|
11 月 07, 2011
Filed Under (未分類) by JSNDI on 07-11-2011
一般人には馴染みのない非破壊検査技術ですが,社会の安心・安全を守る大切な技術であることを小中学生や一般の方々に理解してもらうことを目的に,「わかりやすい」「誰でもできる」「おもしろい」をコンセプトにしており,様々な種類の非破壊検査機器についてブースを準備して,実演と体験を中心に,楽しみながら理解してもらえるように工夫しました。 そのいくつかを紹介しますと,
様々な太さや色のチューブを数十本束ねて,端部にメクラ栓を付け,この栓のチューブ内面側に数字を書いておきます。子供たちには,事前に工業用内視鏡の使い方を覚えてもらい,内視鏡を好きなチューブに挿入させて,端栓に書かれた数字を自力で読んでもらいます。この数字に応じた景品を準備しておいて,うまく操作できたら景品をゲット! <非破壊検査トライアスロン>
一連の展示ブースを見学してスタンプカードにハンコをもらった子供に挑戦権があります。「打診法」による割れ欠陥の有無の判定で腕試しをした後、「X線検査」では、X線フィルムに写る身近なものの名前を解答。「超音波探傷」による内部欠陥の個数判定。「工業用内視鏡」による分岐配管の通過。トライアスロンはご存じのとおり3種競技ですが,これら3種類の非破壊検査を制限時間内にクリアできれば景品をゲット!
今回のイベントでは,横野会長,広報活動委員会の三原理事をはじめ主要な委員の皆様に視察して頂きました。小中学生向けのイベントは,東北支部が全国に先駆けて企画したものであり,今後の非破壊検査協会の教育的啓蒙活動の一形態として参考にして頂ければ幸いであります。 最後に,今回のイベントにご協力頂いた検査機器メーカーや検査会社の皆様に,本紙面を借りて謝意を示させて頂きます。 (文責:宮城県産業技術総合センター 中居倫夫)
6 月 20, 2011
Filed Under (総会) by JSNDI on 20-06-2011
東北地方は未だ3月11日に発生した東日本大震災の爪あとも深く、当初開催が危ぶまれた状況ではありましたが、復興に向け、本総会・講演会を開催することといたしました。この様な状況の中、多数の皆様にご出席いただき本会が無事開催できましたこと、ご参加いただきました皆様方に心より感謝申し上げます。
木村武美支部長の挨拶で始まった総会は、平成22年度事業報告および決算報告に続き、平成23年度事業計画(案)および予算(案)について審議され、満場一致で可決されました。 同時に、東北支部島田賞が虻川 堅悦氏(東光鉄工株式会社)に授与されました。本賞は東北地方において、非破壊検査に関する学問または技術に特に顕著な功績があった会員を表彰するため、日本非破壊検査協会・元会長・島田 平八氏(東北大学名誉教授)の出資により創設されたものです。 また、今後の非破壊検査技術の普及と振興に貢献することが大いに期待される若手会員に送られる東北支部奨励賞が、星川 洋平氏(千代田興業株式会社)に授与されました。
総会に引き続き行われた講演会では2件の特別講演と企業2社からの発表が行われました。 1件目は牧野一成氏(公益財団法人鉄道総合技術研究所・副主任研究員)に「鉄道車軸と台車枠の非破壊検査の概要と最近の技術動向」と題してご講演いただきました。最新型の新幹線「はやぶさ」の話題も交え、鉄道車軸と台車枠の非破壊検査の事例についてご紹介いただくと共に、最近の探傷技術の動向についてもご講演いただきました。普段は聞くことのできない鉄道産業における海外での非破壊検査の事例は大変興味深いものでありました。
2件目は武尾 文雄氏(八戸工業高等専門学校・教授)に「直流電位差法による材質および欠陥の非破壊評価」と題してご講演いただきました。直流電位差法の原理について解説いただきますと共に、当該手法により表面き裂深さ、電気抵抗率、焼入れ深さといった実に幅広い対象物が測定できることをご講演いただき、参加者の興味を大いに引き付けておりました。 ![]() 特別講演に引き続き、NEC Avio赤外線テクノロジー株式会社の福井 仁志氏より最新のサーモグラフィ装置について、また、オリンパス株式会社の川上 賢浩氏からは実機を前にして最新のフェイズドアレイ超音波探傷器についてご発表いただきました。最後に、この度の大震災で被災されました皆様方に心よりお見舞いを申し上げます。会員各位の皆様方におかれましても大変な困難とご不便な状況でお過ごしのことと存じます。 日本非破壊検査協会東北支部では、本部および他支部と連携し、講習会や講演会を精力的に開催することで会員の皆様方と共に復興に向け歩んでいきたいと考えております。皆様方のご指導、ご協力と積極的なご参加を心待ちにいたしております。 また、日本非破壊検査協会および各支部の皆様方からは、多くのお気遣いとご支援を賜りました。この場をお借りし改めまして感謝御礼申し上げます。 本当に大変な状況ではございますが、本年度も何卒宜しくお願い申し上げます。皆様方が一日も早く平穏な生活に戻れますよう、心よりお祈り申し上げます。 (文責:東北大学 燈明 泰成)
3 月 09, 2011
Filed Under (産学官連携研究会) by JSNDI on 09-03-2011
平成23年2月17日(金)、日本非破壊検査協会東北支部は仙台市戦災復興記念会館において、年間行事である「産学官連携研究会」を開催しました。合計25名の参加者と共に定刻に開始され、第1部として特別講演2件、その後第2部に「我が社の自慢話」と題しての2件の発表が行われました。
特別講演1 「イメージベース超音波・電磁波伝搬シミュレーションと非破壊検査への応用」 講師:中畑和之氏(愛媛大学大学院理工学部研究科生産研究工学専攻・准教授) 計算機の普及によって、「ものづくり」や「メンテナンス」の様々な分野でますます活用・援用されているシミュレーション。非破壊検査も例外ではなく、検査ニーズの多様化・複雑化が進む中、検査制度・効率をさらに向上させるには、シミュレーションの積極的な利用が今後ますます必要になっています。 しかし、シミュレーションに馴染みのない技術者は、シミュレーションの敷居が高く、自分でやろうとは思わなかったり、シミュレーションなんて単なる想像の範疇であって実験と合わないから信用できないという人、一方シミュレーションを実務で使っている技術者は、モデルの作成を面倒と感じていたり、ソフト操作が難しくて思うように解析できない、という人もいるようです。 そこで中畑先生は、現場の方々にもシミュレーションの重要性を理解して頂き、また積極的に採用して頂きたいと「イメージベース波動伝搬シミュレーション」という数値解析技術の開発に取り組んでおられます。イメージベース処理とは、対象を「見た目どおりモデル化」し、簡便にかつ高速にシミュレーションを行うことです。ご講演では、非破壊検査の様々なニーズに対応できるロバストな技術の紹介と、それを非破壊検査にどのように活用できるか、といった具体例を交えて、分かりやすく説明して下さいました。
サンプリングモアレ法とは、構造物の表面に規則正しい格子模様を貼付けることで、簡便かつ高精度で微少変位分布を瞬時に測定していく手法です。さらに社会基盤を支えているインフラ構造物の変位挙動の解明として、同全視野変位計測手法を十数メートル規模の大型構造物へ適用した応用例を交えての説明で、応力集中の様子をまるでサーモグラフィーで見ているような視覚的、直観的な評価結果に、今後の実用化に向けて大きな期待が持てる講演でした。
第2部には「我が社の自慢話」。これは自社の技術や製品などを「自慢話」として発表していただき、様々な会員企業をよりよく知ることで、今後のビジネス交流の契機としていただければと企画されました。 発表1 「(株)カガヤとは!」 (株)カガヤ 工藤哲也氏 1「鉄骨シエア、営業圏を常に全国で考え」 2「生産性向上のため常に若手の人材確保・育成と設備増強を図り」 3「全員で勝つを合い言葉に、新たな分野とコストダウンに挑戦している」
発表2 「基礎から応用まで承ります。」 JFEテクノリサーチ(株)高田一氏 ・JFEテクノリサーチ(株)はJFEの100%の系列会社である。JFEの製造ラインで使用されている。 ・非破壊検査機器等はJFEテクノリサーチ(株)で設計製作された機器を数多く使用している。 ・イメージベースFIT(愛媛大学殿開発) ◇超音波、電磁波(ドライ超音波探傷検査) ◇実体のモデル上で動作するシミュレーションソフト ◇並列処理により大規模計算可能 ◇スナップショット、アニメーションを用いたわかりやすい結果表示 各発表の後、質疑応答が行われ、盛況の下に終えることができました。お忙しい中ご参加いただきました皆様に、この場をお借りしてお礼申し上げます。 (文責:東日本検査㈱ 佐々木 博) |