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2004 年 4 月 18 日

その194 『天国の本屋』

カテゴリー: 小説・作家 — みよこ @ 12:00 AM

6月、『天国の本屋~恋火』の全国ロードショーが始まる。ユーミンが主題歌「永遠が見える日」を歌う。そこで、この原作を読んでみた。
まず、かまくら春秋社刊の天国の本屋シリーズの第1作から読んだ。今回の映画では第3作の「恋火」が原作になるのだが、恋火を読むには、まずこの第1作を読まないことには話が見えづらい。
シリーズ全部で3作あるのだが、それぞれ読みきりの別の話で、当然第1作と第3作はまったく別の話なのだが、舞台が同じなため、細かな説明が第3作では省かれる傾向があるのだ(重要人物が事情の説明をめんどくさがる)。残念ながら第2作はまだ読んでいないが、「恋火」でのあのめんどくさがりようから見ると、多少は丁寧にシステムが説明されているのだろう。ただ、第2作でもこの重要人物は主人公にあまり事情を説明していないらしい。

第1作は、ハードカバーなのだが版型は少し小さめで、なんと横書きだ。内容はかなり予定調和的な、ところどころ強引ともいえる展開で進む。その分読者の期待を裏切らない。そして、あたたかな気持ちで読み終われた。それに対して第3作の「恋火」(小学館刊)は、ごくごく普通のハードカバーだが、話が少し複雑になっている分、読後感も第1作に比べて複雑だ。でも、これが映画になれば、かなりわかりやすく、見る人の心に暖かいものが残ることが十分予測できる。
竹内結子が演じる二役は、片方は色気はないが行動力のある女性、片方は恋する優しい女性と、どちらも彼女のイメージにぴったりで、彼女の演技を見るのも楽しみの1つだ。あと、香川照之が花火職人の役をやるようだ。この人が出ると知ったときは、てっきりリストラピアニストの役をやる(年齢的に厳しいけど)と思ったのだが、花火師とは。これは私が勝手に持っているイメージとはだいぶ違う。どんな感じになるのだろうか。この役の人間が、どういう表情でしゃべり、どういう表情で行動するのか、それが見たい。

この作品に関連して、マサノリが『ヤング晩年』『愛があるから大丈夫』など、原作者の松久淳の作品を集めてきた。天国の本屋シリーズがハートウォーミングな内容なのに対して、こちらは女性からみるとかなり刺激的な内容だ。が、その分男性の本音が出ていて、フーンと思える。この人は自分のサイトも持っているので、ここを見れば、どういう内容か見えてくると思う。
『ヤング晩年』は、かなり耳が痛いが、 『愛があるから大丈夫』はかなり笑える。

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