その204 『新版 日本史新聞』
「見て楽しい、読んで納得の日本史エンターテインメント!!」と題して日本文芸社から出ているこの雑誌。本屋でたまたま見つけて読んでみた。
収録年代は、紀元前3万年(遺跡の話)から1879年の沖縄県誕生まで。多くの資料をもとに、新聞形式で作られている。新聞の中身は、国内の政治的な大きな動きを書いたトップ記事をはじめ文化人の動きなどがまるでその場にいるように書かれ、さらにそのときどきの周辺国や世界の動きも書かれている。社説では、時の権力者に編纂者が意見していたりする。
面白いのは広告。例えば、マネーショップ富子のコピーには、
「貸し渋りなし! 天下を牛耳り百万の富を集める幕府公認の信用金庫
モットーは敵と見方を問わぬ中立公正な貸付事業」
となっている。
雑誌の広告もある。週刊陣潮など、それらしい名前の雑誌広告がところどころのページに現れ、
「立体検証!秀吉の離れ技 中国大返しの謎を解く」などのタイトルがズラッと並んでいる。
ボツ原稿もある。義経が生きていたという俗説など、そういうものを各章の最後に「ボツ」という原稿をクシャッと掴む絵とともに書かれている。
それにしてもこれだけたくさんの紙面を作るのは大変だっただろうが、その一方でとっても楽しかったのではないだろうか。執筆陣の、そんな遊び心が感じられる一冊だ。







