その173 ブルーもしくはブルー
NHKのドラマ『ブルーもしくはブルー』の再放送が18日、終わった。原作は山本文緒。近所の本屋さんに行って原作を探したけどなかったので、今日はドラマを見た感想を書きたい。
6年前、主人公は2人の男性からプロポーズされ、1人を選んだ。が、選択に失敗したと思っている。で、もう1人の男性の姿を見たいと思ったが、久しぶりに見たその男性は別の女性と結婚していた。だがそれは自分の分身だったというところから始まる。2人はお互いにもう一方をうらやましいと思うのだが、しばらくすると、お互いの不幸に気づく。でも、入れ替わった本人たちの態度の変化で人間関係も変化していく。結局幸せも不幸も本人次第なのだ。
見始めたとき、わたしは盛んに「いやなやつ~っ」と叫んでいた。それは思わずという感じで、とにかく「いやなやつ」という言葉が口から出た。でもそのそばから、「自分もそういう部分があるじゃない」と別の自分が突っ込みを入れ、この「いやなやつ」という言葉は途中からはほとんど自分に向けられていた。
次の日は、片方は「ノーの多い人間」で、もう一方は「イエスの多すぎる人間」と分類したら、マサノリが「でも、結局本質は一緒なんだよな」と言っていた。彼はときどきスルドイことを言う。実際、「イエスの多すぎる人間」は、「ノーが言えない人間」なわけで、ノーと言わなかいからイエスだとは限らないのだ。
私なども、ときどき他人がとても偉大に見えたり、とてもうらやましく思えたりすることがある。誰でも自分に満足している部分と、こんな自分嫌だと思っている部分があるのよね。
そう思うとなんだか気が楽になるのは私だけ?
2003.12.30
ドラマは、この時間帯のシリーズの基調から、希望のもてるハッピーエンドだったが、小説の方はそうはいかない。ちょっとやりきれないような、でも少しすがすがしさのある終わり方だ。ただ、結末が違うだけで、そこにいたるまでの内容は、ドラマは原作にほとんど忠実だった。特に、主人公が語る口調と、稲森いずみの語りがぴったりで、もともとこの作品が稲森いずみのために書かれたかと思うほど、彼女にあっていたのに驚いた。







