その203 『13歳のハローワーク』
幻冬舎創立10周年記念事業出版と銘打って発行されている、著者村上龍、絵はまのゆかの組み合わせで作られたこの本は、学校で教材として取り入れられているそうだ。
ハードカバー&全ページコート紙を使用しているこの本は、持ち歩くにはかなり重い。が、内容はその分豊かで、「好きでしょうがないことを職業として考えてみませんか」というキャッチフレーズのもと、硬軟とりまぜたさまざまな職業が紹介されている。まず何が好きで何に興味があるかという分類から、それに対してどういう職業があり、その職業に就くにはどうしたらよいのか、そしてその職業の現状と将来性はどうなのかまで書かれている。
さらに、それだけではなく、村上龍の体験をもとにしたエッセイも入っていて、実に読み応えがある。
私が13歳だったころ、将来何になるか考えただろうか。高校受験のときは、ただ普通科へということだけだったので、最初に選択をせまられて悩んだのは、高校卒業の頃だろう。
あの頃は本当に困った。自分が何になりたいのか、あまり想像がつかなかったのだ。両親はともにサラリーマンだし、だから、普通に会社に勤めることが頭に浮かんだ。ただ、高校が教員養成所への進学率の高いところだったため、教師もいいなぁと思って、教員養成所志望で3年のとき数学もあるコースを取ったが、私たちのときから、教員養成所の入学条件が教員免許を持った人になってしまったため、あわてて進学先を探し始めた記憶がある。
そうそう。高校2年のとき、担任の先生に教師になりたいと言ったら、なぜか「向いている」と力を込めて言われたのだが、先生は私のどこを見てそう思ったのだろう。これは未だに自分の中で謎だ。
だから、その頃にもしこの本があったらどんなに助かったかと思う。だって、読んでいくたびに「へぇ~、こういう職業もあるんだ」って、新鮮に感動するんだもの。でも、マサノリの職業はあったが、私の職業は、残念ながらこの本には載っていない。かろうじて近い職業として「エディトリアルデザイナー」が紹介されているが、私はデザインはしないので、明らかに違うしなぁ。DTPオペレーターは単純にレイアウトの指定通りに組むだけだったら、この本に書かれている流れからすればあまり将来性はないのかもしれないけれど、データをいかに有効に使うかという視点は、結構必要だと思うんだな。だから、私の仕事はDTPオペレーターというよりも、情報加工業の方がしっくりするような気がする。
2004.07.18
この本には、コンサート関係の職業もズラッと出ている。ユーミンのそばで、ユーミンのステージに関わりたいと願う若者は一度読んでみる価値があると思う。








