「good!アフタヌーン」創刊
前の更新から2ヶ月近くあけてしまいました、唐茄子頭です。
アフタヌーンで好きなマンガは単行本になってから読んでいて、雑誌の方は滅多に買わないし、この「good!アフタヌーン」創刊を知った時も多少興味を持った程度でした。しかし先月下旬になって連載作家のリストを見て、創刊号を買う決断(大げさ・・)をしました。

土曜に本屋行って買ってきて、今日ゆっくりと読んだところです。おお!どれも続きが読みたい!
表紙を飾っている「もやしもん」の石川雅之氏をはじめ、アフタヌーンやイブニングで主に描いている作家さんが多いですが、講談社以外の雑誌から来た作家さんもいいです。
麻生みことさん(*1)の『路地恋花』。主人公の仕事は個人からのオーダーで1冊の本を作る事。「客の要望通りに淡々と」がポリシーと言っておいて、客の思いに真摯に向き合う様が読んでて引き込まれました。
板場皆さん(*2)の『3センチメンタル』。両親が離婚する事になった3兄妹の話。長兄>次男>>妹の順にボケの度合いが強いようです。3人のキャラクターが今後どうはじけていくのか楽しみです。
最近流行りの腐女子モノも1つ。うみたまこさんの『いまドキッ』。「見つけちゃった・・・理想の受け・・・」って。単にブーム便乗の凡作か、面白くなっていくのか、少しの間様子見ですね。
隔月刊というのも今の自分には丁度いい発行ペースだし、しばらくは購読する事になりそうです。
*1・・・「メロディ」で連載中の『そこをなんとか』も面白そうです。最近たまたま借りたのを1回読んだだけですが。
*2・・・「コーラス」の『サムライカアサン』が好評のマンガ家さん。初期の短編作品も単行本化してほしいです。
「きみとぼくが壊した世界」 西尾維新
大英博物館は展示物の写真撮影OKなんですねぇ。
ロンドン塔って塔じゃなくて宮殿だったのですかぁ。
そんな事はどうでもいい話で。

主人公たちの掛け合いなどギャグ的な部分ですらすら読ませるのはいつも通り。
この作品は推理小説の形と取っていますが、事件のトリックはさして重要でないのでしょう。作中でノックスの十戒(*1)が話題にされますが、その事がこの小説を正統的なミステリーと認められなくてもよい、という作者の意識を表していると思えます。
最近この作者は「小説を書くということ」とか小説の可能性やら役割などをテーマにする事が増えているようです。
昨年発表された『トリプルプレイ助悪郎』では、2人の小説家に其々「この世には未だ”小説”と言える小説は一冊もない」「”小説”なんて、書けて、読めればよい」と語らせていましたが、西尾氏自身がこの両方の考えを持っているのでは。
氏の作品の大半はライトノベルと呼ばれるもので、「読みやすくて、萌えがあればOK」と乱暴に捉えられる面のあるジャンル、という認識が私にはあります。
このジャンルの作家である西尾氏は、「読めればよい小説」と受け取られても構わないし、一方で小説の可能性を色々と試行して読者を驚かせてやろう、と目論んでいるのだろうと期待しています。
今回はその期待にはちょっとそぐわなかったかな。でも話のまとめ方は結構好きです。
*1 : ノックスの十戒・・・ロナルド・ノックスという人が著した「推理小説を書く際これだけは守るべきである」という10項目のルール
「ブラバン」津原泰水
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ある高校の吹奏楽部部員だった人々の当時と25年後の話。
最初の方を読んで「彼女がこの小説のキーとなるのかな?」と思っていたら、途中から別の人物たちの描写が多くなり、軽い肩透かしをくらいました。
仲間や先輩・後輩、それと教師たちの、普段部活の中で認識していなかった一面を少しだけ描き、誰に対しても深くまでは踏み込まない。皆それぞれに色々あって、「特別な人」を出さない事を筆者は選んだのかな?と思いました。
全般的に登場人物に対してどこか愛すべき面が見出されますが、女性のキャラクターはズルイ面が若干強調されている気がします。著者は女性なんですかね?読む人、または時によって感情移入する登場人物が変わりそうです。
25年後の辻さんと用賀さんがカッコいいっす。
今週5日ほどかけて、昨日読み終えました。