その171 リファレンス
フリーで仕事を始めてから、「アレ、こんなことも知らなかったの? 私」ということがポコポコと出てくるようになった。印刷関係の仕事を始めてからもう10年以上も経っているというのに…。
一口に印刷物といっても、その分野は多種多彩。その会社によって得意な分野は異なってくる。10年勤めた写植の会社は漫画や金融関係の参考書、配布物などが中心だったが、今やっている仕事はデータベースを使うものと、学術物だ。
データベースの方はこれから得意分野にしていこうと思っているのでその周辺の情報をいろいろ勉強中だが、問題は学術物だ。何しろ今までその分野はほとんどやっていなかったため、知識としては知っていたはずのことも、いざというときに出てこない。ちょっとした校正記号なども、それまでの仕事では使わなかったものが出てくるので、知っていたはずでもそれを校正記号と認識しないということが起こる。初めて学術物の仕事をしたときにこれで大恥をかいた。また、電算写植時代は写研のファンクション(詳しくはお仕事体験記の電算写植の項目を参照)のリファレンスを読んだり、必要なときに辞書のように引いていたが、その時、罫線の太さをミリでなく、呼び名と番号で覚えていたため、そのリファレンスが手元になくなったときに、困ってしまったというのもあった。さすがに今はわかるけど(わからないと仕事にならない)、もう情けないったらない。
ということで、ここらあたりで基礎固めをしようと思い、講座を2つほど受けることにした。いずれも手元にある参考書で済むことや、すでにある程度実践していることではあるのだが、他の人の話も聞いてみたい。自分では気づかないうまい方法を使っているかもしれない。そういうのを吸収するために、そういう講座はあると思っている。また、この際に手元にある参考書、特に基本原則などが書かれているものを改めて読み直していこうと思い、実行している。
その中に、1991年に買った『標準編集必携』という冊子がある。この本は、この仕事を始めたときから常に手元にあるのだが、じっくり読んでいるはずなのに、罫線以外で恥をかいたのはここに書いてあることばかりなのだ。
1つの仕事を長く続けていくには、取りこぼしたり忘れたりしている基礎を時々見直してみることが必要なのかもしれない。
2003.12.18
きのう、講座に行ったら『標準編集必携』の第2版がついていた。著作権法も変わったし、内容もずいぶんと豊富になっている。ラッキー!







