その37 『銭五の海』
金沢遠征の帰りに内灘から千里浜のアカシア群生地を眺めながらドライブしたことは、その34で書いた。このとき、銭屋五兵衛記念館を見てから行った。そこで、この本上下2巻を買った。
北前船については、前回北陸へ行ったときからとても興味を持っていた。
この本の中に出てくる、金沢から宮腰への一本道「宮腰往還」(現金沢街道?)、砂丘、砂浜、松林など、今回車の中から見た風景を思い浮かべながら読んだ。この松林に、その後アカシアが植えられてあのように松とアカシアが競って生えているのだろうか。
北前船主。当時の男性にとっては憧れの最たる職業だっただろう。命を張った一攫千金、海をまたぐ大きな商売。どれも男性の心を魅了する。でも、それを商売として続けていくにはそれなりの知識や資質が必要だった。
今回読んだ銭屋五兵衛と、その直前に活躍した高田屋嘉兵衛。この対照的な生い立ちと性質を持った2人については、さらに興味が深まった。また、北前船は、何もこの2人だけではない。その他にもたくさんの北前船主がいた。その人たちと、時代の変遷についても深い興味を持っている。
特に、情報格差によって大きな商売ができていたものが、通信の発達によってうまみがなくなり、だんだん衰退していった状況というのは今の状況、これからの状況に似ているのではないだろうか。1つの産業が生まれ、衰退し、さらに形を変えた産業が出現してくる過程など、歴史から学ぶことは多い。
それにしてもこの「銭五の海」、新潮文庫から出ているが、2話に1つはお色気シーンが出てくる。読み物としての構成なのだろうが、電車の中で読んでいるときにこういうシーンに出くわすと、気恥ずかしい(^^;;;
2001.09.15
銭五が罪を得て獄死するきっかけとなった「河北潟投毒疑惑」。
この史実に学ぶことも多い。







