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2004 年 3 月 13 日

その187 初心忘るべからず(花伝書その2)

カテゴリー: ユーミン, 古典作品, 苗場 — みよこ @ 12:00 AM

「初心忘るべからず」という言葉がある。実はこの言葉、花伝書の第7の、
一、能に十體を心得べき事。
というところにに出てくるが、一般に思うイメージとは少し異なる。
十體(体)というのは物まねのあらゆる風體のことで、同じ事を一廻り二廻りずつ演じたとしても、その一通りの間隔が長いため、十體を一時期に演じることができる為手は珍しいだろう。つまり、幼い時分の態、手盛りの振舞い、年寄りての風體などその時々の自分と自分にあった風體を、一時期に持っていてそれを表現できる位に至ることだが、この位に至った為手は、知る限り亡父観阿弥ぐらいなものだと花伝書では述べている。
だから、初心の頃からの芸能の品々を忘れず、その時々、用途に従って取り出すようにすべしと書かれている。
ここで世阿弥は、観阿弥がどれほど優れた芸能をしたかという例で、自然居士の物まねのときは、16、7の人間が演じているように見えたと、将義満が激賞したことを挙げている。

今回の苗場のステージでたユーミンが登場したとき、まるでまだ結婚する前の女性のような美しさで、肌までつやつやしていた。そして80年代に移り、サブリナパンツを穿いて、上はカーディガンを袖を通さずに着るスタイル(松方がけと言うらしい)になると若奥様のようになり、それからだんだん髪型を現在の形に変えていった。今回の苗場は花伝書を実践するステージだったのかもしれない。
ただ、サブリナバンツと松方がけの組み合わせは、私には若奥様に見えたのだが、あえて松方がけというところから、もしかしたらOLやJJがコンセプトだったのだろうか。ファッションに疎い私には今1つつかめないので、誰か教えて。

サブリナパンツの「麗しのサブリナ」という映画(私は見てないのだけど)は1954年の作品だったことを、今日このお話を書くために調べてみて初めて知った。

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