西田幾多郎とウィリアム・ジェイムズ

11 月 10th, 2008 by baucafe

 西田幾多郎はウィリアム・ジェイムズから大きな影響を受けました。ジェイムズの「純粋経験」において、主客はどのように捉えられているのでしょう。ジェイムズは以下のように述べています。
 「・・・認識するという作用は、純粋経験の特定の部分どうしが互いにもちうる関係として容易に説明できるであろう。この関係そのものが純粋経験の一部分であり、その関係し合う「項」(terms)の一方が認識主観あるいは認識の所有者、認識者となり、もう一方が認識される対象となるのである」。
 すなわち、純粋経験が先にあり、その部分として「認識者(主)とその対象(客)」という関係がある、という図式です。

引用: W.ジェイムズ 著/伊藤邦武 編訳『純粋経験の哲学』(岩波文庫)

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新宿クラス「筋-筋膜のリリース」

11 月 9th, 2008 by baucafe

 今日の午前中は、新宿クラス「ボディワーク入門/筋膜リリース法」(講師:斎藤瑞穂小川隆之)がありました。今日の講座内容は、筋-筋膜のリリースで、斜角筋、肩甲挙筋、横隔膜、小胸筋の筋膜が対象でした。『ボディワーク入門』で言うと、102~108ページの内容です。
 最初に、表層筋膜、筋-筋膜、関節包のロケーションについて説明し、前記4筋に対するセルフ・リリースを行ないました。その後、それらに対する施術のデモンストレーションを行ない、ペア・リリースに入りました。
 どの筋に対する施術も、指使い1つで効果に大差が出ます。受講生の皆さんは、ご自身の身体を使って練習してみてください。

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日本語に関する考察

11 月 8th, 2008 by baucafe

◆ 日本語では元来、日常会話の中で主語として「私」が用いられることは稀である。もっと言えば、主語が必ずなくてはならないわけでなく、ないほうがかえって自然である場合が多い。
◆ 日本語では、「私の」とか「彼女の」といった所有形容詞なども多用されない。
◆ 印欧語では主語が何であるかによって動詞が変化するので、主語が選ばれないかぎり述語の形が決まらない。つまり、主語がなければ文が成立しない。それに対し日本語では、述語だけでも文が成立する。
◆ 日本語で表現された世界とは、述語を主とした世界である。文の成立にとって主語や目的語は不可欠でなく、主語(話者)の意図する意味が文脈によって得られることが多い。

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「主-客」の対置

11 月 7th, 2008 by baucafe

 私たちの知覚経験には、枠組みとして「主-客」という図式が持ち込まれています。
 つまり、「知覚する者」と「知覚される対象」という対立図式が生み出され、その枠組みの中で私たちの認識が起こっています。
 西田幾多郎が問題としたのは、この枠組み自体です。
 しかし、「主-客」の対置は後から反省的に導入されたものであり、経験の現場においては、そのような区別も対置もありません。

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ソマティクスと西田幾多郎

11 月 6th, 2008 by baucafe

 以下は、西田幾多郎著『善の研究』からの引用です。
 「経験するというのは事実其儘(そのまま)に知る意である。全く自己の細工を棄てて、事実に従うて知るのである。純粋というのは、普通に経験といっている者もその実は何らかの思想を交えているから、毫(ごう)も思慮分別を加えない、真に経験其儘の状態をいうのである。たとえば、色を見、音を聞く刹那、未だこれが外物の作用であるとか、我がこれを感じているとかいうような考えのないのみならず、この色、この音は何であるという判断すら加わらない前をいうのである」。
 以上は、「純粋経験」という、西田哲学初期の用語を説明したものですが、文中の視聴覚に関する例を体性感覚に関するものへと置き換えてよければ、私たちがソマティクスの「深み」で体験することそのままでしょう。
 また西田は、以下のように言います。
 「・・・意識の焦点がいつでも現在となるのである。それで、純粋経験の範囲は自ら注意の範囲と一致してくる。しかし余はこの範囲は必ずしも一注意の下にかぎらぬと思う。我々は少しの思想も交えず、主客未分の状態に注意を転じて行くことができるのである。たとえば一生懸命に断崖を攀(よ)ずる場合の如き、音楽家が熟練した曲を奏する時の如き、全く知覚の連続といってもよい」。
 思うに、この「主客未分」の状態というのは、まさにソマティクスにおける知的主体(自我)の喪失体験に等しいのではないでしょうか。

* ワークショップ情報
 12月23日(火・祭)開催の1day ワークショップでは、「ソマティクスを体験しよう」のタイトルどおり、ソマティクスの基礎部分が体験学習できます。どなたでも気軽に参加できる内容ですので、奮ってお申し込みください。
 なお、上記のような「思想的背景」については、ご希望があれば、別の機会に座学の形で紹介させていただこうかと思っております。
 今回のワークショップは、楽しみながら体験してみてください。

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八王子クラス「胸郭周囲の筋膜リリース(続)」

11 月 6th, 2008 by baucafe

 昨日は八王子クラス「ボディワーク入門/筋膜リリース法」(講師:斎藤瑞穂小川隆之/アシスタント:横山泰久)がありました。テーマは「胸郭周囲の筋膜リリース」で、前回の続きでした。
 講義は、前回の内容を深める形で進めました。まず、fascia と同組成の器官としての神経管について、図解しながら詳しく説明しました。そして、牽引法に関わって表層筋膜と関節包の構造について解説しました。最後に復習として、牽引法と加圧法を話題にしました。
 実技練習では、胸郭から腕にかけての筋膜を牽引法によってリリースしました。牽引方向の角度を変え、また表層筋膜と関節包に対する牽引技法を使い分けながら行ないました。

 講座終了後は、斎藤、横山、小川の3人でミーティングを行ないました。講義の進め方、クラスマネージメント、講義の準備方法などについて検討しました。

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講座・ワークショップの募集など

11 月 4th, 2008 by baucafe

 11月30日(日)開催の「解剖学講座 第3弾 第1回」ですが、すでに10月29日の時点で募集を締め切らせていただいております。皆様、ご応募ありがとうございました。

 また、12月21日(日)開催予定の第2回につきましては、近日中にカルチャー受講生用掲示板、及び mixi の OPENPATH コミュのイベント欄のみにて参加者募集をいたします。

 12月23日(火・祭)開催予定の 1day ワークショップ 「ソマティクスを体験しよう」につきましては、只今参加者募集中です。まだ席がありますので、奮ってお申し込みください。

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