みよこの部屋 コメントページ

2006 年 8 月 27 日

その311 『谷崎潤一郎伝─堂々たる人生』(その2)

カテゴリー: 小説・作家 — みよこ @ 12:00 AM

『蓼喰う虫』の頃について、谷崎潤一郎伝には第二の男(阿曾の真のモデル)の本名と、小田原事件の頃の佐藤春夫の長い長い「出さない手紙」の抜粋が載っていた。あと、その後谷崎が結婚しようとしていた女中さんの話も出てきたが、それ以外はこの件で特に目新しいものはなかった。が、私はこのときの千代夫人の心の動きに関心がある。
はたして千代夫人は佐藤春夫のもとに喜んで嫁いでいったのかと。

佐藤春夫とは、いくら小田原事件で引き裂かれたと言っても、千代夫人には既にお腹に子までできたとも言われる恋人がいたのだ。女性の心理としては、これはもう佐藤の件は過去のことだろう。
ではなぜ佐藤と結婚する気になったか。なぜ和田青年をそんなに簡単にあきらめたか。

和田青年は、千代夫人より8歳若く、まだ20代だったという。対して千代夫人には鮎子さんという子供がいる。和田青年と結婚する場合、鮎子さんは谷崎のもとに残す予定らしかったが、これは相当つらかっただろう。
佐藤春夫と結婚することに決まったときも、「鮎子さえ良ければ」と承知したという。

また、佐藤春夫がこの件を知って和田青年に千代を終生愛することができるかと問い詰めたとき、和田青年は「それはわからん」と答えた。そのことに佐藤春夫は大いに憤慨した(もっとも、この場合どのように答えようとも不満だったと思うが)。また、佐藤春夫が千代夫人を問い詰めていることを和田青年が友人である谷崎の末弟終平さんから聞いて激怒し、そのまま決別の手紙を出したという説もある。
佐藤春夫に相談することについては、和田青年との婚約が整う前に佐藤春夫に相談するべきではないかと千代夫人自身が谷崎に言い、はっきり決まる前に壊れることを恐れた谷崎が止めていたらしい。
小田原事件でのいきさつがある佐藤春夫に、別の男性と結婚することを後から知られるというのは千代夫人としてもつらかったのだろう。

谷崎潤一郎伝では、ここで高木治江著『谷崎家の思い出』から次の一説を引用し、このように書いている。

東京から二十代の和服姿の歌舞伎の女形のような青年が現れて、鮎子さんに麻雀を贈った。どういう青年か誰も知らない。先生には会わず、千代夫人に心ありげな素振りであったが、夫人もさりげない様子のまま、一泊して帰って行った不思議な青年である。
とあるのは傷心の和田だろう。

『谷崎家の思い出』には、この一節に入る前に、この頃鮎子さんがドッチボールを好んでやっていたが、書斎の谷崎から叱られること数度に及び、退屈していたときのことだと書いてある。終平さんあたりがこの状況を伝えていたのだろうか。

和田青年にしてみれば決別の手紙を書いたからといってすぐあきらめられるものではないだろうが、千代夫人としては、こうして壊れてしまったら、それは将来のある和田青年のためにも良かったのだと自分を律したのかもしれない。
決まった後、当事者(千代夫人の気持ちは不明)がそれぞれ「これでよかった、もっとも良いタイミングでもっとも傷の少ない方法で解決できた。」と言っているのもうなずけるような気がする。

余談だが、和田青年は戦後佐藤春夫の勧めで小説を書き、大坪砂男という名前で作家デビューしている。

2006 年 8 月 23 日

その310 『谷崎潤一郎伝─堂々たる人生』

カテゴリー: 小説・作家 — みよこ @ 1:24 AM

谷崎潤一郎伝─堂々たる人生ふるだぬきさんお勧めの小谷野敦著『谷崎潤一郎伝─堂々たる人生』を読み終わった。
この本は、これまで松子夫人のフィルターに縛られてきた谷崎論を、なるべく松子夫人のフィルターから離れて、まず、詳細な年表を作りながら作家の人生を追体験するように書かれている。

帯には生誕120年と書かれていた。
実は、松子夫人存命中の生誕100年の頃、神保町で谷崎の資料を集めていた。今回この本を読んでみて、我ながらなかなかいい線の資料を集めたなと思ったが、その中でも、谷崎二番目の妻の友人だった高木治江著『谷崎家の思い出』は、松子夫人存命中の本でありながら谷崎の妻三人が登場し、しかも松子夫人のフィルターのかかっていない貴重な資料だったことを、今回改めて実感した。谷崎のビジネスに対する姿勢も『谷崎家の思い出』には十分描かれている。では、それ以外の本には松子夫人の実像は見えてこないのかというと、よく読んでみるとちらりと見えてくるものもある。どの本だったか忘れたが、谷崎の実の子鮎子さんと歩く松子夫人を形容しているシーンに小谷野氏がさかんに書いている松子夫人がいる。

『谷崎潤一郎伝──堂々たる人生』を手にとって最初に興味が行ったのが、やはり『蓼喰う虫』の第二の男性の存在だ。その存在についてはその286のときに初めて知ったのだが、これについてはまた後で書く。
それからその287で触れている『少将滋幹の母』のモデルだが、これははっきりは書いていないが、この本を読んで、確信した。これについてもまた後で書く。


そうそう。最後の方に意外な人物の名前が出てきた。ピアニストの原智恵子さんだ。この人はキャンティの創業者の最初の奥さんだが、思わず目が止まった。姿といい性格といい、きっと好みだっただろうなぁ。

それにしても、『聞書谷崎潤一郎』の著者が松子夫人が故人になられた後に出された『秘本谷崎潤一郎』はやはり欲しいなぁ。それと、谷崎晩年の秘書である伊吹和子著『われよりほかに─谷崎潤一郎 最後の十二年』、これは講談社文芸文庫から出ているが、どうせなら1994年発行のものも欲しいなぁ。また神保町で探してこようかなぁ。

2006-08-27

翌日、水道橋の日本書房で1994年発行の『われよりほかに─谷崎潤一郎 最後の十二年』を発見。早速購入した。これについてもまた書きたいと思う。

2006 年 8 月 20 日

その309 さいたま公演

カテゴリー: ユーミンコンサートツアー — みよこ @ 12:00 AM

Last Wendsdayツアーが代々木で終わった。残念ながら代々木は行けなかったが、さいたまは行ったので、今頃だが書いておきたいと思う。

7月27日、この日は都内で仕事をしていたため、そこから直行。マサノリとは別行動だった。
前々からこの日はこれを着ていこうと決めていたワンピースを着て出勤(このワンピース、10年前に購入したもので、かなり流行遅れだが、気に入っている。それにしてもよく入ったなぁ(^^;)。そのせいか、勤務先でもドタドタ歩いてはいけないと妙に意識して、それでいてちょっとハイ。ふくらはぎに負担がかかった。これが後に悲劇を呼ぶとは…。

終業後、急いで会場へ向かう途中、会場でお会いする約束をしていた人と上野駅で遭遇。これはラッキーだった。マサノリも会場でこの方にご挨拶するべく探したらしいが、結局会えなかったのだから。
会場についてから、関西からいらした印刷関係の友人に連絡。この方は大阪城ホールで今回のツアーを見て感激し、さいたまスーパーアリーナでのラストを見るべくいらしたのだ(結局ラストは代々木に持っていかれたのは残念)。すぐ近くにいたのになかなか見つけられず、どこやどこやと探すことしばし、お互いに携帯を耳に当てたまま、
「あ、いた」
ということでそこでご挨拶。しばらくお話した後、それぞれの席へ入場した。

席についてからまたご挨拶まわり。さすがラストの予定だっただけあって、みなさん勢ぞろいだ。隣の席にはマサノリが購入したらしい本が置いてあり、やはりマサノリもご挨拶まわりの様子。結局マサノリの顔を見たのは開演直前だった。

コンサートでは、途中歌詞が飛んでしまうというハプニングもあったが、客席を猛スピードで走っていくユーミンの姿が印象的だった。後で知ったことだが、この日ユーミンは熱中症だったそうで、その状態であのように動き回っていたとは…。
曲目ではハートブレイクなど、前回見たときと異なる曲もあり、感激した。

終演後は、さいたま新都心駅のさいたまスーパーアリーナの反対側にある映画館の近くのイタリア料理店で何か食べようと思ったら目の前で閉まってしまい、そのまま帰宅。そのお店はとってもおいしくて気に入っているので、久しぶりに入りたかったのに本当に残念。
仕方がないので、途中コンビニで食材を購入。土用の丑の日にうなぎを買ったときにおまけで付いて来た氷結の試飲缶を飲みながら、コンサートの余韻に浸った。
ここのところずっとパソコンの前にいることが多かったので、そういう時間は久しぶりだったなぁ。

とはいっても、この日も締め切りの近い仕事があり、さて仕事とパソコンの前に行ったのだが、久しぶりのアルコールにすっかり力が抜け、仕事にならない。仮眠してからと思って床についたら、夜中、足に激痛が…。
こむらがえりだった。
普通ならすぐ収まるのにこの日は両足に次々と襲ってきてなかなか収まらず、マサノリも筋肉痛用の液状の薬を持ってきてくれたがどうにもならず、結局なんとか歩いて水とスポーツドリンクを摂取。ようやく収まった後熟睡したら結局寝坊してしまった(^^;

私たちのLast Wendsdayツアーは、こうして幕を閉じた。

2006 年 8 月 1 日

2006年07月 時空のダンス

カテゴリー: 思い出の壁紙 — みよこ @ 12:00 AM

時空のダンス

正解

「時空のダンス」 7名 先月に比べ、さらに減りました(^^;
でも、今回は初めて正解された方全員が回答を送ってくださったのですね。とっても嬉しいです。

ヒントの表示 6名 今回は新曲とあって参加者自体が少なかったようです。

その他の回答

「Blue Planet」 9名 こちらの答えの方が多かったですね(^^; アルバムでの印象としても、サーフィンの曲としてはこちらの方が印象が強いですし。私も本当はこちらで作ろうかと思ったのですが、いろいろやっているうちに時空のダンスになりました。

「セイレーン」 3名 こちらもよくわかります。

「Rodeo」 3名 こちらもピッタリですね。詩を読むと、こちらの方があっているかもしれない。通な答えですね。

※ここで表示した○名という数字は、スペルの書き換え等のために続けて回答された分を差し引いた数字です。



2006年07月 時空のダンス

歌詞情報:時空のダンス 松任谷由実 歌詞情報 - goo 音楽

アルバム:A GIRL IN SUMMER

ふるだぬきさん

軽自動車のCMソングにはもったいない??曲ですが、車は開発テーマの若い女性に売れないで、もっぱら中高年男性が買っていくそうです。

名曲だ。

たっき~さん

tcさん

Dさん

Snow Girlさん

つーるどBeijingさん

mikuさん

みよこの思い入れ

今回は新曲とあってとても難しかったようです。「モーゼのように海を分けて」の部分にスポットを当てればもっと正解が出たかもしれませんね。
また、虹の位置もひねってあるし、全体的にぼかしすぎてみにくかったかもしれません。
車のCMに使われていて、曲調としては荘厳なイメージなので、サーフィンにすぐに結びつかないというのもありますね。でも、壁紙自体は、本人としては気に入ってます(^^ゞ
そうそう。皆さん苦戦の中、一発正解の方がいらっしゃいました。とっても嬉しかったです。

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