その436 PAGE2010
2月3日と4日は、JAGATのPAGE2010に行ってきた。いつも苗場と重なってしまうのでここ数年行けなかったのだが、今回は残念ながら苗場に行けないので、その分PAGEで勉強させていただいた。
3日は、朝に基調講演トラックの「ビジネスが変わる 販促が変わる」を受講、午後は、いったんお客さんのところへ行き、再び会場に戻ってXMLコンソーシアムのクロスメディア・パブリッシング部会とのジョイントイベントである「クロスメディア交流会」に参加した。
クロスメディア交流会は、第1部で、まず参加者全員が自己紹介。その後、ベネッセコーポレーションの桑野さんによるXSL-FOによる組版の説明と、近々公開される予定のFANTaStIKK(JepaX自動組版)、JEPASSPO(JepaXドキュメント作成)という2つのフリーツールの紹介があった。
ベネッセコーポレーションの桑野さんについては、よくお名前を目にし、実際にお顔を拝見していたのだが、実は2003年に雑誌で記事を書いた時にもお世話になっていた。今回名刺交換をさせていただいて、その時使わせていただいた「一発ちかん」というツールについて、Office2007でも使えるという情報をいただいたのは嬉しかった。
普段、テキストの置換のときはsedを使っているが、今使っているsedツールではShift_JIS以外は使えないので困っていた。テキストファイルをWordで開いてこのツールを使えばその問題も解決できるし、もともとWordのデータで、Wordのまま処理したい場合には特に便利なので、これからもどんどん使っていこうと思っている。
第2部は、自由参加で懇親会。これがとても刺激的だった。拡大教科書の作成にXMLが活用できるのではないかとか、古い本をどうXML化したら良いかとか、それぞれの立場でいろいろな問題意識を持っている方々とお話ができた。
拡大教科書については、教科書会社がそれぞれ発行するという努力目標の他、ボランティア団体が拡大教科書を制作する場合のために、デジタルデータも提供することになっているが、それならば電子書籍で提供し、手許で文字の大きさを自由に変えられるようにする方法もあるのではないかという話もあった。
4日も朝から出勤(^^) 午前中は「新たなビジネスチャンスを生み出す電子書籍市場」を受講。Kindleが回ってきて、初めて触らせていただいたが、どうやって操作したら良いのか分からず(^^; まあ、端末もこれから各社からいろいろ出てくるのだろうと思った。
電子書籍端末については、これまで国内でもさんざん出てきたのだが、ことごとく失敗。もうほとんど諦めていたところにAmazonで再び脚光を浴びた状況なのだが、Kindleは、実は携帯電話だという話を聞いて、なるほどと思った。
通信料がコンテンツの代金にあらかじめ含まれており、それを購入者が受信するというビジネスモデルは、大量のコンテンツを販売する側だからこそだわね。これまで日本ではハードウェアメーカーが端末を発売したはいいけど、コンテンツを作る側がついてこないので軒並み消えていたわけで(^^;
でも、ソフトウェア側なら結構昔から生き残っているものがある。たとえばVOYAGERのT-Timeとか。VOYAGERといえば、『パソコン創世記』がエキスパンドブックで登場したときは興奮して読んだ記憶がある。
今後、この分野がどう進んでくるのかというのも重要だ。このまま各社バラバラでいくのか、統一されたフォーマットが定着するのか。ユーザーとしては、自分の好きな端末で、好みの本を読みたいし、本を作る側からしても、1回データを作ればそれぞれの端末にダウンロード販売できるという方がありがたいと思うのだけれど、果たしてどうなるのか。
午後は「知って得するInDesign使いこなし術」を受講。各バージョンで追加された機能について解説された。たとえば元からある機能として段落コンポーザーと単数行コンポーザーがあるが、これの使い分け例(商業印刷は段落、書籍は単数行)とか、CS2から搭載された脚注機能とか。
注目したのは外字機能のグリフレット。Illustratorで外字を作って登録したものをInDesignで使えるというものだ。ただし、この機能はCS3まで(CS2からあるが、CS2では重過ぎるとのこと)はクリエイティブスイートに入っていて単品では使えないそうだが、CS4では単体のIllustratorに搭載されたそうだ。
なお、グリフレットで作られた外字はInDesignデータに埋め込まれるそうで、出力先にわざわざ定義ファイルを渡さなくても済むそうだ。ただし、出力先で再入力の必要がある場合には当然定義ファイルが必要になる。
その他には、CS4で搭載された制御時のエラーをライブで検出する機能の便利さについて非常に強調されていた。
その後は展示会を回って、XML関係のツールを中心にカタログを集めて回り、夜はオフ会へ。
遠くから参加された久しぶりの顔とか、お顔は知っていても話をしたことのなかった人ともお話ができて、これまた非常に有意義な時間になった。
ここでもテーマはやはり電子書籍が中心。教科書についても、先生が手許で操作して生徒が見るべきページを操作することができるといいねとか、いろいろなアイデアが出てきた。
Webと書籍との連動についても、話しているうちにいろいろなアイデアが出てきたりして、本当に刺激的な2日間だった。







