逆光に 柿をついばむ 小鳥かな 観覧車 天までとどけ この想い 星くずを みあげる瞳に 星の海 今宵また 瞳を閉じて 笑み浮かべ 恋の色 月のひかりに 煌めいて むきになる そんな些事さえ 幸のたね 夕焼けに 色づき燃ゆる 君のほほ 手を繋ぐ 君の鼓動が 指伝う 揺れ動く 想いは とうに めいっぱい 半月が 昨日と今日に 語りかけ
オリオン座 かすむひかりも 意地を張る くやしくて 歯噛みをしたって あすは来る 枯葉舞う わびしさばかりが 胸を舞う 嘆いても 溜息ついても 前を見て 横顔が 照れくさいけど まぶしいよ 哀しげな 秋の一日 ススキの穂 後戻り するより 前に 進もうよ 同じ席 同じ時間に 君想う 紅い花 我がいのちにも 火をつけろ 見つめ入る 炎のなかに 時爆ぜる
夕焼けが 高いも低いも 朱に染め 一文字が 重なり合って 夢になる 月光に 揺れて 寄り添う ふたりかな ふたりして 茶柱立てて 微笑んで 紅白に そっと背を延ぶ 彼岸花 カクテルが 心変わりを 映し出す 他人事が いつか 自業と 相成りぬ 桜坂 葉っぱが 紅く はにかんで 曼珠沙華 朝露ひかりて なおさみし プリズムが 映えて七色 こころいろ
彼岸花 寂しく揺れる 紅いいろ 錦繍に 燃える山並み 恋模様 赤とんぼ 秋 紅に いろ さざめいて 夕焼けに ひかりて 揺れる くもの糸 郷に入り 郷を荒らせし 深き業 彼岸花 哀しき恋を ものがたり ひとの間(ま)で ぎりりと来たる 金縛り 星屑が 舞い散る天に 君想う 尺取が 知らぬ顔決め 不貞寝する 岩を打つ 水がはじけて 舞い上がる