その24 『私を温泉に連れてって』
毎週水曜9時からの『私を温泉に連れてって』を、楽しく見ている。
東京で楽しく暮らしていた主人公が突然古びた旅館のおかみちゃんになって、いろいろなことにぶつかりながら成長していくという話だ。
この物語で、まず中井貴一扮する夫がなぜ観月ありさ扮する一見チャランポランに見える女性を見初め、なぜ彼女のためにこの古びた旅館を残したかということが、くだくだ説明せずにサラリと表現されている。女将としての彼女の資質を。
私の好きな小説家の1人に平岩弓枝がいるが、この人の小説に、『女たちの家』という作品がある。
五十を目前に世間知らずの主人公が、生さぬ仲の息子との遺産のトラブル、続いて、夫の元同僚に退職金を巻き上げられそうになったりしたあと、甥から ペンション経営の誘いをうけ、ペンションの女主人として生きていく話だ。
この両方の主人公には、ある共通点がある。
それは、人を信じること。
もちろんだましにかかってくる人もいるが、そのなかで、誰を信じ、誰に頼るか、人の心理のあやも含めて、いろいろ教えられることがある。
仕事などでも、とかく肩肘を張りたくなったりするが、いろいろなところでやはり人に頼るべきところが出てくる。このようなしなやかな生き方、いいなぁ。







