映画は原作を超えることが出来ない

17 2 月, 2010 (17:14) | ATOM

ATOMが生まれるきっかけになったのは、言うまでもなく「漫画の神様」とも呼ばれる手塚治虫氏の「鉄腕アトム」からになります。
ロボットという人工生命でありながら、人間の心を持つATOMはいわば、現代人が失いつつある生命の実感を再確認させるキャラクターなのです。
また映画「ATOM」ではテンマ博士の持つ愛情も一緒に描かれていますし、親と子の結びつきもしっかりと描かれています。
ただし映画「ATOM」はもっと年齢層を広く設定していますから、この手塚治虫氏の提示したテーマは隠されている形になっています。
あくまでも明るい空気の中で「鉄腕アトム」は輝いているようですが、そのストーリーの底に流れている普遍的な父と息子の物語がATOMにも流れているのです。
そのためにこれから公開される映画の中でも、おそらくは手塚治虫氏が「鉄腕アトム」に託した願いをATOMを通して見られるのです。
「プルートゥ」でも映画「ATOM」と同じように、父と息子の絆がきめ細かく描かれ、どの国のクリエイターにも興味深いものなのかもしれません。
しかし両方に興味をお持ちになったのであるならば、あくまでも原作は「鉄腕アトム」であり、映画は「ATOM」と別物に考えたほうがいいかもしれません。
ATOMについてのサイトやブログ、掲示板を使って情報を集めていき、映画「ATOM」と原作「鉄腕アトム」のテーマを深く調べてみましょう。
よく「映画は原作を超えることが出来ない」といわれていますが、現代のアメリカの問題、いえ、世界の抱えた問題をフォーカスした傑作が「ATOM」です。
「鉄腕アトム」では描き切れなかった部分を補うようにして作られた映画が「ATOM」と言っても過言ではないかもしれません。
そして「生命とは何か」という手塚治虫氏の作品すべてに流れているテーマは映画「ATOM」にも受け継がれています。

ATOMはハリウッド映画となり、また帰ってきたというわけなのですが、父と息子の絆が一番深いところを流れるテーマであることは間違いありません。
また手塚治虫氏もある意味、現代を予測していたようでテンマ博士とATOMの関係をやはり遠回しに描いています。

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