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2003 年 3 月 4 日

その123 お仕事体験記3出版社

カテゴリー: 仕事 — みよこ @ 12:00 AM

その120で書いた出版社だ。
まず営業事務兼庶務で入社、全国のNTTから来る注文を電話で受けて処理するのが主な仕事だった。
電話の応対については、さすがNTT相手の会社だけあって、かなり厳しかった。私の実家には当時電話がなく、電話そのものに慣れていなかった。電話を受けている間にいろいろ注意されて、かなりパニクった。また、伝票処理をしながら、電話をとって、注文を聞いて、計算をしてという作業にもパニクった。そのうちに、右肩に電話、右手で電卓左手で記入というパターンを確立したが、これも相手にしてみれば失礼だ。電話というのは、相手がどういう状態で取っているかわかるものだ。また、取り次ぐときも、電話を耳から離したとたん、誰だったか忘れてしまったり、まあひどいものだった。
忙しいときは、顔に「忙しい」というマークをつけていた。精神的に余裕がないと、複数の仕事を一度にすることはできない。逆に今、忙しくても周りにはわからないというのはこのときの反動かもしれない。
でも、工夫したこともあった。取次店から来る短冊、つまり書店からの書籍の注文票の処理を担当したときだ。ときどき書店からあれはどうなったかという電話がきたが、私が担当になったときは、そのフォローはできなかった。で、短冊を毎日1日分ごとにコピーして対応するようにした。
その後、編集に異動した。こちらでは原稿整理や校正などをした。このとき先輩社員に教えていただいたことは、今でも役に立っている。おかげでワープロ検定の筆記試験は落としたことがない。
このころは、写植、タイプ、電算写植、ワープロなど、活版以外の方式が次々出ていた頃だ。ワープロで組版して、それを最後に変換して電子組版機や電算写植機から出力するという方式のものもあった。これは校正段階ではもろワープロで、とりあえず文字校正だけというような感じだった。でも、そんな変化になれていない校正者は、ここは3ミリ空けとか、細かく指示を出す。ワープロ屋さんの営業マンが現場から聞いたことをいろいろ説明するが、通じない。よく外を回っている編集者は好奇心が強く、そのあたりはよく分かっているようだったが、外に出ず、中だけで仕事している者には全く理解できないものだった。それぞれの役割の間でコミュニケーションが取れないというのは、今もあちこちで起こっている問題だ。この経験は、後に写植屋に入ったときにとても役立った。編集でも、校正の通信講座くらいしか受けたことがないため即戦力にならず、すっかり自信をなくしていた私が立ち直るための大きな土台になった。
出張校正も行った。そのワープロ屋さんだ。忙しく働く人たちを見て、その大変さに、私は組版の仕事でなくてよかったと思ったりした。なのに、今は組版をしていると思うと面白い。

2003.4.28
片付けをしていたら、本の間からこの頃会社の若手だけで行ったキャンプのしおりが出てきた。
今見てみると、随分と楽しそうな企画が書いてある。
バンガロー内スケジュールと銘打ったその内容は、
・連想ゲーム
・フィーリングカップルご対面
・トランプゲーム大会
・愛情物々交換
・その他
企画した人は、今の私の年齢くらい。結局夜はあまり騒げないということで、ほとんどの余興はできなかったが、このようなゲームがもし行われていたら、随分年齢の垣根が取り払われただろう。
それにしても当時の上司たちの年齢の若いこと。20歳から見る30代、40代と、30代40代から見る20歳というのは相当ギャップがあるということを実感した。

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