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2002 年 9 月 1 日

その98 巨峰と奈良漬

カテゴリー: 思い出 — みよこ @ 12:00 AM

このところ、パソコンの調子が悪いことと、仕事が追い込みにかかってることで、更新が滞っている。9月に入ったので、壁紙も変えなくてはと思って、マサノリに絵を依頼したところ、あまりいい返事が来ない(^^;なので、また自分で作ろうと思ってはいるのだが、今しばらくはこのままになりそうだ。

ところで、私は埼玉県大宮生まれの大宮育ち、嫁ぎ先も大宮で、まあ、大宮に根を張っているようなものなのだが、短大はなぜか長野に行っている。で、長野で寮生活をしていたときのお話をしたい。
寮で生活している学生は、週末や夏休みなどに実家に帰る。そして、休みがあけると食料を持って寮に帰ってくるのだが、ほとんどの場合は白瓜の奈良漬、または季節にはビニール袋に入った巨峰だっだ。東京の大学では寮生の出身地は日本全国からだが、そこは県立だったせいもあるが、ほとんどが県内からである。長野県は山に囲まれているので、県内でも通うのは大変なのだ。

で、まず奈良漬。これはご飯のときのおかずにもなるのだが、お茶請けにも出てくる。大きなお皿に無造作に奈良漬を盛り、みんなでつまみながらお茶を飲むのだ。最後に1つ残ると誰ともなく「信州人の1つ残し」という。まあ、これは長野県人でなくても、心理的に手を出しにくいとは思うのだが、長野の人は何でも「信州人の」とつけたがる傾向がある。私など1つ残っていると気持ちが悪いので、あえてその1つをとって失敗したりする(^^;
で、この奈良漬が各家で味付けが微妙に違っていて、美味しい漬物が漬けられればその嫁は1人前なのだそうだ。私は白瓜自体見たのが初めてで、大根の奈良漬は結構好きだったのだが、この白瓜の奈良漬は苦手だった。それでも1切れ2切れは必ずつまんでいた。
奈良漬についてはもう1つカルチャーショックがあった。スーパーのレジのアルバイトをしていたのだが、季節になると、酒粕がドンッと積み上げられるのだ。それまで酒粕は板状だとばかり思っていたのだが、ぬかみそのような状態の酒粕が袋に入って積み上げられているのだ。いかに奈良漬がこの地域の人たちの食生活に根付いているかがわかるシーンである。
そうそう。お菜洗いというのもあった。これは11月頃、野沢菜を各家で洗うのだが、この時期は隣近所もお互いに手伝い合いながら野沢菜を洗う。そこら中一斉に洗い出すので、この時期は水の出が悪くなるそうで、クリーニング屋の娘がぼやいていたっけ。

次に巨峰。私は巨峰というのは綺麗な箱に一房入っているものとばかり思っていた。でも、長野は産地なので、生産している家の子は、ビニール袋に無造作に入れて寮に帰ってくる。これは本当に驚いた。私も長野にいたときは、巨峰をたくさん食べることができた。埼玉に戻ってからはそんなことはとてもできない。昔は産地と他の地方の物資の価格差を利用して廻船業が儲かったということだが、今のように流通が行き届いている時代でも、やはりそれなりの差はあるのだということを身をもって実感した。

今日は長野県知事戦。ふと昔話を思い出してしまった。
こういうことって、1泊や2泊の旅行ではあまり味わえないことかもしれない。2年ばかりの長野生活だったが、今思い出すと、これもいい経験だったなと思う。

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