谷崎の作品を考えるとき、『卍』はとても不思議な存在だった。一見、モデルがわかりそうでわかりにくいし、その頃の谷崎にこれに該当する事件があったようでないからだ。
そんな中、この作品について、ひょんなことからかつて読んだ『捨てられる迄』(ラブレターズその354とその355参照)との共通点を見つけ、さらにこの小説の元になったと思われる話と、この作品を書くためのイメージ化の材料にした人たちが浮かび上がり、さらに後に書かれる『細雪』への道筋まで見えてきた。
そこで、そのあたりのことをまとめてみたいと思う。
この作品を執筆していた頃の谷崎について、高木治江著『谷崎家の思い出』では、次のように書かれている。
一月二月の『卍』の原稿は大変難航した。物語の筋が頭の中に出来ている時はいいが、それを変更しようという時は灰吹きを煙管の雁首でせわしなく叩いてみたり、冷え切ったウーロン茶をやたらと飲んでみたり、髪の毛をやけにかきむしるようにしながら畳三畳ほどの間をうろうろ歩き廻ってみたり、原稿用紙の一ます一ますを自分の厳選した字で埋めてゆくのだから、これは大変な仕事である。やっと机に向って、エンジンがかかったのかなと思っていると、て、に、を、は、などが気になって、書いては丸め、丸めては破り、結局一晩中に何もかけなかったという時がある。かといって、興の乗った時に書きだめということは、この『卍』に限り決してなかった。
前年の年末の『卍』は、1週間で比較的すんなりいったような感じなのだが、はたしてこの正月にいったい何があったのだろう。記述されている限りでは、松子夫人とその姉妹や妹尾君子さん、千代夫人たちとの舞のおさらい会、それから東京から辻潤が会いにきた、それくらいである。辻潤の逗留中は上機嫌だったが、その後谷崎が東京へ出かけて帰ってきた頃、東京から和田青年が不意に現れている。
前後を見ると、この正月は昭和5年ということがわかるので、千代夫人と和田青年の話が壊れて1年近く経っている。壊れてというか、前年の1月に、3月に谷崎夫妻が別れ、その後千代夫人と和田青年が結婚するという話が決まったのだが、結局3月には別れられず(というか、その頃のスケジュールを見ればそれは最初から無理だったと思われる)、4月から東京で和田青年が大変荒れて、終平氏の表現によると「女狂い」を始め、その後どうなったのか、そのまま壊れてしまったような微妙な1年を過ごした後の事件である。
この時、和田青年は鮎子さんに麻雀を贈っている。鮎子さんはドッジボールが好きで、谷崎が東京に行って留守のとき、これ幸いと庭で遊んでいたのが、谷崎が帰ってからもやっていたら叱られること数回に及び、結局やめてしまった頃のことである。この状況を和田青年に知らせたのは、たぶん終平さんだっただろう。
この正月に谷崎の心をざわつかせたものがもう1つあった。お金の問題である。昭和4年の12月30日に、精二宛にお金の問題で手紙を書いている。後に谷崎と精二が絶交するきっかけとなる、例の萬平さんの件だ。さらに、猫も1匹いなくなってる。家庭内のゴタゴタで原稿が書けず、1つ仕事を断ったという手紙もあるので、心が乱れてということなら十分わかる時期なのだが高木治江さんがわざわざ「物語の筋を変更しようとする時」と書いているのはやはり気になるところである。
そこで改めて『卍』を読み返してみた。すると、綿貫登場の場面に目が留まった。
這入ってみますと三畳ぐらいな次の間やのんで、二十七八の色の白い男の人がたった一人畏まってすわってまして
その男云うのんが、いかにも光子さんの好きそうな輪郭の整うた女のような綺麗な人で、眉毛のうすいのんと眼の細いのんがこすそうな感じ与えますけど、私かって見た瞬間に「美男子やなあ」思たぐらいな顔だちで、
この表現を見た瞬間、これは和田青年だ! と思った。
で、和田青年が鮎子さんに麻雀を贈って1泊した後、『卍』はどうなったかというと、綿貫が話の中心から一挙に外れることになったのだ。つまり、柿内園子の夫が巻き込まれ、園子の夫によって綿貫は舞台から遠ざけられて話は急展開、一気にラストに向かうことになった。
東野圭吾著『流星の絆』をマサノリに勧められて読んだ。この作品は、今クールのドラマになっているが、それが始まる前に読めたのは丁度良いタイミングだった。
それにしてもこの作品、読んでいる間中、なぜこんな無理をする? これは強引じゃないの? という疑問がどうしても起こってくる。そんなことは著者の方も承知しているらしく、その都度理由付けがしてあるし、あまりわからないのはこちらの論理的思考力が足らないからだと思わせるように仕向けてある、というより、実際論理的思考力が足りないのだろう(^^;。
それでも最後にはその無理が報われるように、そうしなければこの結末は迎えられないようにできているところはさすがだ。すべての伏線が見事にまとまる。タイトルの意味までしっかりとフォローされている(^O^)。しかも非常にドラマ向けの結末だ。これならドラマのために結末を直さなくて済む。そういう結末だった。
さて、私にこの作品を勧めたマサノリはというと、まだ半分しか読んでいないそうだ。なので、ドラマの配役を見てもちょっとトンチンカンなことを言っているのがおかしい。もう、よほど何か言いたくなったけど、推理小説の先を読んでいない人にそれを教えるのはとてもいけないことなので、一生懸命我慢したわ(^^;
配役はなかなか良いのじゃないかしら。でも、要潤はどうかしらねぇ。わかることはわかるけど、今風でない方が良いのじゃないかしら。といっても、そうなると年齢が少し上がるから、んー、しょうがないか。戸田恵梨香ちゃんの役も、もう少しハデ目の子の方が良いと思うんだけど、ま、旬だし、あまりハデなのも困るから、ちょうど良いのかもしれないわね。
クドカンの監督というのも少し不思議なんだけど、「池袋ウェストゲートパーク」を考えたら、うん、納得できるか。いずれにしても、来週始まるドラマが楽しみだわ。
アッキーナが片頭痛のために笑っていいともを早退したそうだ。
片頭痛を持っている人は身近にも結構多い。その代表が妹なのだが、こればかりは片頭痛を持っている人でないと、そのつらさは理解しにくい。
だから、頭痛を持っている人は、周囲の無理解のためにこれまで散々苦労してきたようだ。頭痛ぐらいでなどと言う人もいたりするのだ。それでも最近は頭痛に対する理解が浸透してきたことや、いい薬も出てきたことから以前よりは生活の質も上がってきているらしい。
私は片頭痛はないのだが、時々朝に猛烈な頭痛を経験する。痛みのタイプは片頭痛と同じでズキズキ型、というよりズキズキ・ガンガン型なのだが、起きてしばらくすれば直る。したがって、吐くなどということはない。ただ、昔からときどき集中して起こるので、これは何だ? と思い、いろいろ調べたのだが、いまひとつよくわからなかった。
そこで周囲の人に聞いてみたところ、妹から頭痛大学というサイトと、そのサイトに書いてあることをまとめた『ドクター間中の頭痛大学』という本を勧められた。
このサイト、「朝の頭痛」では引っかかってこない。「朝の頭痛」で検索すると、「うつ」に関係あるような記述ばかりみつかるのだ。だから、教えてもらって本当に助かった。
このサイトで症例別ヒントを読んだところ、私の頭痛の原因はすぐに判明した。
私は子供の頃から慢性鼻炎を持っており、なおかつ扁桃腺肥大である。これらによる影響は風邪をひいたときに真っ先に来るとか、年に1回あるかないかの風邪ではない扁桃腺由来の熱が出るくらいだと思っていたのでそのままにしていたのだが、いやいやどうして、実はほぼ毎日影響していたことをこのサイトおよび本で知ってしまったのだ。
私の場合は酸欠が問題という、理由がハッキリしている頭痛なので、まずは寝方に気をつけた。それまでは、体を丸くして、首を極端に前に折り曲げていたので、これが頭への酸素の供給を阻害していたのだが、それを改めるだけで、結構効果がある。頭をガクッと下げていると、昼間でも居眠りしてしまうことがあるので、やっぱり姿勢は大事だわね。
その他の対策としては、鼻絆創膏とか、マウスピースとか、根本的には扁桃腺を取るとか、先ず第一には痩せるというのがあるのだが、また、さしあたっての対策としては、鼻絆創膏まで、それでも問題があるようだったらマウスピースかな。それより何より、まずは痩せることの方が大切なんだけとね(^^; ただ、肥満による影響の方は、確かにある一定の体重を超えると頻度が高くなるのは体験的にわかっているが、今のように太る前からもたまにあったことを考えると、私の場合、やはり鼻・ノド・姿勢の問題が一番大きいのかもしれない。いずれにしても、深刻なことになる前に原因がわかって対策ができたということは本当にありがたいと思った。
しかし、私の場合は原因がハッキリしているからいいのだが(といっても、頭痛のタイプとしては結構深刻)、片頭痛はその症状や頻度のわりに、はっきりした原因がわからないという問題がある。また、人数も多いことから、『ドクター間中の頭痛大学』では、他の頭痛についてもかなり詳しく書かれているが、片頭痛には特にページが割かれている。
これを読むと、気圧の変化が影響する人とか、その他いろいろなタイプがあることがわかる。
頭痛のタイプが判別できるチャートや、お医者に行く際に便利な問診表もあるし、もちろん命にかかわる危険な頭痛の見分け方も書かれているので、頭痛に悩む人は、まずはサイトを見て、それから本を購入して読んでみることをお勧めする。
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正解
「so high」 7名 曲名が頭に浮かびにくかったかもしれないですね。
その他の回答
「満月のフォーチュン」 5名 月に天使の羽がついたハートだと、確かにこの曲が先に浮かびますよね。
ヒントの表示 2名
※ここで表示した○名という数字は、スペルの書き換え等のために続けて回答された分を差し引いた数字です。
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2008年09月 So high
歌詞情報:SO HIGH 松任谷由実 歌詞情報 - goo 音楽
アルバム:TEARS AND REASONS
ふるだぬきさん
満月に気を取られていて、なかなか正解にたどり着きませんでした(恥)
ライブではあまり聴かない曲という印象ですが、アップテンポが好きです。
葉月さん
ドラマのタイアップ曲で非常にテンポの良い曲ですね。
にこごりさん
初めて挑戦させて頂きました。
恋する女の子の気持ちがストレートに表現されている曲ですよね。
こんな恋がしてみたい・・・なんて思ってしまったり(^_^;)
キャサリンさん
難しく考えたらあかんな。
そのままやった・・・
season_colorsさん
この壁紙を見たとき、最初は何だろうと考え込んでしまって、歌詞を見たら、納得しました。
このごろなかなか聞けていないから忘れてしまうんです・・・
みよこの思い入れ
今回は冒頭の歌詞のまんまでいってみました(^^;
ちょっと記憶のエアポケットに入ったような、すっと頭に浮かばない曲ですよね。コンサートであまり出てこないからでしょうか。
そういえば、この曲、ドラマ「その時、ハートは盗まれた」で使われたのですね。主題歌が「冬の終り」で、若き日のキムタクが出ていたという、何気に豪華なドラマですね。
内田有紀さんがデビューということは、たぶん見ていたと思うというか、ドラマの中の内田有紀さんに記憶があるのですが、ドラマの内容がなぜか思い出せません(^^;。