Archive for the 'ドラえもん' Category

藤子・F・不二雄ワールド

6 月 3rd, 2009

藤子・F・不二雄先生は、みんなから親しまれる数々の素晴らしい作品を世に送り出してきました。それは、少し奇妙で不思議なキャラクターが、日常の素朴な生活の中から繰り広げられる夢あふれる世界の物語です。このようなミスマッチな世界こそ、藤子・F・不二雄ワールドの最大の魅力なのでしょう。

先生の作品の舞台は、ほとんど日常生活が基本となっています。まず、日常生活からスタートして、そこからとんでもないような不思議な世界へと導かれるのです。このような流れは、先生が描き上げた数々の作品に共通しているようです。「ドラえもん」では、何をしてもうまくいかない男の子「のび太」がいる日常の世界に、未来という未知の世界から、不思議なネコ型ロボットが現れます。この時点で、日常からかけ離れていくことになります。

先生は、どんなに不思議な世界を描こうとしても、日常から離れてはいけない、と考えているようです。そのように描くことで、読者にとって自然と漫画の世界へ引き込まれるのです。漫画というものは、主人公の目線に読者の目線を合わせることで、もっと楽しく読むことができるのです。読者は、物語の中の主人公に共感することで、自分が主人公と同じ体験をしているかのように感じます。そのようにして、読者を物語の世界に引き込んでいくのです。未来の世界も、冒険の世界も、日常世界があるからこその不思議な世界なのです。 それが、藤子・F・不二雄先生が作り出した、だれもが夢見ることのできる世界です。

「ひみつ道具」の秘密

6 月 2nd, 2009

ドラえもんといえば、四次元ポケットから出す、未来の道具の「ひみつ道具」です。ほとんどドラえもんは、のび太を助ける目的で取り出します。一部の「ひみつ道具」には、ドラえもんが製造された時に、最初からポケットに組み込まれていた道具もあるようです。しかし、実際のところは、ドラえもんが未来のデパートに行って買ってくることが多いです。

ドラえもんが買う道具には、高価な物がないわけではありませんが、ほとんどが安い物で、1回限りの使い捨ての道具が多いです。中には、レンタルした道具もあるようです。

「ひみつ道具」は百ヶ月に一度、セワシとドラえもんが定期検査を行って、故障しているものがあったら、それは修理に出すようにしています。このようなことから、目当ての道具がすぐに使えないことが多いです。また、使えなくなってしまった物や使わない物、また危害を与える可能性のある物などは、「四次元くずかご」に処分するか、穴を掘って埋めているようです。未来のデパートで購入したものは、店員を呼んで返品することができます。

「ひみつ道具」は、規則によると、個人的で使う以外には使用してはいけないことになっています。たとえば、金儲けを目的として使うと、莫大な罰金を払わないといけません。また、犯罪に「ひみつ道具」を使用した場合は、タイムパトロールに逮捕されます。このように「ひみつ道具」は奥が深く、それが「ドラえもん」の魅力のひとつではないでしょうか。

「ドラえもん」の短編と大長編の違い

5 月 31st, 2009

ドラえもんの劇場用アニメ映画の原作として、描かれた長編漫画のことを「大長編ドラえもん」と呼びますが、短編と比べると、ストーリーが大規模になっているのが特徴です。短編の舞台は、ほとんどが町内という狭い環境で、友達数人だけでストーリーが進みます。一方、大長編では、大昔や他の惑星などという、日常からかけ離れた世界が舞台となっており、その世界で出会う住人や手強い敵など、たくさんの登場人物が現れます。

また、毎回タイトルに「ドラえもん のび太の~」と付けられているように、主にのび太たちの活躍と成長の様子が描かれています。いつもののび太は、何をやってもダメな少年ですが、冒険の世界に入ると、勇気をもって敵に立ち向かっていく、かっこよい少年になります。また、いつも乱暴なジャイアンは、好人物になることもあります。

大長編では、ドラえもん、のび太、しずかちゃんなどの、メインの5人に固定されています。そして、基本的に、その5人とストーリーのキーキャラクターと供に、自分たちだけの力で危機から脱出しようとします。そのため、人間関係が短編とは少し違ってきます。短編でのび太は、いつもジャイアンやスネ夫にバカにされて、しずかちゃんなど他の友達のところへ逃げていくことが多いのですが、大長編では、いつも5人だけで行動し、日常の他の友達などは入ってきません。ジャイアンに対して頭にくることがあっても、結局は仲間になるのです。

それらが、ドラえもんの短編と大長編の違いだと思います。いつもダメなのび太でも、映画の中では大活躍しているので、なんだか励まされますよね。

藤子・F・不二雄の遺作「のび太のねじ巻き都市冒険記」

5 月 30th, 2009

藤子・F・不二雄先生は、「のび太のねじ巻き都市冒険記」を執筆中に亡くなられました。ところが、先生の残しておいたメモ書きによって、藤子プロがこの作品を完結させることができたのです。

この作品で、のび太たちは緑いっぱいの小惑星に、ぬいぐるみたちのための楽園をつくるが、「熊虎鬼五郎」が乱入することにより、のび太たちにピンチが迫るというストーリーの展開は、それまでの大長編ドラえもんに共通しています。ここでのび太は、36億年前に地球と火星に「生物の種」をまいた「種まく者」と出会うことになります。「種まく者」は、人間によって環境が破壊されそうになっている地球の未来は、のび太たちにかかっていると告げます。そして、のび太は、その試練に立ち向かうことを決め、熊虎鬼五郎など恐れず、未来をつくり上げていこうとするのです。また、悪人である熊虎鬼五郎にも、良心があることを知らされるのです。

この作品を通して感じることは、現実にどのようなことが起こったとしても、希望を決して捨ててはいけない、ということではないでしょうか。この作品には、困難が訪れたとしても、それに立ち向かって行き、これからの未来をつくって行って欲しい、という子供たちに向けた、先生の熱いメッセージが込められています。しかし、「種まく者」がのび太たちに、「ねじ巻き都市」の未来を託して旅立って行く場面は、先生が自分の寿命が長くはないことがわかっていたように感じられます。それは、定かではないですが、明確なことは、倒れる直前まで、先生はこの作品に命を吹き込んでいたということです。

歴代ドラえもん映画主題歌

5 月 29th, 2009

1980年に初めて公開された「ドラえもん のび太の恐竜」から、ほぼ毎年新作が公開されてきた、ドラえもん映画の歴代の主題歌をさかのぼってみると、とても有名な人物から意外な人物の名前まで担当していたことがわかります。

1980年代は、初代ドラえもんを担当した大山のぶ代さんや、アニメソングでおなじみの岩渕まことさんや大杉久美子さんなどが歌っていますが、1984年の「のび太の魔界大冒険」では、小泉今日子さんが起用されています。

ドラえもんの主題歌といえば、武田鉄矢さんが知られています。武田鉄矢さんは、「ドラえもん映画主題歌集」というCDも出しています。そのほか、「のび太の日本誕生」では西田敏行さんが歌ったこともありますし、「 のび太の宇宙漂流記」ではSPEEDが担当したこともありました。また、「のび太のねじ巻き都市冒険記」には、矢沢永吉さんが参加していたことに驚きです。

意外なところですと、「のび太とブリキの迷宮」では島崎和歌子さん、「のび太の南海大冒険」では吉川ひなのさん、また、「のび太とロボット王国」の主題歌はKONISHIKIさんが歌っており、その挿入歌はKONISHIKIさんと新山千春さんも歌っています。

ここ数年では、ゆずや島谷ひとみさん、スキマスイッチなど、フレッシュな顔ぶれが目立ちます。そして、今年公開されている「のび太と緑の巨人伝」は、絢香さんが主題歌「手をつなごう」を歌っています。絢香さんは、この曲を作る際に、ドラえもんから大切なことを思い出させてもらったそうです。

名作品「のび太と雲の王国」

5 月 28th, 2009

「ドラえもん」では、環境問題を取り上げた作品はたくさんあります。短篇でも「さらばキー坊」など、いくつかの作品で取り上げられているが、大長編の「雲の王国」はこのテーマの集大成と言えるでしょう。

天国は雲の上にはないのかな、というのび太の疑問に、ドラえもんは自分たちで天国をつくろう、と言います。夢の王国をつくって、いつでもどんなときでも好きなことをしよう、という科学的な知識と夢の世界を盛り込んだ、素晴らしい仕上がりになっています。

この「「雲の王国」を大人になってから見ても、こんな国でずっと自由に遊んでいたい、と思ってしまいます。中には、環境問題をしつこく取り上げていて説教じみている、という評価もあるようです。ところが、たくさんの絶滅してしまった動物たちが登場する場面があったり、キー坊が登場したり、藤子・F・不二雄先生の多岐にわたる好奇心が盛り込まれていて、とても興味深い作品です。

天上人とドラえもんたちが対立する場面もありますが、やがてお互いを理解していくという物語の展開は、どの大長編ドラえもんにも共通する、大切なテーマといえます。物語の中で、のび太はノア計画によって、悲惨な情景を見て一時的にパニックになってしまいますが、そんな中でもドラえもんという大きな存在によって、未来はきっと変えることができる、ということを強く信じることができます。その確信こそが、この作品で藤子・F・不二雄先生がもっとも伝えたかったことではないでしょうか。

結局、ドラえもんたちが創り上げた「雲の王国」は消滅することになります。しかし、そんな夢の国がなくなってしまっても、またきっと取り戻そうと強く想います。テーマ曲の「雲がゆくのは…」においても、遠い国を夢見る想いを綴った曲となっています。このように、「雲の王国」は、大長編ドラえもんの中でも、とても素晴らしい作品といえます。

ドラえもん「アニメ文化大使」に就任

5 月 27th, 2009

いまでは、海外でも、数々の日本アニメの人気が高まっています。そんな日本アニメを、世界で上映することによって、いろんな国の方々に、日本の文化や社会のことをアピールする「アニメ文化大使」という重大な役に、国民的大人気キャラクターのドラえもんが任命されることになりました。

3月19日に、外務省で行われた「アニメ文化大使」の就任式には、ドラえもんとのび太くんが参加しました。多くの報道陣に囲まれて、高村正彦外務大臣と握手を交わし、「アニメ文化大使」就任要請書が渡されました。また、山盛りのどら焼きもプレゼントされ、ドラえもんはとてもうれしそうでした。その際に、大臣から、日本のことを世界中の人々に理解してもらって、みんなが仲良くなるようにがんばって欲しい、と励まされました。

ドラえもんも、数々の作品を通して、どんなふうに日本人が生活をしていて、これからどのような未来を築いていこうと考えているかを、世界の人々に伝えていきたい、という内容のコメントを残しました。ドラえもんは、「アニメ文化大使」という日本の代表となって、とても張り切っているようです。これは、期待できそうですね。

これからは、劇場版の「ドラえもん のび太の恐竜2006」を、中国語、フランス語やスペイン語、そして英語圏の国々で上映していき、日本の文化を世界に紹介していくことが決まっています。ドラえもんは、これからの1年、海外を飛び回って、とても忙しい日々を送ることになるでしょうね。

日本モンキーパークの「ドラえもん みどりの冒険ひろば」

5 月 26th, 2009

愛知県犬山市の「日本モンキーパーク」では、「のび太と緑の巨人伝」の公開記念イベントとして、7月6日まで「ドラえもん みどりの冒険ひろば」を開催しています。

まずエトランスでは、ドラえもんやのび太くん、いつもの仲間たちが、あなたをお出迎えしてくれます。「大昔のふしぎの森」では、恐竜のタマゴに触ってみたり、楽しい仕掛けがいっぱいあるのぞき窓をのぞいたりと、おもしろさ満載です。「みどりの冒険ひろば」では、さまざまな仕掛けやゲームがあって、まるで冒険しているみたいです。また、「映画 ドラえもんのび太と緑の巨人伝」を紹介しているコーナーもあります。

また、「ドラえもんグッズ販売コーナー」には、さまざまなかわいいドラえもんグッズが豊富にそろっています。「ドラえもん写真館」では、「ドラえもん」と一緒に写真を撮ることができます。1枚800円の台紙入りの写真や、1個600円の缶バッチ、1個1,000円のキーホルダーをつくることができるので、とてもよい記念になりますね。「工作コーナー」では、一枚600円で、ドラえもんの絵に色を塗ってビニペタを作ることができます。1体1,000円で、ドラえもんの素焼きにぬり絵をすることもできます。また、平日2回と土日祝日は3回、ドラえもんは登場するので、一緒に記念撮影したり握手したりすることができます。ドラえもんと身近に触れ合うことができて、きっと子供さんは大喜びですね。

「ドラえもん みどりの冒険ひろば」は、イベントホールで行なわれていて、日本モンキーパークの入園料だけで、参加することができます。

映画公開記念「ドラえもんと遊ぼう!自然ふれあいの森」

5 月 25th, 2009

ドラえもん映画「のび太と緑の巨人伝」を記念して、各地でさまざまなイベントが開催されています。

山梨県の河口湖にある「森と湖の楽園」では、自然の不思議を楽しく体験できる「ドラえもんと遊ぼう!自然ふれあいの森」が誕生しました。「ウェルカムゾーン」では、アスレチック風の巨大な遊具「ひみつ基地巨大ピラミッド」があります。ここには、丸太でできたジャングルジムやクライミングボードがあるので、体を思いっきり使って遊ぶことができます。

また、「ジャイアンのリサイタル基地」は、モンゴル式住居のゲルを利用しており、地下で楽器を鳴らしたり、歌を歌ったりして、音楽を楽しむことができます。「のび太のマンガツリーハウス」には、ドラえもんのマンガがいっぱい揃っています。ドラえもんファンにはたまりませんね。

さらに「チャレンジゾーン」には、ターザンロープを使って池の向こうまで飛び越えられる「ドラえもんのひみつ基地」や、緑の巨人が見下ろしている「森の巨大迷路」があります。また、ターザンロープ下の池では、1000円でニジマスのつかみ取りやザリガニ釣りに挑戦できます。このように、「自然ふれあいの森」は、ドラえもんやのび太たちと同じように、あなたも大冒険している気分を味わうことができます。

「自然ふれあいの森」は、2008年6月1日まで開催されています。 入場料は、「ウェルカムゾーン」は無料で、「チャレンジゾーン」は500円です。また「森の巨大迷路」で、キーワードプレゼント実施しています。迷路の中に隠れている「キー坊」を見つけ出して、5つのキーワードをそろえると、記念品がもらえます。ぜひ参加してみてくださいね!

もうひとつの"緑の巨人伝"

5 月 24th, 2009

2008年3月28日のドラえもん春休みスペシャルで「キー坊が恋をした」、「もうひとつの"緑の巨人伝"」、「ジキルハイド」が放送されました。これは、公開中のドラえもん映画「のび太と緑の巨人伝」の宣伝として企画されたようですが、その内容は、完全にオリジナルとなっていました。その中で、とてもおもしろかった「もうひとつの"緑の巨人伝"」を紹介します。 「もうひとつの"緑の巨人伝"」は、「のび太と緑の巨人伝」で登場する植物星の王女「リーレ」が、まだ小さかった頃のストーリーです。

植物星で弾き語りをする芸人「のびテン」と「ドラぼてん」という、のび太とドラえもんに似た二人が旅をしていると、城を抜け出したリーレが荷台に落ちてきます。そして、一行は「禁断の森」という場所へ迷いこんでしまいます。リーレは、この森にいるという「緑の巨人」を探して、亡くなった両親に会いたいという望みを、どうしても叶えたかったのです。のびテンたちは、リーレの願いを叶えてあげたいと森を散策します。しかし、リーレが崖から落ちてしまい、のびテンたちも谷底へ落ちてしまいます。もうダメだ・・・と思ったその時、リーレの両親の呼ぶ声がします。そして、スルスルと伸びてきた植物たちに助けられます。リーレは、両親の存在身近に感じることができ、城に戻ることにします。そして、のびテンたちを議会に呼び、表彰することにしました。

この「もうひとつの"緑の巨人伝"」は、「のび太と緑の巨人伝」とのつながりは、あまりないかもしれませんが、少女時代のリーレのかわいらしさや、リーレの両親についても知ることができます。また、「のびテン」と「ドラぼてん」の二人が、とても楽しませてくれます。またぜひ放送して欲しい作品です!



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