その345 『吾登夢』
畑谷玲子著『吾登夢』を読んだ。
この小説は、ユーミンカタログの中の「なか見検索」内にあるのだが、あるとき3冊まとめて購入された方がいらっしゃったので、読んでみたくなった。
内容は、吾登夢という少年とその友人が、中学校の国語教師(明らかに著者がモデル)との交流の中で、自分でテーマを決めて文学散歩をするというお話なのだが、この吾登夢君、3Tという呼び名と強烈なキャラクターを持つこの国語教師にかなり振り回される。さらに、この小説の内容も、この教師の性格と一緒でポンポン飛ぶ。
読者も吾登夢君と一緒にこの3Tに振り回されるのだ。
読者としてはこの3Tが明らかに著者自身をモデルとしているというところにも妙にひっかかったりもする(^^;
著者紹介で、彼女はこう宣言している。
永年さだまさし氏の考え方に共感しており、“自分の大切な人達の笑顔を守るために今の自分にできることは何か”考え、本書『吾登夢』を発刊する
どうやら処女作のようだが、読んでみて話がアッチコッチ飛ぶところはあるが、心に残った部分があった。それは、
「吾登夢、学校っていうのはね、勉強をしに来る所じゃないんだよ。勉強の仕方を学習しに来る所なんだ。学校を出て、大人になった時、自分が(これ、どういうことなんだろう?)と、思った時、迷わず調べられる力をつける所が学校なんだ」
というセリフだ。短大に行っていた頃、教授がそのセリフそのままのことを言ったことがあって、とても良く覚えていた言葉なのだ。
そのセリフの通り、この本の中には、読んだ後それができるようになるだけの情報はしっかりと含まれている。
2007-05-29 5月26日に、この小説の作者である畑谷玲子さんから、「何でも掲示板」にコメントをいただいきました。とても嬉しいです。







