その280 『夢の浮橋』年表
谷崎潤一郎著『夢の浮橋』では、途中のいたるところで登場人物の年齢が出てくる。誰が何歳で、誰が何歳違いの何歳など、いちいち確認する。口述筆記ということもあるかもしれないが、これは何かを暗示するためであると考えるのが自然だ。
ということで、『夢の浮橋』年表を作ってみた。主に主人公の数え年で物語は進んでいくので、それを西暦に直して、ところどころ他の登場人物の年齢を補ってみた。
これを見て、あなたは何を感じるだろうか(画像をクリックすると拡大します)。
まず一つは容易に想像できると思うが、この作品、どうもそれだけではないようなのだ。読み返すたびに新たな疑惑が湧き出てくる一筋縄ではいかない作品なのだ。
そうそう。登場人物の名前や主人公が読む本も要チェックだ。
この作品は、『源氏物語』と『とはずがたり』に触発され、谷崎の「母恋い」の原体験と、年の離れた妻に対する心理、それから超エゴイスティックな美学を織り込んで再構成した『とはずがたり』のパロディともいえるかもしれない。
年表に誤りがあったため削除しました。新しい年表と系図は、その458で解説とともに公開しています。







