その35 『110°F』
金沢遠征の帰りに内灘から千里浜のアカシア群生地を眺めながらドライブしたことは、その34で書いた。このとき、土色をした砂を巻き込んでいく波を見ながら、110°Fを思い浮かべた。
この作品の舞台については、はっきりしたことはわからないし、華氏で表現しているのだからたぶん外国だろうとは思うのだが、あの延々と続く砂浜と、フローズンダイキリのような波頭をみて、ぴったりだなぁと思ったのだ。
あの砂浜から見る沈む夕日、どんなだろう。あの波打ち際に身を横たえたら、本当に海のかなたに運ばれていきそうな風景だった。
さらに、かの地の夏は大変に暑い。今回はそれほどには感じなかったが、以前2回ほど夏の能登に行ったときには、あまりの暑さにぐったりしてしまった。フェーン現象に遭えば本当に華氏110度くらいになることもあるのではないだろうかと思える。
このドライブの間、アカシアの林をたくさん見た。松と競争するように生い茂っていた。砂丘の砂よけのために植えたということらしいが、なんだか異国に来ているような気がした。
このたくさんのアカシアが一斉に花をつけて散る風景は、想像するだけですごい。今度ぜひ花の季節に来てみたいと思った。







