柴犬の行動
Q.
二歳半の柴犬(メス)ですが、リードが付いている限りは大人しく、
一応命令はききますが、一旦リードをはずして再度取り付けようとした時とか、
リードに関係なく、遊んでいる物をとりあげようした時などは、まるで
別犬のように凶暴になります。
実際家族は、何度か咬まれ、どう対処していいか苦慮しております。
飼う前は、数冊の本を買い、一応勉強したつもりでおりましたが、
犬と共に楽しい生活を描いていただけに、困惑しております。
今までの経過を説明させていただきますと、6ヶ月ぐらいの時に、
靴下をくわえたので、それを取り上げようとした時、
ソファーの下にもぐり込み、唸ったまま出てきませんでした。
その時に棒の様な物で家族がつつき何とか取り上げたいきさつがあります。
その後、似たような事で何度かソファーにもぐり込み、咬まれながらも何とかゲージに入れてきました。
性格は非常に怖がりで、神経質な所があります。
上記の凶暴性が直せるかどうかも含め、今後の対処の仕方について教えていただければ幸いです。
A.
犬は群れの中で順位をつけるから犬が上位と認識しないように、仔犬時代からマズルコントロールをしたり、押さえつけてお腹を触るをしたり、食事は人が先、散歩は人が前、肩より上に抱くな、など上下関係を分からさせなければならない・・・というような接し方をしてきたことは無いですか?昔そのような考えが流行し、今尚昔のままの間違った考えで書かれた飼育本が出回っており、そのような本に忠実に従って育てると、非常に臆病で神経質で、あるきっかけで飼い主に噛み付くなどの凶暴性を出す犬になることがあります。犬は人を異種の動物と認識していますから人を含めて上下認識をすることは有りません。問題行動と言われるものはそれぞれに理由原因があるにもかかわらず、犬が上になっているの一点で全ての問題行動の原因を説明される不幸なわんちゃんが多く居ます。
ソファーにもぐりこんだ犬を棒でつつくなんて、ゴキブリなみの扱いで悲しくなります。出てくるまで待てば、あるいはオヤツで釣るなり最後は少なくとも犬の意思で出てこさせないと・・・、そして一度そういうことがあったのならもぐりこめない様に対策をすればよいのに・・・。あなたの犬にとってあなた方は信頼できる存在にはなってないのではないでしょうか?信頼できるとは、自分に危害を加える相手ではない、生きていくための餌を与えてくれる、楽しく遊んでもらえる、というような事です。リードで引っ張りまわされたとか、おもちゃを返してもまたおもちゃをくれるという信頼感が持てずに、犬は自分や自分のものを守ろうと噛むのではないでしょうか。リードをしているときは命令を聞くというのは人への恐怖感からいう事を聞いているだけではないのでしょうか。
もう一度、犬への先入観、もし上記のような躾をしていたならそれをリセットして、仔犬時代からやり直したらいかがでしょうか。絶対に犬には危害を加えない、まずは犬のしたいことをさせてやる、あなた方のいう事を聞くと楽しいことが一杯ある、と教えてやって犬があなた方を信頼しようという気になるところをスタートの一歩としたら良いように思います。
そして問題行動を起こさないよう(靴下を噛むことで例を揚げるなら)
・問題行動の原因を除去する(犬の届くところに靴下を置かない)
・したいことの代替を教えてやる(靴下でなく噛んで良いものを与えそれを噛む事により噛むと言う欲求を満たしてやる)
・犬の気持ちを変えてやる、或いは慣れさせる(噛む以外の遊びを教えたり運動等でエネルギーを発散させ、噛みたいという気持ちを無くさす)
日常から以上のようなことを意識して犬と接して、犬を問題行動を起こさないよう上手に導いてやることをすれば、犬を叱るような場面は出てきません。どうしても叱るしか方法が無いこともあるでしょうが、それはごく限られたものになるでしょう。