その342 若者・ユーミン
ふるだぬきさんに『奇縁まんだら』のスクラップをいただいたとき、「今確認できているいちばん古いユーミンの記事」ということで、1971年5月のセブンティーンから、加橋かつみに提供した『愛は突然に』についての記事と1976年のグラフNHKから、高塚せいご氏のイラストによる「いらすとかわら版」という貴重な資料もいただいた。
『愛は突然に』の方は、
荒井由実・17歳。マリファナ事件のあと、心身の衰弱から自殺まで決意していたかつみを救ったのは、この少女との出会いであった……。
というリードで始まる。
この記事でユーミンは、東京でも有名なミッションスクールに通う、現代的なフィーリングのお嬢さんと紹介されている。そして、加橋かつみの詞に曲をつけた、そのきっかけが語られる。
それによると、『愛は突然に』の原形となったのは、高校1年のとき、親友のひとりがボーイフレンドと別れた悲しみを詩にしたものに曲をつけたものだそうだ。そのテープを聴いた、ミュージカル『ヘアー』で加橋かつみと共演したシー・ユー・チェインさんが、2人を引き合わせたそうだ。
もうひとつの資料、「いらすとかわら版」の方は、これがメチャクチャ面白い。
ユーミンは、若いこだまDJ6人衆の1人として紹介されている。
それにはユーミンの部屋の様子(ロッキングチェアやソファー、モジリアニ・ルノアール・ユトリロなどの絵画やビーナスの石膏などが置かれている)やアナブースや打合せでのユーミンの様子などが事細かに書かれている。さらに高塚せいご氏の文章で、
NHKは「自由にやって下さい」と言っている。そう言うと何を言い出すか分からないと不安がられれたのは昔のこと。今の若者は自分を心得ている。
ゴーゴーバーで浮かんだ詩、電車の中でメモした曲がもう100曲くらい出ていて億の単位をかせいでいるとか。
何十年もその道でゲイジュツを掘り下げて、なお食っていけない詩人や作曲家はアタマに来るはなし。
と書かれている。
書かれ方は若者だし、ゴーゴーバーなんて時代を感じる風物があったりするけど、不思議なくらい今と変わらないユーミンが描かれている。
それにしてもこの「いらすと・かわら版」面白いなぁ。シリーズだったらしいので今度古本屋さんを探してみようかしら(^^)







