリカ暖房冷凍空調学会で行われた「ウィルスと湿度に関する調査」で、湿度50%以下と湿度70%以上でウィルスが活性化する事が判明しています。さらに、室温を含めた調査では室温20度以下ではウィルスの生存率が高まるということも分かっています。また、多湿の状態で室温27度を超えるとカビの繁殖に適してしまうことを踏まえると、「室温20度~25度、湿度50%~60%」という状況がインフルエンザを含めた様々なウィルスに最も効果的な環境といえるのです。これに基づいて実際に加湿器を導入した企業では、従業員が風邪をひく割合は、導入前の31%から25%に減少した例もあるそうです。一人の感染者から集団感染してしまうのがインフルエンザの怖いところですが、ウィルスの特性を把握したうえで予防や対策をすると、より効果が得られるようです。