あなたのために
2 月 2nd, 2009
金融危機や円高に追い打ちをかけられ、自動車業界各社が業績を大きく落としている厳しい状況の中、唯一前年を上回る成績を残した自動車メーカーがあります。
アウディ・ジャパンのベッシュ社長は、アウディにとって08年は「全世界で大成功の一年であった」と述べています。アウディは全世界で前年比4.1%増となる約100万4000台の車両を販売し、15年連続の売上成長を遂げました。全世界で販売実績を伸ばしたアウディですが、特にアジア・太平洋地域での成果は華々しいもので、前年比15.6%増となる約15万5000台を販売しています。
その秘密は、社員教育に力を入れ、顧客満足を常に追求する姿勢が評価されていることにあるようです。それを証拠に、販売店スタッフのトレーニング時間は同業他社の数倍を費やしているとのことです。同時に、販売店には「接客・サービスの評価」での報奨金制度を導入しています。接客態度やサービスの質の評価をあえて点数化し、最大で新車売上額の1%を報奨金として社員に還元しています。点数化するのは「期日の厳守」「継続的なコンタクト」「再修理などの点検」「領収書明細の詳しい説明」の4項目です。そうすることで、スタッフが顧客満足を第一にしたサービスをより積極的に行う環境も整えているのです。もちろん製品の質においても高い評価を得ています。ある車種では一日の生産台数を20台という少量生産に限定し、熟練した職人の手による精密な計測、加工技術によって入念に管理されています。結果、08年は世界で91の賞を受賞し、日本国内でも「あなたが選ぶインポートカー・オブ・ザ・イヤー」を始め多くの賞を総なめしています。
ベッシュ社長は、「2009年は飛躍の年にする。そのためには顧客のニーズにいかに合わせていけるかが大きな鍵だ」と話しています。顧客満足とは最も基本的なことではありますが、ここから目をそらさず、追求し続けた結果が今のアウディにあるように思われます。厳しい経済環境の下、今後もアウディの快進撃が続くのか、真価を問われる年となりそうです。
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