世界一平和な紛争地
Add comment 1 月 16th, 2009
昨年末にイスラエル軍がパレスチナ自治区のガザに侵攻を開始し、900人を超える犠牲者が出ています。しかし、ある場所では紛争地域であるにもかかわらず人々が平和に暮らす街があります。スペインとポルトガルの国境付近にあるオリベンサという街です。この街は430km2の面積に11650人が住む街で、田園風景に囲まれた静かな場所です。ほぼ同じ面積の横浜市が約350万人なので規模の小ささが伺えます。この土地は約200年前からスペインが統治していますが、ポルトガル政府も歴史的な資料を根拠に領有権を主張しており、2国間で領土を争っている紛争地なのです。
しかし、オリベンサには国境警備や出入国検査などは無く、現地の人々も全く緊張感が無いといいます。紛争の存在自体を知らない人も多く、知っている人も細かい状況などは全然気にしておらず、まさに世界一平和な紛争地域と言えます。専門家によると、同じ紛争地でこうした違いが出るのは、ナショナリズム(民族主義)の対立があるかないかによるといいます。ナショナリズムの対立の典型的な例が日韓の竹島問題や、インド・パキスタンのカシミール問題です。竹島問題では好漁場である竹島周辺を領土として確保したいという思惑がぶつかり合い、カシミール問題ではヒンズーとイスラムという宗教問題で対立や紛争に発展しています。
スペインとポルトガルでは貿易も拡大しており、互いに反感を持っていません。昨今、様々な地域で紛争が絶えませんが、オリベンサのように紛争をしていても平和な地域があるのです。自己主張を抑え他人を思いやる気持ちがあれば、世界中の紛争地域も平和に争えるのではないでしょうか。