進化 or 崩壊
1 月 13th, 2009
方位磁針を手に取ると、ほんの数秒で針が北の方角を教えてくれます。地球は大きな磁石とも言われます。それは、ただ単に地球を構成している物質が磁力を持っているだけではなく、地球の奥深く、核と呼ばれるその部分に原始的に出来た発電機が電流を起こし、磁場を発生させていると考えられています。この総称「地磁気」とは磁気や磁場の総称のことですが、これがあるとないとでは大違いで、方位磁針が使えず困るといった程度ではなく、人体に有害な、太陽風を始めとした高エネルギーの放射線が宇宙から降り注いでくるのです。
この地磁気の力が年々弱まって来ているのをご存知でしょうか。地磁気の強さは場所によって異なりますが、ここ日本では概ね0.4ガウス程度。2000年前は4ガウスほどもあったとされています。このまま地磁気は消失してしまうのでしょうか。この現象は、地球の歴史の中で何度か起こっています。磁場がゼロになると、なんと磁場が逆転。現在の地球は北がN極、南がS極となっていますが、これが全く逆になるのです。これまでにも平均45万年に一度のペースで逆転してきました。
ここで非常に興味深い話があります。「古地磁気学」によれば、地層に堆積されている過去の動植物の化石を丹念に調べてみると、生物相の急変と逆転の時期は、不思議に深い関連を示しているといいます。たとえば、地磁気逆転の頻度が高かった約5億年前ごろは、光合成植物の繁栄によって大気中の酸素が急激に増加し、古生代を代表する三葉虫が出現した時代。また、恐竜や現生人類ホモ・サピエンスの登場も、逆転の時期と一致するといいます。さらに過去数十年間の統計だけをみても、地磁気の増減は天然痘やポリオなどの伝染病の流行とも明らかな相関関係にあるというのです。あくまでも仮説ではありますが、その原因は磁極の逆転によって一時的に地球の磁気がゼロになるため、宇宙線や太陽風が直接地球上に届き、それが生物に突然変異を起こさせて進化をうながした、と言う説が有ります。
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