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2003 年 3 月 8 日

その124 お仕事体験記4宴会洗い場

カテゴリー: 仕事 — みよこ @ 12:00 AM

出版社を退職後、とりあえずワープロを習いたい。この際運転免許も取りたいということで、ワープロ教室と自動車教習所に行くことにした。で、とにかく稼がねばということで、その間ホテルで皿洗いをすることにした。
入ったところは配膳会という、ウエイターウエイトレス、洗い場などの人員の派遣会社だ。つまり、いきなりプロとして派遣される。でも、洗い場は配膳会に任されていたため、見習のような私でも入ることができた。
とにかく一生懸命働いた。体を動かして働くということは、疲れ=体の疲れということで、これは精神的にとても良かった。この仕事をしていたときは、スポーツクラブを必要としなかった。出版社に勤めていたころは、近くにあったスポーツクラブをよく眺めていたのに。もっとも、出版社時代から続けていたテニススクールは、この間も続けていた。
宴会ということで、仕事は土日に集中する。でも、私は学生ではなかったので、平日も優先して入れてもらえた。私のような年齢の人がいなかったので、洗い場を仕切る人にとって好都合だったらしい。私に、洗い場を仕切る訓練をしてくれた。銀食器を磨きながら、他の人々の働く様子をしっかり見ていることとか。どうしても磨くことに集中してしまう私はよく叱られた。「あいつはどこ行った」とか。


洗い場には外国人労働者もいた。ある日の夜、私をリーダーにして、あとは外国人労働者だけで12時まで仕事した日があった。それまでいろいろ訓練をした上でだ。でも、仕事が終わったあと、ホテルの社員の人にタイムカードを持っていったとき、驚かれてしまった。結局、洗い場の責任者は翌日こってりと叱られることになった。つまり、若い女の子を夜中まで働かせて、何か事故があったらどうする気だということだ。まことにもっともな意見だ。

洗い場責任者は外国人労働者の私生活から何から面倒を見ていたので、その点は心配はなかったが、そんなことは一般には通用しない。もっと問題だったのは、仕事が終わって家まで帰る道のことだ。どうするつもりだったのだといわれれば、何もいえなかったに違いない。

確かに軽率だったかもしれないが、そこまで信頼してくれたことに私は感謝した。

よく、一緒に働いているおばさんに「そこまで馬鹿になって働けるというのはいいことよね」 などといわれたが、なんで馬鹿と言われるのか、当時はわからなかった。でも、変に裏をかんぐったりするよりも、ただひたすら体を動かして働くことが、当時の私にはとても重要なことだったように思う。おかげで、周囲の人たちに随分かわいがられた。製菓職人(パティシエ)の部屋に行くと、「まあまあ、これ食べてけ」とか言って、ケーキをもらったりした。

製菓職人といえば、テニススクールのコーチとメンバーで繁華街に飲みに行ったとき、この人たちに声をかけられた。そばにいたコーチが思わず私の腕をつかんだ。つまりやくざに見えたのだ。確かに料理人が団体で歩いていると、危ない人たちにみえる。男性だけの職場の人たちって、どうしてもそういう雰囲気がただよってしまうのだろうか。本当はケーキを作っているやさしい人たちなのにね(^^)

そうそう。中国人留学生が1人いた。上海の女性だったが、この人と一度お茶したことがある。日本語は少ししかしゃべれないし、私も中国語はわからないので、主にメモ帳を使った筆談で。そのときに、月餅はお月見のときに食べるのだとか、餃子はお正月に食べるのだとか、それまで知らなかったことを教えてもらった。その他には、本当はマクドナルドとかで売り子をやりたかったのだが、どこ行っても採用してもらえなかったことを彼女はしきりにボヤいていた。

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