その206 『秘密』
東野圭吾著、『秘密』を読んだ。数年前、広末涼子、小林薫主演で映画化された作品だ。
交通事故によって亡くなった母親の魂が、一緒に事故に遭った娘の体に宿ったことから始まるこの物語は、伏線を随所に張りながら、夫婦の愛情や心の揺れを細かく描写している。作品は夫の側から書かれているが、女性が読むと奥さんに感情移入しながら読むことになる。
最後に近づくにしたがって、あのときああしていれば、このときこうしていればと思うのだが、結局はこれが一番いい選択なのだろう。最後のシーンでは、思い切り泣いてしまった。
と、その後ですごい秘密に気がついた。映画ではっきり示されている秘密ではなく、さらに遡る秘密。はっきりとは書かれていないのだが、確信がもてる伏線が敷いてある。映画は見ていないのだが、映画でも、この遡る秘密をにおわせるシーンが原作とは少し異なった形であるようだ。
何度か読み返していくうちに、また新たな秘密が見えてくるかもしれない。
ところで、この作品にはユーミンの曲が出てくる。最初に出てくるのは、母親の心を持った娘が受験勉強をするとき。理科の勉強をするときはユーミンが最適なのだそうだ。
えー? そうかなぁ。
ちなみに数学はレッド・ツェッペリン、英語はモーツァルト、社会はカシオペア、国語はクイーンだそうだ。モーツァルトの曲を聴くと、頭が良くなるという話はあるが、あとはどうなのだろうか。う~む。
そしてもう1箇所。とっても重要なシーンで出てくる。その曲が何か、その曲が入っているということはどのアルバムか。これは読んでのお楽しみだ。







