みよこの部屋 コメントページ

2003 年 4 月 3 日

その132 お仕事体験記12電算写植(その4)

カテゴリー: 仕事 — みよこ @ 12:00 AM

NICEの会社は、社長と電話番の人だけになった。元からの電話番号に電話をすれば連絡がとれる。ひとまず安心した。
NICEというソフトは、8インチフロッピー1枚、5インチフロッピー2枚のセットでコピープロテクトが入っていた。正副2セットが手元にあるが、正のメディアが壊れた場合、副で使っている間に開発元に新しいメディアを送ってもらうことになる。そのうちに、8インチのフロッピー自体が貴重品になってきた。それまで写研のデータを出力センターに運ぶのにも8インチが必要だったのだが、3.5インチも可能になってきたころだった。そこで、販売店の人に聞いたところ、3.5インチ2枚にしたものがあるとのことで、それに切り替えることにした。あきらめていたバージョンアップだ。さらに、写研がタショニムというフォント指定方式を発表したときは、こちらで何とかした。画面で操作する方のソフトは、それからしばらくしてメーカーが対応した。

タショニムの前か後か、画面で作る方のソフトで作ったデータをお客さんがHTMLで欲しいと言ってきた。ホームページにのせるためだ。が、組んだデータをHTMLにするのは当時は大変だった。ちょうどその1年位前から、PDFについての情報を得ていた。PDFにすれば、印刷する感覚でページそのままの状態で保存できる。手間もかからない。そこで、PDFにしてはと提案し、動き出した。
画面で処理するソフトも、NICEも(当然)、その時点ではPDFには対応していない。でも、画面で処理するソフトについては簡単なことで対応できることはわかっていた。そのソフトの代理店の人に相談したところ、やはり同意見で、早速メーカーに問い合わせた。可能だということで、それからしばらく待ってバージョンアップとなった。とりあえず数台あるうちの1台についてだけバージョンアップしたが、これが結果的には大掛かりなバージョンアップになった。NICEについては、印刷データをプリンタに出さずにファイルに保存すればと思ったが、実はNICEは、ページプリンタでの出力は棒組み状態でしかできず、棒組み状態でデータをチェックし、出力に出すというワークフローになっていた。そのような状態でたとえファイルにできたとしても無駄だと思い、あきらめた。
写研の方ではどうかと調べたところ、PDF対応がはじまったところだった。が、対応している会社がまだ少なく、そこへPDF化を発注するにも、結構費用がかかることがわかった。
PDF1つ作るのにこんなにコストがかかるようではと、いよいよ写研以外の道を考えるときが来たと思った。

その頃になると、私は銀行関係の仕事でほぼ専属状態になっていたが、Wordのデータを直してそのまま紙で納品する仕事が入ってくることになった。そこで、私が使うWindows機を1台購入してもらい、Wordの処理に使う傍ら、NICEのデータの移行方法を個人的に探りはじめた。
そんな中、SMI EDICOLORがバージョン3(2.2からWindows版が出ていたが、デモ版を試してみたところまだとっつきにくかった)を出した。研究のため、個人的にこのソフトを購入し、準備を始めたところに、添削の仕事でバーコードを入れる話が出た。これについてはCorel
Drawというソフトのプロフェッショナルエディションにバーコードソフトがついていたので、バーコードが入る添削問題のヘッダの部分をEDICOLORで組み、そこにバーコードソフトで作ったバーコードを貼り付けた。ソフトの購入費用は、この時点で会社から出してもらった。

2003 年 4 月 1 日

その131 お仕事体験記11電算写植(その3)

カテゴリー: 仕事 — みよこ @ 12:00 AM

漫画のワークフローができたころ、法律関係のハードカバーの本の組版を1冊1人で担当した。テキストデータ先方支給で、外字が入力されているところは化けていた。また、縦書きにもかかわらずX1だのX2だのが入ってくる。今なら当然sedの登場というところだ。が、当時使っていた画面で編集するタイプのソフトでは、縦書きの中に下付文字があるというのがどうもうまくいかない。結局ルビ機能を使って対応することにしたのだが、そこに到達するまでに画面で四苦八苦した結果、1章分は手でやってしまった。また、2章からはsedを使ったが、それでも画面での微調整が必要だった。それでもこの仕事自体は結構早くこなすことはできたが、この件で、画面で作業することの不自由さを実感するようになった。決定的だったのが、当時まだ処理が追いつけないために外注していた添削問題と解答を組む仕事が、画面で作るタイプではどうしても不自由だったことだ。
罫巻きというのだが、解答を入れるところに四角を書いて、その中に解答番号を入れる場合、画面処理のソフトでは罫線をその場に書かなくてはならない。後で文字が追加になってずれた場合に、罫線もずらさなくてはならなかった。ファンクションなら、その四角が文字と一緒に動くように組むことができる。

sedを教えてくれた人が勤める販売店では、NICEというファンクションオンリーで組むタイプのソフトを販売していた。これは値段も結構張って、しかも「ノーファンクション」といわないとソフトが売れないような風潮から、苦戦していた。でも、画面で作るタイプと、ファンクションで作るタイプと両方あることは、仕事の幅を広げるのに有利だと思い、ぜひ買ってもらえるように担当役員と一緒に運動した。
運動の甲斐があって導入が成り、役員、私、もう1人の社員の子の3人が講習を受けることになった。講習を受けているうちに、私は夢中になって、どんどん先走った質問をしたが、それに従い役員の顔は真っ白になっていった。ファンクションというのはそれだけとっつきにくいのだ。
NICEは、書院というワープロでファンクションと文字を入力する。あらかじめ組体裁や部品のファンクションを頭に入れたファイルを用意しておけば、あとは単純な作業で同じ体裁のものが作れる。そういう雛型を作って作業をするのに便利なソフトだった。sedで変換していた部分も、ファイルの頭の方に命令を入れておけばよいので、また手間が1つ減った。外注の方が多かった添削の仕事も、徐々にこちらで処理できる分が増えるようになった。

そんなとき、NICEの開発元が不渡りを出した。ノーファンクションという世の中の流れには対抗できなかったらしい。
このときは全く立場がなかった。あのときの社長の私を見る顔を今でも覚えている。でも、私自身は全く心配はしていなかった。

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