その103 『ピンポン』
映画ピンポン、窪塚洋介主演で今、上映されている。
私はまだ映画は見ていないが、原作を何度も読み返している。
まず最初に読んだあと、翌日外を歩いているときに泣けてきた。妙に後引きする漫画なのだ。そしてその後、何度も何度も読むことになった。何度読んでも飽きない。
大人の勝手な思い込みや思い入れのために、快適な状態にいた2人が引き離される。でも、この快適な状態のままでは本来もっと高く飛べるはずのヒーローが飛べなくなると悟った少年は、一足先に行くことにする。そして今まで自分を保護してくれていたヒーローの、見たくないかっこ悪さを見ることになる。でも、ヒーローが必ず復活して再び自分のところに来てくれることを信じて、自分のするべきことに励む。
人付き合いが苦手なので、ストレスが溜まってくる。
でも、ヒーロー見参、ヒーロー見参、ヒーロー見参、三度唱えれば彼がやってくることを信じて…
そして彼はやってきた。
「遅いよ、ペコ」
「そう言ってくれるな。これでもすっ飛ばしてやって来たんよ」
「うん」
「いくぜ、相棒」
「うん」
もう、本当。何度読んでもいい漫画だ。
そうそう。原作の絵と、映画の登場人物、吹き出したくなるくらいよく似ている。特に、ペコ、スマイル、アクマ、ドラゴンは実にそっくり。よくぞここまで似せてキャスティングしたと思う。
キャプテン太田は随分違うが、映画の方の風貌の方が、味があってほっとできるかもね。







