3月24~25日、谷崎関係のことで神戸に行ってきた。24日が第16回谷崎潤一郎研究会で、25日が芦屋市谷崎潤一郎記念館での谷崎秀雄氏の講演だった。
そこで、まずは24日のことを書き、その後で谷崎秀雄氏の講演について書きたいと思う。
24日は午前5時45分発の電車に乗った。ほぼ徹夜で、新幹線の中で眠るつもりで。お弁当も買わずにひたすら本を読むか寝るかで新大阪に着き(三宮のホテルはどこも一杯で、今回は新大阪の近くに宿を取った)そのまま三ノ宮までJRで行く。三ノ宮に着いた時には空腹も限界(^^; 駅前のにしむら珈琲でブランチ。ちょっと優雅な気持ちになる。その後生田神社にお参りして、いざ谷崎潤一郎研究会の会場、神戸女子大学教育センターへ。
会場への道のりは比較的わかりやすく、門を入ったら守衛さんがすぐに「研究会ですか?」と声をかけてくださり、とりあえず1階の待合室のようなところへ案内され、用意ができたところで特別講義室に。
この日の演者は3名。最初に金志映氏による「鬩ぎ合う「近代」―谷崎潤一郎「痴人の愛」試論―」、2番目は生江和哉氏による「『猫と庄造と二人のをんな』について~マゾヒズム、その可能性と不可能性~」、3番目が野澤和男氏による「阪神大水害史からみた「細雪」山津波の件の一考察」だった。
金志映氏の発表では、この作品では「近代」とか「ハイカラ」という言葉は使われるが、当時すでに「モダン」という言葉が流通していたにも関わらず、なぜか「モダン」は使われないということが語られた。
「せめぎあい」については、主に譲治の中での近代について語られたが、発表後の質疑が大いに盛り上がった。たとえば、鬩ぎあっているのは譲治の中ではなく、譲治とナオミを取り巻く世界ではないかとか、ナオミに主体性があるのかないのか等々。
私が思うに、確かにナオミのモデルとされているせい子さんと谷崎のことを考えれば主体性はないという先入観も入るかと思うが、この作品の中では、質問者のうちの一人の方がおっしゃっていたように、ナオミが譲治から経済的なものを最後に分捕ったということについては、主体性が認められるのではないかと思う。これについては、武林無想庵の結婚生活が参考になる。
武林無想庵は、ある意味ナオミと同じような境遇にあった中平文子と契約結婚してパリに渡ったのだが、その2度目の洋行(1923年12月から)で彼女は別の男性を作った。「『cocu』のなげき」は、その現在進行中の状況を書いたものだった。無想庵はこの作品を1924年4月から10月まで書いて川田順に送っている(出典:山本夏彦著『無想庵物語』)。つまり、谷崎が1924年11月に『痴人の愛』の連載を再開した時には、この無想庵の事件を大いに参考にしたと想像できるのだ。
『痴人の愛』は1924年3月から連載が始まったが、6月から10月にいったん中断している。ほぼその中断の間に武林無想庵が海外で「『cocu』のなげき」という作品を書き、川田順のところに送ったことになる。
「『cocu』のなげき」は、「女性」での『痴人の愛』の連載が終わった翌々月、1925年9月号の「改造」に発表され、同年10月号の「女性」に正宗白鳥の批評が出た。つまり、「『cocu』のなげき」の発表は、『痴人の愛』の完結まで待たされたということになる。
中平文子という人は、海外でも臆することなくのびのびと行動しており、かつ大変正直な人で、別の男性ができたところで隠しもせず、それらのことを後に自伝にあっけらかんと書いている。谷崎は、こういうタイプの女性を海外に置いた場合に対して、そういう女性を国内で育てようとしたらどうなるかということを、後半の連載の主題にしたのではないかと想像しているのだが、いかがだろうか。
例によって長くなってしまったので、生江和哉氏による「『猫と庄造と二人のをんな』について~マゾヒズム、その可能性と不可能性~」、3番目が野澤和男氏による「阪神大水害史からみた「細雪」山津波の件の一考察」については連載で書いていきたいと思う。

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正解
「卒業写真」 7名 さすが定番曲というところでしょうか(^^)
ヒントの表示 0名 0名というのは初めてかも。
※ここで表示した○名という数字は、スペルの書き換え等のために続けて回答された分を差し引いた数字です。
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2012年03月 卒業写真
歌詞情報:卒業写真 松任谷由実 歌詞情報 - goo 音楽
アルバム:COBALT HOUR
tcさん
ふるだぬきさん
Dさん
pikkaさん
ayaさん
また、今月もぎりぎりでの応募になりましたが
先日のSONGSを視聴して
こちらの、この壁紙を見て
ふと、涙が出そうになりました。
何度も何度も、コンサートのラストに聴いた曲だけど
今は、数々のライブでのことではなく
震災のことやニュースで報道される1年遅れの卒業式のこと等を思い出します。
「歌は・・・忘れてた想い出を連れて慰めに来てくれる」
ユーミンの、では、勿論ない、私の知る歌にですが、そんな歌詞があるのを思い出しました。
”写真”も、そうだと思います・・・
「悲しいことがあると、開く革の表紙」
あれから1年
無傷であっても、全てを流され、”表紙を開く”ことさえできなくなった方々に
それでも、たとえ1枚でも
想い出の写真が
手元に戻りますように
「あの頃の生き方をあなたは忘れないで」
歌詞での設定とは違う(逆になる)けれど・・・
その方々が
写真の中の、想い出の中の、誰かから
そう言われていると思って下さいますように
”みんな”に、はやく、”春”よ、来い。
みよこの思い入れ
この曲、元々は高校の恩師のことを書いたものだったそうですが、すっかり定番になり、それぞれの心の中にそれぞれの思い出と共に生きていますよね。
アルバムといえば、ayaさんも書かれている通り、震災で被災してしまったアルバムも多くあります。それでもボランティアの皆様の活動によって、被災してしまったアルバムたちも、多くが元の所有者のところに戻ってきたり、そうでなくても新たな卒業アルバム作りの活動もされているようです。

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正解
「星のクライマー」 3名 提供曲ということもあり、今回は正解者が少なかったです。
その他の回答
「雪だより」 5名 わかります。
「ビュッフェにて」 4名 絵葉書のイメージだったようですね。
ヒントの表示 5名
※ここで表示した○名という数字は、スペルの書き換え等のために続けて回答された分を差し引いた数字です。
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2012年02月 星のクライマー
歌詞情報:星のクライマー 松任谷由実 歌詞情報 - goo 音楽
アルバム:Yuming Compositions : FACES
tcさん
麗美の美声にマッチするメロディに、スケールの大きなユーミンの歌詞。初めてユーミンのセルフカバーを聞いたとき、さらにグっときました。
今回のクイズでは、最初にこの曲が浮かびましたが提供曲は入れていいのかな、なんて勝手に思っていろいろ答えてみましたがことごとく駄目だったのでヒントいただいてギャフンでございます(笑)。
cygnusさん
「雪だより」を思い浮かべて「星のクライマー」は想像できませんでした。何故ならば、植村直己さんをモデルとして作られた曲なのでもっと険しい山と孤高のクライマーを考えていたからです。麗美さんの作曲ですが、ユーミンが歌うと全く違和感なくユーミンの曲になってしまう感じがします。そしてユーミンが歌った方が未だに発見されていない植村さんの体から発せられている魂のカケラを感じるような錯覚に陥ってしまう魔力があります。
みよこの思い入れ
写真は、マッキンリーのものをphotolibralyで購入しました。俯瞰のものやアップのもの、山に向かって雲が続いているもの等、いろいろな写真を見ながら詞に描かれる世界をイメージしました。壁紙を作る時の楽しみです。
麗美の透明感のある声もいいですが、ユーミンの苦味のある声で歌われると、やはり重みが違いますね。
小説現代で、1月号から酒井順子さんによる「文学としてのユーミン」という連載が始まった。ヒデさんから教えていただいた。
第1回は、「ひこうき雲」について。主に『ルージュの伝言』から引いて来て、ユーミンがどういうところで育ってきたかということを解説しているような感じだったが、「面や線ではなく「点」だけを示すやり方」というのはなるほどと思った。
『ルージュの伝言』に書かれている「このときの日差しがこうだとか、波の具合がこうだとかいう意味のシチュエーション。瞬間の輝きみたいなこと」というのは、壁紙を毎月作っていて確かにそう思う。光のまたたきや風の動き、そういうものにユーミンは反応するんだなということを、毎回感じている。
第2回は、「MISSLIM」。ということは、各回アルバム毎に書かれるのね。
今回は、「海を見ていた午後」を中心に話が進められている。泣かない主人公、なぜユーミンの主人公は泣かないか、そんなことを織り交ぜながら、憧れだった「山手のドルフィン」に行った話でしめたところが、苦味が利いている。憧れながらなかなか行けなかったことで余計に憧れが強くなって……。「夢はさわらぬ方がいい」という詞を思い浮かべたわ。

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正解
「Judas Kiss」 7名 難問だったと思いますが、比較的多くの方に正解していただけました。ありがとうございました。
その他の回答
「砂の惑星」 2名 わかります。
ヒントの表示 3名
※ここで表示した○名という数字は、スペルの書き換え等のために続けて回答された分を差し引いた数字です。
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2012年01月 Judas Kiss
歌詞情報:Judas Kiss 松任谷由実 歌詞情報 - goo 音楽
アルバム:そしてもう一度夢見るだろう
tcさん
水仙=ナルシスで分かりました!季節的にもピッタリですね。今年も楽しみにさせていただきます!
cygnusさん
手前の黄色い水仙にみえる花や奥にみえるふたつのものが何なのかわからず、砂漠がでてきてこの絵から思い出したのがこの曲でしたが、ヒントが必要でした。
この曲私には難解で、いまだに聴きたいと積極的に思えない。正隆さんのアレンジもまたしっくりきません。これほどすんなりと入ってこない曲というのも珍しい、貴重なのです。
Dさん
キャサリンさん
pikkaさん
明けましておめでとうございます。
難問続きでしたが、オアシスで何とかたどり着きました。
「Judas Kiss」マタイ伝を思い出す題名でびっくりしたのを覚えています。
今年もよろしくお願いいたします。
ふるだぬきさん
みよこの思い入れ
この曲も映画をテーマにしているようですね。


こういうテーマは背景が説明されないと入りにくいのですが、この詞は映画から離れても特に女性の胸に響くものがあるのではないでしょうか。