切なさに 夜風を恨む 秋の宵 虹かかる 夢の彼方に 未来あり 同じとき 同じ月見る ふたりかな どんぐりが 哀しく遊ぶ アスファルト 満月が やさしくまあるく 微笑んで どこまでも 遠く届かぬ 雲の波 子ども等の にぎやかさだけが 明日になる 眠れない 夜も 明日を 運び来る 彼岸花 昨日の少女の 涙かな 曼珠沙華 紅く散りゆく 線香花火
同じ場所 同じ時間に 握りし手 経りゆきし 日々を重ねて 今のきみ 秋の候 恋する気持ちも 天高く 目を閉じて それでも 映る 君の顔 一瞬に 果てし花火の 潔さ 手を繋ぐ そのぬくもりが 恋になる 目を閉じて まぶたに 浮かぶ 君の笑み 行く末に 想いをはせて ふたり旅 そばにいる 君の笑顔が 春を呼ぶ 見つめ合う 芙蓉の花の 物語
言の葉に 紛る己に 目を背け 青空に 映える桜の 可憐さよ 君誘う 桜の日には 雲走る 春を呼ぶ 空が 桜が そよ風が 指先に 春とどまりて 桜舞う 口元に 残りし 君の 愛しき香 風ひとつ そこに感じる 秋がある ひらり跳ぶ 君のこころに 追いついて 時の間に 住みし光に 明日を見る 君想う 心に灯る 絆の火
春休み なりを潜める 母がいる 涙そうそう ピアノの響きに 涙そうそう 桜花 君の襟にも 春がくる 春うらら 乱れし髪に 日の匂い 春雨が 運ぶぬくもり 君のむね 桜花 綾なす想いに 目を伏せる 歩みゆく 午前八時の 日のもとに 前のめり 歩いて躓く 人の世か 菜の花が 揺らめく群れに 蝶が舞う 雪柳 風を追いかけ 雲になる