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	<title>その433　『夢の浮橋』と水上勉著『越前竹人形』 へのコメント</title>
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	<description>ユーミンと本が好きな夫婦、マサノリ＆みよこのホームページ、「みよこの部屋」の中の一部コンテンツにコメント機能を追加するためのページです</description>
	<pubDate>Mon, 28 May 2012 03:28:56 +0000</pubDate>
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		<title>みよこ より</title>
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		<dc:creator>みよこ</dc:creator>
		<pubDate>Tue, 19 Jan 2010 02:17:31 +0000</pubDate>
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		<description>悪人意識自体は前からあったけど、悪人意識に苦しむのは、その後からというより、小田原事件で千代夫人が佐藤春夫に恋をしてからだわね。</description>
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悪人意識自体は前からあったけど、悪人意識に苦しむのは、その後からというより、小田原事件で千代夫人が佐藤春夫に恋をしてからだわね。</p>
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		<title>みよこ より</title>
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		<dc:creator>みよこ</dc:creator>
		<pubDate>Tue, 19 Jan 2010 02:13:37 +0000</pubDate>
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		<description>それから、実母の死については、谷崎の頭の中では自分が殺したことになっていたと思われます。実際がどうだったかについてはわかりませんが、頭の中ではそうだったと思います。
その後から始まるしつこい悪人意識がそれを示しています。
死に顔が美しかったことも大いに影響しているのでしょう。

なので、『夢の浮橋』の第一稿が終始上機嫌で和やかに進んだというのが、当初理解に苦しみました。
でも、この時点ではそれを告白しようとしていたわけではないんですね。
あくまでも千代夫人のせいにして、それで当時の千代夫人が頭の中で女性になれば二重の意味で自分にとっては嬉しいと。

でも、決定稿のときには自分の頭の中と向き合わざるを得なくなった。だから、沢子を登場させるところで伊吹さんがその後も見たことのないほど苦しんだのかもしれない。

また、『われよりほかに』にボクという犬の話があります。
なぜか突然体の毛が見る間になくなってしまった犬。
犬はそんなこと知らないので、ある日散歩に出る谷崎を押し倒してしまった。
以来、谷崎が散歩に出るときは、犬は犬小屋に押し込められたという話だ。
犬の毛がなくなったことについては、母の丹毒をいやおうでも思い出させたと思うが、
あるいはこれは谷崎が仕掛けたことなのかもしれない。
獣医が毎日のように通って来るのに一向に良くならなかったのが、『夢の浮橋』が掲載された「中央公論」が発売された頃になって、ボクの毛が生え揃ったそうだ。

まだ毛が生えない時期の谷崎の言
「どうも、みっともなくなっちまって、どうしたもんかと思ってね。治療代も馬鹿にならないしするから、いっそもと通りに引き取ってくれればいいとも思うんですがね……、それにしても、もう少し毛が生えないことには、北川さんが腰を抜かすだろうしね」

「喜多川」開店の挨拶をかねた宣伝チラシに寄稿した「喜多川」開店祝には、
「私は君の成功を祈つて止まないが、旧主のもとへ帰つたボクも、今頃は所を得てさぞ喜んでゐることゝ思ふ」

その後に、伊吹さんはこう書いています。
「先生がこれを書かれたのは、北川さんへの“お詫び”の気持ちからだったのであろう」

このコメントは、後でラブレターズの記事として独立させるかもしれません。</description>
		<content:encoded><![CDATA[<p>
それから、実母の死については、谷崎の頭の中では自分が殺したことになっていたと思われます。実際がどうだったかについてはわかりませんが、頭の中ではそうだったと思います。<br />
その後から始まるしつこい悪人意識がそれを示しています。<br />
死に顔が美しかったことも大いに影響しているのでしょう。<br />
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なので、『夢の浮橋』の第一稿が終始上機嫌で和やかに進んだというのが、当初理解に苦しみました。<br />
でも、この時点ではそれを告白しようとしていたわけではないんですね。<br />
あくまでも千代夫人のせいにして、それで当時の千代夫人が頭の中で女性になれば二重の意味で自分にとっては嬉しいと。<br />
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でも、決定稿のときには自分の頭の中と向き合わざるを得なくなった。だから、沢子を登場させるところで伊吹さんがその後も見たことのないほど苦しんだのかもしれない。<br />
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また、『われよりほかに』にボクという犬の話があります。<br />
なぜか突然体の毛が見る間になくなってしまった犬。<br />
犬はそんなこと知らないので、ある日散歩に出る谷崎を押し倒してしまった。<br />
以来、谷崎が散歩に出るときは、犬は犬小屋に押し込められたという話だ。<br />
犬の毛がなくなったことについては、母の丹毒をいやおうでも思い出させたと思うが、<br />
あるいはこれは谷崎が仕掛けたことなのかもしれない。<br />
獣医が毎日のように通って来るのに一向に良くならなかったのが、『夢の浮橋』が掲載された「中央公論」が発売された頃になって、ボクの毛が生え揃ったそうだ。<br />
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まだ毛が生えない時期の谷崎の言<br />
「どうも、みっともなくなっちまって、どうしたもんかと思ってね。治療代も馬鹿にならないしするから、いっそもと通りに引き取ってくれればいいとも思うんですがね……、それにしても、もう少し毛が生えないことには、北川さんが腰を抜かすだろうしね」<br />
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「喜多川」開店の挨拶をかねた宣伝チラシに寄稿した「喜多川」開店祝には、<br />
「私は君の成功を祈つて止まないが、旧主のもとへ帰つたボクも、今頃は所を得てさぞ喜んでゐることゝ思ふ」<br />
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その後に、伊吹さんはこう書いています。<br />
「先生がこれを書かれたのは、北川さんへの“お詫び”の気持ちからだったのであろう」<br />
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このコメントは、後でラブレターズの記事として独立させるかもしれません。</p>
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		<title>みよこ より</title>
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		<dc:creator>みよこ</dc:creator>
		<pubDate>Mon, 18 Jan 2010 01:56:33 +0000</pubDate>
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		<description>その393の時の考えに対する自己レスで、
母の意志というのは、さすがに考えすぎかと書いて、一時頭から外していましたが、
悪い筋ではないように思えてきました。
クレオパトラを思わせるし、糺の愛の永続化を願ってとか、
糺の父に対する気持ちとか。
それを承知のうえで、母の永続化のために糺が「夢の浮橋」を書いたとか。
なぜ母の命日に記したかという時期的なことも合っているし。

もっとも、和歌が作られたのは糺が幼児の時ということになっているし、
その頃に糺と出会っているわけですが。
さらにいえば、そうなると糺は最後にウソを言っていることになるわけですが。

ま、そうだったら美しいなぁという希望的結末ということで、とりあえず頭の隅に置いておきます。

妹尾君子さんやアンナ・カレーニナについてもよく調べないと。

そうそう。ウソといえば、武の出生の秘密について、
「武が、実は兄糺の子と見えないような読者では、所詮『夢の浮橋』を読み渡ることができないだろう。」
という秦恒平説は誰だってすぐに浮かぶし、世間の噂ということで、乳母も言っているのですが、そうなると、糺はウソを書いていないと書いているそばから明確なウソを書いていることになるんですよね。</description>
		<content:encoded><![CDATA[<p>
その393の時の考えに対する自己レスで、<br />
母の意志というのは、さすがに考えすぎかと書いて、一時頭から外していましたが、<br />
悪い筋ではないように思えてきました。<br />
クレオパトラを思わせるし、糺の愛の永続化を願ってとか、<br />
糺の父に対する気持ちとか。<br />
それを承知のうえで、母の永続化のために糺が「夢の浮橋」を書いたとか。<br />
なぜ母の命日に記したかという時期的なことも合っているし。<br />
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もっとも、和歌が作られたのは糺が幼児の時ということになっているし、<br />
その頃に糺と出会っているわけですが。<br />
さらにいえば、そうなると糺は最後にウソを言っていることになるわけですが。<br />
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ま、そうだったら美しいなぁという希望的結末ということで、とりあえず頭の隅に置いておきます。<br />
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妹尾君子さんやアンナ・カレーニナについてもよく調べないと。<br />
<br />
そうそう。ウソといえば、武の出生の秘密について、<br />
「武が、実は兄糺の子と見えないような読者では、所詮『夢の浮橋』を読み渡ることができないだろう。」<br />
という秦恒平説は誰だってすぐに浮かぶし、世間の噂ということで、乳母も言っているのですが、そうなると、糺はウソを書いていないと書いているそばから明確なウソを書いていることになるんですよね。</p>
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