その112 『挑む女』
群ようこ作『挑む女』を読んだ。
この作品は、4人の性格も年齢も違う女性が、いろいろなことにぶつかりながら自分の人生を生きていく話なのだが、まあ、普通この4人は友達にはなり得ないだろうなというような組合せである。1人は学校を卒業後、勤続20年、とても頼りがいのあるタイプ、2人目は学校を卒業以来、お見合いを続けてきたがまとまらず、41歳になるまで一度も就職せず、家事もせず家にいる人、3人目は一度就職したがあまりのドジさ加減に結婚退職後も語り草になっている人、4人目は、今までの三人に比べて年齢が若く、会社に行くのも何をするのもいい男をGETするためと思っているハデハデな人だ。
当然話をすればお互いの言葉にカチンときたり、付き合いきれないと思ったりする。特に、勤続20年の人は、一度も就職してない女性にかなりきついことを言っている。それでも頼られたら嫌と言えない彼女は、初めて就職することになった彼女をハラハラしながら見守っている。
物語は勤続20年の人が、他の三人の就職や転職にかかわり、結局採用されたのは1人だが、その後はそれぞれに居場所を見つけていく。いろいろ欠点があって、あるところではとても浮いてしまったり、使えないと思われるような人でも、別の場所に行けば、ぴったりなじんだりしている。
結局、あるところで自分が否定されたとしても、自分まで自分を否定する必要はないということかな。







