ハサミ男 2009. 5. 18.
今やTV番組と手料理ネタの
ブロガーとなった殊能センセー原作の映画化。
某映像表現については、先に感想を述べた映画『ハイテンション』と同様。原作では叙述トリックのミスリードとなっているが、映像化するにあたり男女二人が主人公のように表現している。ふと思ったんだけど・・・これって、小林泰三『密室・殺人』を映像化しても全く同じになるんじゃないだろうか。ほら、どちらも『もーれつア太郎』状態ってことじゃん。若い人向けには『ヒカルの碁』状態と言えば良いかな?
さて、原作を読んでいるので新しい驚きはなかったが、父親の存在以外は原作に極めて忠実であり、それ以上でもそれ以下でもない。ただし、あの配役では最初から真犯人がまる解り過ぎ。モダンでクールな雰囲気に仕上げたかったのかも知れないが、それが裏目に出てか何となく映像も音楽もちゃっちい。ゲーム音楽みたいなBGMが妙に気になった。
主人公役の麻生久美子は玄人好みの女優らしいが・・・う〜ん。まぁ、病んだ感じはまぁまぁだったのかな。葉月里緒菜あたりでも良かったが、彼女では色っぽ過ぎるか。トヨエツは最近やっと「俺って演技派じゃん?(の割には台詞棒読み)」的な気負いが抜けてイイ感じの役者さんになって来た気がする。ただし、無駄な高身長が画面クラッシャーな気がしないでもない。背が高いことが必ずしも有効でないのは、トム・クルーズやケビン・コスナーが物語っている。存在感があるという評価もあるが、個人的には違和感ばかりが目につく。こと、この映画については浮いていても一向に気にならないので、そういう理由から違和感が少なかったのかも。最初から正体を知っていたからなぁ・・・トヨエツと阿部寛が逆だったらどうだろう?ああ、イメージすら湧かない。やっぱりトヨエツのキャスティングで正解だったようだ。
暖簾を5万円以上お買い上げの方に、サービスでラミンの丸棒を暖簾棒として付けていた。
以前は3万円以上だったが、私が引き継ぐ際に市内のホームセンターにラミン材の丸棒がないため、わざわざ千葉のホームセンターから買い付けて送って貰うなどの手間が増えたせいもある。しかし、ラミン材というのは3年前位に輸入規制が掛かり、国内在庫限りの状況になっていた。そのため「千葉のホームセンターの在庫もいつかは尽きるだろう」ということを既にオーナーに報告はしていた。
それで今回、2枚の暖簾をご注文で暖簾棒を2本お付けしたお客さんから「2本のうち1本が入らない」というクレーム。この時はまだ千葉から送っていたので、ウチに来ている在庫から1本送るように言われ、何も考えずに切断して送付。すると電話で「だから、直径40ミリでは入らないんだって!」とのこと。あれ?ウチに来ている丸棒は全て直径40ミリなんですけど。いつの間に35ミリから切り替わったの?この返答について、オーナーが自己判断で一回り細い竹棒を2本送付。ちょっとの間は収まったんだけど、今日になって「竹じゃ細くてクルクル回っちゃうんだよ、ちゃんと35ミリの棒を送れ!」との苦情が窓口に入った。う〜ん。
オーナーに相談すると「通常は40ミリを送付している。前回送った35ミリが入手きないので、返金で納得して貰うように交渉して欲しい」との連絡。いや・・・通常は40ミリじゃないだろ?35ミリのはず・・・あれっ?そうだ、ここに来て重要なことを思い出した。このお客さんは棒の直径を予め聞いてきて、それに誂えて取付箇所を施工して貰うとか言ってたんだ!入らないのは暖簾じゃなくて、棒を支える作り付けの誂えのことだよ・・・うわぁ。だから、サービスだからってテキトーなモンを送るのは嫌なんだよなぁ〜ホント勘弁して欲しい。(涙)
あ〜マジ気が重い。Kさんに様子を聞きつつ相談すると、既に電話の相手が奥さんから旦那さんに代わっていて雰囲気最悪〜のご様子。うは・・・勘弁してよ。「個人的に入手できるか探してみるので、電話があったら待って貰ってください」と言うと「ウチの旦那が建築関係だから、ちょい聞いてみるわ」とのこと。程なく33ミリの丸棒を調達し、お客さんに何とかその寸法で納得して頂くことが出来た。手摺用建材だから2,900円とお高いけど、ウチらが金を払うワケじゃないし背に腹は代えられません。助かったよぉ〜Kさん、マジ有り難うございました。感謝感激です!
それはそれで決着が付いたけど、こちらも丸棒の在庫が無くなったので追加手配を依頼したところ「ラミンの丸棒は直径40ミリも入手できなくなったので、次回から竹棒に変更します」だとさ。このオーナーを見ていて思うのは、客の苦情をイチイチ気にしない強い精神(または鈍感力)を持っていなければ小売業は勤まらないってことだなぁ〜それが出来たら本当にラクなんだろう。
それから、新規事業で頭がいっぱいなのは解るけど、暖簾のホームページも何とかしてくれよ。
もう堪らん・・・ローラ・ダーンのドアップに絶えられません。怖い!
ネタバレになるのか解らないけど、どうせ全てを理解できる人なんていないだろうから、個人的な見解で感想をまとめようと思う。恐らく「スミシーの家」というのは、あの世か三途の川の一歩手前という設定ではないかな。そこに捕われているロストガールは、テレビに映る自分の人生を見ながらただ涙に暮れる。そこで彼女の人生を再現するのは、ローラ・ダーン演じる女優のニッキー・グレイス。これがなかなか、最初はスムーズに把握できない。何故なら最初の1時間くらいは、「4-7」のリメイクである「暗い明日の空の下で」という作品中の、スーザン・ブルーを演じているからだ。
ニッキーとデヴォンの不倫が作品とオーバーラップするのをきっかけに、ニッキーとスーザンの人格が混同する(「あら、脚本と同じね!」あたり)までは割と解りやすい展開なのだが、スーザンを介してロストガールの人生もリンクして来るとワケが解らなくなる。それとボツになった「4-7」らしき展開もあるから、うさぎさん一家を除いても4つのストーリーがあるワケだ。ロストガールの展開は背景がポーランドの雪国になっているので、まぁ把握はできるかな。路上で殺されるチョビ髭と、白いドレスの後ろ姿の女が出て来るのは「4-7」か。うさぎさん一家は、あの世とこの世、現実と虚構の橋渡しみたいなものだろう。
最初に出て来るローラ・パーマーのママが、リンチ作品恒例の予言者と思われる。男の子はスミシーの息子で、内容からすると二重人格を顕すのかなぁ・・・最後に出て来た意味がよく解らんけど。死神は、ロストガールの亭主をサーカスに連れ去ったファントム(クリンプと同一人物か?)のことだろう。ニッキーが奴を殺したからこそ、ロストガールの魂は救済されて亭主と再会できたと・・・まぁ、そんなところかな。裕木奈江(子供にしか見えないよ!)と黒人女は死へと導く天使役かな〜?
ローラ・ダーンの顔は恐かったけど、3時間もあるとは思えないほど面白かった。
残念なことに、ここまでストーリーが複雑だと感情移入が全くできないのが惜しいところ。ロストガールの悲しみや人生の痛みも伝わり難いし、それを代弁しているのがローラ・ダーンだとしても、映画の中では妄想で頭がいっちゃってる多重人格者にしか見えない。まぁ、多重人格を表現していると解釈してる人もいるから、そのまんまなのかも知れないけど。そんなんだったら到底感情移入などできないぜ。
でも、他人の人生を演技に取り込んで再現し、即ち昇華しているという点では、彼女は依り代なんじゃないかな。巫女さんなんだよ多分。リンチの扱うテーマはいつでも、あの世とこの世と魂の救済なので、日本のアニミズムに近いものがある。ただ、何故に兎なのかってのは解らないけど・・・まぁ、単純に不思議の国のアリスから引っ張って来たのかも知れない。この辺は考えても仕方ないだろう。
そう言えば、ジェレミー・アイアンズの演じたキングスリー監督が作中一番マトモな人物だった。是非とも斬新な役柄を期待していたので、ちょっと物足りなかったな。しかしジェレ様と言えど、リンチ作品の中では奇異な感じはしないのね。照明を上下するシーンくらいだな、ちょっとコミカルだったのは。拍子抜け。
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