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『金色のガッシュ!!』(こんじき-)は、雷句誠による少年漫画(ファンタジー漫画)作品。「週刊少年サンデー」2001年6号から2008年新年4・5合併号(2007年の最終号)まで連載されていた作品で、単行本は2007年12月時点で31巻まで発刊。各話数はそれぞれ「Level.○○」という通し番号になっている。第48回(2002年度)小学館漫画賞受賞。全323話。
『金色のガッシュベル!!』の名で東映アニメーション製作でテレビアニメ化された。又、このタイトルで、小学館の小学生雑誌「コロコロコミック」でも漫画が連載されていた。さらに、小学館の少女漫画雑誌「ちゃお」や学年誌でも、このタイトルで4コマ漫画版が連載されていたことがある。トレーディングカードゲームやコンピューターゲームも発売され、特に前者は、番組が三年間続く原動力となるほどの高い人気を誇っていた。
あらすじ
高嶺清麿は、普通の中学校に通う、見た目は普通の中学生。だが、MIT(
マサチューセッツ工科大学)の論文さえもたやすく理解してしまう凄まじい頭脳の持ち主である。そんな彼はクラスにも馴染めず、
不登校を繰り返し、鬱屈した日々を送っていた。
ある日、清麿の家に謎の少年ガッシュ・ベルが現れる。彼は清麿の父親から「息子の友達になってくれ」と頼まれ、はるばるイギリスからやってきた元気な男の子。退屈な日々は終わりを告げ、ガッシュとの騒々しい毎日の幕が開く。やがて清麿とガッシュの前に次々と敵が現れ、一つの事実が明らかになってくる。実はガッシュは千年に一度行われる魔界の王を決める戦いに参加させられた、100人の魔物の子の一人だったのである。
次々と襲ってくる魔物たちとの戦いの中で、『やさしい王様』になるという志を抱くガッシュ。然し彼らの前にはさらに強力な魔物が……。
登場人物
[金色のガッシュ!!の登場人物]
構成
- 邂逅編
- 清麿の家にガッシュがやって来てから様々な魔物の子と出会い、ある者とは戦い、ある者とは友達になっていき、またある者とは辛い別れを経験して「やさしい王様」という目標を見つけ、二人が成長していく様子を描き、初黒星となったバリーとの戦いまでを描く。主にここでは清麿たちの日常と魔物との戦いとが交互に描かれている。基本的な呪文、そして最後までガッシュの切り札として活躍する「バオウ・ザケルガ」は既にこの時点で登場していた。石版偏の布石がなされており、イギリス偏以降でデモルト、パムーンの封印されていた石版が出てくる。
- 石版編
- バリーとの敗北から数日後、清麿の前にナゾナゾ博士と名乗る怪しい老人が現れる。魔物の秘密を教えて欲しければ自分に勝てと言い放つ博士に勝利した清麿は悪しき者が力を集めていることを知らされる。その後、ガッシュの魔界での友人パティの強襲に遭い、何とか追い払うもナゾナゾ博士の予言通りにロードと呼ばれる謎の魔物が力を集めていることを知り、数日前に盗まれた石版との関連性が浮上。パティの逆襲で石版は1000年前の魔物が石にされたものであることを知り、その力を操るためにロードが人間の心を利用していることを知る。怒りに燃える清麿はロードの本拠地デボロ遺跡へ向かい打倒ロードを決意。だが、ロードの正体はブラゴとシェリーの因縁の相手でもあった。ここで後に作品中屈指の人気キャラクターとなるビクトリームが敵として数話登場した。石版編までの戦闘は主に清麿による呪文の効果的計算によって勝利を導き出すパターンが多く用いられていた。
- ファウード編
- 石版編から暫く経った後に展開されたガッシュにおける最大の長編。石版編までのように頭を使う戦闘はあまり多くなく各地で幾度と無く戦闘が繰り広げられ、最も魔物の出入りの激しかった話である。1000年前の魔物との激闘から暫く経った後にガッシュと清麿にコーラルQという魔物が勝負を仕掛けてくる。ここで石版偏の対デモルト戦で会得した新呪文「ザグルゼム」をフルに生かした勝利を得た後にコーラルQから「魔物ではない巨大な力が人間界に存在する」ということを教えられる。その正体はファウードと呼ばれる巨大な魔物で、リオウをはじめとする多くの魔物がその力を我が物にせんとしていた。そして、リオウはパートナーを死に至らしめる呪いの術を用い、ウォンレイをはじめとした一部の魔物を人質同然に召集。その事実を知った清麿は相手の魔力の場所が正確にわかる力を持ったモモンと共にニュージーランドへ向かう。そこでガッシュたちはファウードの封印を解いた上で魔界に還し、さらに世界と仲間を救うという困難な選択に立ち向かう。しかし、清麿の策略がリオウの逆鱗に触れ、不利な状態での戦いを強いられた清麿はリオウとの戦いの中で一度死に至る。奇跡的に清麿は息を吹き返したものの、ファウードは謎の魔物ゼオンに強奪される。ゼオンはリオウに従っていた魔物たちにガッシュたちの排除を命じ、ガッシュたちは清麿不在の中で必死の抵抗を試みる。仲間の活躍によりゼオンの元に辿り着いたガッシュたちであったが、仲間達は相手の強大な戦闘力を前に次々に敗れる。モモンがシスターを救うと言う決断を下した後の絶望の中で清麿が覚醒。リオウとの戦いで遥かにパワーを増したガッシュと「答えを出す者(アンサー・トーカー)」の力を得た清麿は敵を圧倒。ついにゼオンとの直接対決に至る。そこでゼオンとガッシュ、そして魔界王家とバオウ・ザケルガに纏わる驚くべき関係が明かされる。
- クリア編
- ファウードとの戦いと同時に中学校の春休みが終わり、清麿は中学3年生になった。その直後にとうとう魔界の王を決める戦いの生き残りが10体となったことを知らされる。更なる強敵が現れることを予期した頃に清麿の家にアシュロンと名乗る大きな魔物が現れる。ガッシュとの戦闘を求めたアシュロンは勝負の決着を付けず「魔界を滅ぼそうとしている魔物」の存在を清麿に伝えると去っていった。同じ頃、アースの元にゴームと言う不気味な魔物が出現し、圧倒的な強さで本を燃やされたエリーはガッシュにアースの仇を託す。実はゴームと結託していた魔物こそアシュロンの言っていた魔界を滅ぼすことを目的とした消滅の力を持った魔物クリア・ノートで、彼はブラゴを消すことを目論んだが、アシュロン、ガッシュらの抵抗により瀕死の重症を負い、その場を生き残ったガッシュとブラゴに対し10ヶ月の猶予を与える。その惨劇を目の当たりにしたかつてのゼオンのパートナー・デュフォーは清麿らに直接修行を施し、パワーアップを経たガッシュたちはクリアとの最後の決戦に挑む。
魔物の戦い
ルール・魔物の本
魔物の戦いは、魔物の力を引き出す
魔物の本を手にした人間と魔物の子がコンビを組み、魔界の王になるべく最後の独りになるまで戦うものである。ひとつの魔物の本を読めるのは地球上に独りだけであり、それ以外の人間は本の文字を読むことが出来ない。魔物の本が燃えた(燃やされた)場合、王になる権利が剥奪されその魔物の子は力量やその時の健康状態(体力等)に関わらず、脱落となり魔界に強制送還される。このため強者対弱者の戦いにおいて、不意を突いて弱者が強者の本を燃やし、逆転勝ちすることもしばしば起こる(つまり、弱者にも王になるチャンスがある。)。
一度本についた
火は
水などでは消せない。また魔物やパートナーが自分の本を自分で燃やして棄権することはできない(逆に言えば自身の術でも本は燃えない)。
本を燃やす以外にも、魔物そのものが死ぬとその魔物は脱落したとみなされるようであるが、最終的に明確に死を描かれた魔物がいないため、魔物がこの戦いで死ぬとどうなるかは分かっていない(現にこの事について読者からの質問があったが、作者は「ナイショ」として返答を拒否している。)。
また、本の持ち主が死亡した場合にどうなるかについて作中でいくつかの意見が描かれている。
ひとつはパートナーが死ぬと言うことは本を読める人間が居なくなり、魔物だけで戦うことになるだろうという意見(術を使わずとも身体能力だけで高い戦闘力を持つ者も居る)。
もうひとつはパートナーが死んでも魔物と本が残るという事は、また新たに本を読める人間が出現するのではないかという意見。
パートナーが死んだから脱落同様の扱いになる意見があるが、これらについては最終的に明確にされなかった。劇場版では魔物がある方法で本を燃やされずに魔界に帰った時、一定時間以内に人間界に帰らないと脱落するという設定もあった。
尚、前回の王を決める戦いでは多くの魔物が生きたまま本と共に石化させられ、本そのものは燃えていなかったものの、その魔物達はどうやら脱落したとみなされたようである。
基本的には本が燃えない限り人間界で何をしても良いことになっているが、例外はある。
ちなみにアニメでは「魔物の本」の事を「魔本」と呼んでいる。
多くの持ち主は本に記された発動したい術のページを開いてから呪文を唱えているが、本を閉じたままや燃えている最中であっても心の力があれば呪文が発動することが確認されている。本にはまだ謎が多く、残りの魔物の数を知らせる魔界からの通信機能のようなものや、ページの読める部分によって術の威力が変化するなどの副産物も確認されている。尚、劇中で「第○の術」と呼称されるものの殆どは1ページ目から順番に本の半分へと現れているものであるようである。なお、後半に覚える術ほど強いものが多いが、必ずしも後のページの術が強いわけではない。王となった者の本は金色に輝き、王となった魔物への祝福、パートナーに対しての最後の選択、人間界の復元などを行う。また、戦いの終了からおよそ1ヶ月でどこからともなく元パートナーへ1度だけ送ることが可能なメッセージカードが送付される。
アニメ版のみ、魔物が戦闘不能に陥るほどの大ダメージを負うと、術や火が本に触れてないのにひとりでに本が燃え出すような演出が明確にあったが、原作では魔物が致命傷を負ったシーンはいくつかはあったがその様な事は一切無く、魔物に致命傷を与えた術が本にも触れて燃えたり、魔物に致命傷を負わした後にパートナーから本を奪って燃やしたり、パートナーが魔物の命を助けるために他の人物に頼むなどして魔物の本を燃やしたりといった描写がなされることが多い。他にも本が切られたり消滅波が当たることで消滅したりして自然発火することもあった。しかし、強大な重力によってぺちゃんこに押しつぶされた本が発火せずにそのまま残っていたこともあったことから、本が切断などにより「破損」した場合は失格、押しつぶされるなど「変形」した場合はその限りではないということであると思われる。なお、変形した本が元の形に復元されるかどうかは不明(ただし、作中において高嶺清麿の出血により赤い本が血で染まったことがあったが、次回では元通りになっていたことから何らかの復元作用はあると思われる)。
術・呪文・魔物の力
術・呪文は、パートナーである人間が本に触れながら唱える事で発動する。術を使うことにより心のエネルギーを消費する。又、心のエネルギーの込め方によって、同じ呪文でも威力を大きくしたり抑えたりすることができる。心のエネルギーとは、人間の持つ
感情の事で、
怒り・
憎しみ・
悲しみ・
勇気等であり(つまり、強い感情であれば善悪の区別は関係しない)、それらの感情が激しい時はたくさん術を放つことが可能。
但しいくつか例外もあり、ガッシュ&清麿ペアの最大呪文「バオウ・ザケルガ」の場合、術の使用に比例して威力が増大する。逆に言えば、その日の戦闘で他の術を使っていない状態では放つことが出来ない。
心のエネルギーは体力同様、休息をとれば回復する。又、魔物の術(ティオのサイフォジオ等)や、その他いくつかの手段(月の石やファウードの回復液など)でも回復が可能である。
又、術とは別に、魔物の位置を察知する能力や他の魔物をおびき寄せる踊り、体の分離、瞬間移動、飛行能力、人間に化ける能力等、パートナーの心のエネルギーを消費しない、魔物自身の固有特殊能力を持つ者も居る。
基本的に攻撃系の術は、炎以外の属性であっても、本に対して発火させる性質を持つ。
10巻でバーゴの放った術、フレイドで地面が燃え、フォルゴレがバーゴペアの本を奪い、その炎で本を燃やしたところから、攻撃系の術でまわりの物(草等)が燃えた場合、ただの炎になり、物を燃やした術を出した魔物の本も発火する。
また、最終回間際では魂だけとなった魔物自身が人間界の戦いにおいて「その者を助けたい」という強い意志があればその魔物の本へ自身の術を強化した状態で提供している。
王の特権
魔物の戦いで最後に残った魔物、すなわち次の魔界の王にのみ与えられる特権。その内容は、魔界に居る魔物は肉体を奪われ全て魂になっており(王を決める魔物の戦いで脱落した90人の魔物も同様、勿論残り10人の魔物も魔界に帰ればこうなる。)、嫌いなら消し、好きなら肉体を与える事が出来ると言う物。なお、肉体を与える時はその魔物の本来の形で与えられる為、肉体が損傷しても元通りになって復活する。なぜこのような特権が与えられるのか、詳しいことは不明。戦いに参加する魔物達が残り10体になった時点で権利の存在・及び内容について発表されるが、一部のエリート格の魔物は前々から内容を知っていたようだ(確認されている魔物はゼオン、アシュロン、クリアの3名。)。1000年前の戦いでもこの特権があったと思われるが、詳細は不明。
術体系
[金色のガッシュ!!の呪文体系]
専門用語
- 人間
- 我々の事。厳密に言えば「人間界」の主を占める種族。
- 1000年に一度、王を選ぶ為に送り込まれる100人の子供達の相棒となる者達が居て、それらはパートナーと呼ばれる。
- 魔物
- 「魔界」という異世界に住む異種族。
- 多種多様な能力と容姿をした種族の総称であり、人間に近い外見をした種族もあればかけ離れた姿の種族もある、かけ離れていても、人間界に存在する動物に似た種族もある。1000年に一度、王を決める為に選出された100人の子供達が「人間界」に送り込まれる。
- 100人の魔物の子供達
- 1000年に一度行われる魔界の王を決める戦いに選ばれた魔物の少年少女達。
- 自分に対応した本を持って「人間界」に送り込まれ、パートナーと共に戦い、他の本を燃やす事を目的としている。自分に対応した本の力で「人間界」に留まっている為、それを燃やされると「魔界」に送還され、同時に脱落を意味する。
- 1000年前の戦いに選出された子供達に比べ、その容姿は人間に近い者が多く、そうでない者も「人間界」に存在する物(主に動物である場合が多い)だと誤魔化せる姿、或いは変身などといった人の目を免れる手段を持つ者が選出されている。また、クリアによればこの戦いの主催者は不明である。一説には「神の試練」とも呼ばれているという。
- なお、人型の魔物で男性の場合、両目の下から下あごにかけて謎の線が走っている場合が多い(本数は違いがある。)。この特徴が何のために存在するのかは不明。また、完全に人間そのものに変化できる魔物エシュロスの場合はこの線を起点に顔に模様が生じていた。
- パートナー
- 又は「本を読める人間」。その呼び名の通り、本を読む素養を持ち、呪文を読んで術を起こし魔物の助ける人物達の総称。
- といっても「本を読む素養を持つ人間」ではなく「1冊に対応した人間」であり、1人が全ての本を読める訳ではなく、自分に対応した本しか読むことは出来ない。「対応した本に触れながら、感情を込めて呪文を音読する」事によって術を発動させる事が出来る。
- 千年前の魔物
- 石盤魔物編に登場する、前回の「魔王を決める戦い」に参加してた魔物の少年少女達(その数約40体)。最後まで生き残り、王になったのはガッシュとゼオンの父親。
- 相手を石化させる術を持つ魔物、ゴーレンによって石盤に封じられ、約1000年もの間完全に身動きを封じられていた(ただし視覚など一部の感覚は普通に機能するようである)。それをゾフィスが研究の末に復活させ、自らの配下として操った。その為異常な憎悪と凶暴性を抱いており、その多くは非常に攻撃的(その為だろうか、当初、アルムが喋るまでは人語を解す者は居なかった。)。また時代の差なのか、多くは人間とかけ離れた異形であり、パティ曰く体は頑丈らしい。全員、ガッシュ達によって魔界に送還されている。なお、強制送還とは違う形での敗北だが(魔界へ送還されていないにも関わらず戦いで最後の一名が決定していることからそう考えられる)、魔界側が何らかの救済策を講じようとしていたのかどうかは不明。
- 体内魔物
- ファウードの子機とも言うべき人工的に造られた魔物の総称。
- 全てがファウードの維持と保護を使命とし、またファウードの主の命令に従って行動する。
- ファウードを管理する一族
- 遥か古代に封じられたファウードを監視し、復活しない様に守り続ける部族。
- 総じて獅子を人型にしたような姿をしている。長い年月の間に使命感は衰退したらしく、今回の魔王を決める戦いに一族の代表として参加したリオウを勝たせる為、封印し続けなければならない筈のファウードを「人間界」に送り、復活させた。アニメ版のリオウはこの一族である。
- ファウードを封印した一族
- 古代にファウードを封印した一族でありアニメ版のアースがこの一族の代表。
- 法律を管理する一族
- 魔界における法律を遵守し、またそれに違反する者を裁く部族。
- 法を守るという役目柄、魔王による統治からある程度外れているらしい。治安維持の為に、現存する最大級の災厄、ファウードとバオウの力を知らされている。アースはこの一族の代表。
能力・エネルギー
- 術・呪文
- 魔物が発動させる、本来有り得ない現象。厳密に言えば「パートナーが自らに対応した本の読める部分(術となっている部分)を感情を込めて朗読する」事により、「本を介してパートナーの心の力が魔力に変換されて魔物が放つ」能力の総称。主に術は効果、呪文は本に現れる文章の方を指す事が多い。
- 魔物の性質によって効果が大まかにまとまっている場合が多く、それから外れる類の効果を持つ術が出る事は割と珍しい。また呪文は本に記されるものだがそこから生じるものではなく、「対応している魔物が、眠っている力を目覚めさせたり精神的な成長を遂げた際」に生じるものだった。多くの場合変化した内容に準じた効果の呪文が出るが、大概が何が目覚め、何が成長したのか把握出来ない為、その効果はほぼ予測不可能。またその威力は魔物が対応した本の「意味を持っていない部分が、どれだけ呪文に費やされているか」で計る事が可能で、費やされる部分が多い程威力が強い。一度発現した呪文に費やされる分量が後に変動する事も有るがそれは非常に稀な例で、劇中ではガッシュにのみに見られる。
- その効果は名称によってある程度の予想が可能で、名称の法則については金色のガッシュ!!の呪文体系を参照のこと。
- 魔物が元々持つ能力
- 魔物は種族によって様々な身体的特徴があり、中には特殊能力と呼ぶに値する強力なものもある。これはそれらの総称。
- あくまでも魔物の肉体的能力である為、呪文を唱える必要は無く、そのため心の力を消費する事もない。「魔物や術発動の感知」が主な例で元々鋭い魔物もいるが、訓練によって鍛えられるためか保有者が多い。魔物の体質による先天的なもの、学習や特訓によって体得出来る能力など様々。
- 心の力
- パートナーが呪文を発動するにあたり消費するエネルギー。
- 劇中では「感情」と称される事も多く、文字通り精神的な力であり、本はこれを魔力に変換して魔物の術とする。いわゆる精神力のようなもので、消耗する程に強い感情が薄れ、一つの精神的観念を維持する事が出来なくなる事から集中力のようなものであると思われる。
- 魔力
- 詳細は不明だが、魔物が放つ術を構成するエネルギーであると思われる。
- 「魔界」では魔物単体で起こす事が出来るらしいが、「人間界」ではパートナーが本を媒介に心の力を変換しなければ起こせない。「魔物が元々持つ能力」には用いられないと思われる。
- 使えば使う程溜まる力
- バオウ・ザケルガを発動するのに必要なエネルギー。
- 詳細は不明だが、心の力を消耗する程に溜まる謎のエネルギーであり、ある程度溜まるとバオウ・ザケルガを放てる。しかしこれを消耗すると激しい虚脱感が発生し、このエネルギーも心の力も尽きた状態となって殆ど行動不能となる。しかし、ゼオン戦後のバオウではこの効果がなくなっている。アポロはこれをテンションが増大する度に芽生えるファイトのようなものと例えていた。また、清麿の台詞から正確には強化後のバオウにこの効果がなくなったのではなく、ガッシュがバオウを完全に操ることに成功した瞬間から清麿自身の体力が喰われることがなくなっている。
- 答えを出す者(アンサートーカー)
- どんな状況や疑問、謎でも、瞬時に最適な「答え」を出せる能力。戦闘中ならば、どのようにしたら相手に攻撃を当てられるか、どのようにしたら相手の攻撃をよけられるかなどの「答え」が瞬時に出せる。この能力が発動している時は必ず渦巻状に目が変わる。(アンサートーカーの能力者でないにも関わらず、ナゾナゾ博士の目がアンサートーカーの目に変化している描写もあることから、渦巻状の目=トーカーの能力者であるとは限らない。)
- ただし、出せる「答え」には状況や実力にもよるが限界はある(あらゆる手段を用いても勝てない状況では勝つ答えは出ない)。戦闘以外でも医療などの分野でも使用可能。現在は高嶺清麿とデュフォーがこの能力を持つ。清麿の力は後天的なものだが、デュフォーは生まれた時から持っている。当初は目覚めたばかりで不安定だった清麿の能力も、初回のクリア戦後にデュフォーの指導でアンサートーカー能力の安定化がはかられた。
- アンサートーカーの能力を持つ者同士が戦った場合は、相手より優れた「答え」を出せるほうが勝つ。
- 超能力
- ナゾナゾ博士の配下であるマジョスティック・トゥエルブ(ビッグ・ボイン以外)の持つ能力(ただし実戦には全く役に立たなかった)。
- アニメ版のデュフォーもこう称される能力を持ち、テレパシーと念力が確認されている。
- 何故彼らがこの能力を持っているのかは不明。
道具
- 本
- 「人間界」に送られてくる魔物の子供達が一冊ずつ持たされる、魔界の道具。アニメならびにそれをモチーフとしたTCG「金色のガッシュベル!! THE CARD BATTLE」では「魔本」と呼ばれる。色は魔物によって違い、開くとパートナーが部分的に読むことができる文字が記されている。またこの文字は、読める部分は魔本の色に、読めない部分は青くなっている。本の色が基本的な変わることはないが、ガッシュは一時的に本の色が変わったことがある。
- 様々な機能を有しているが、その原理は一切が不明。何らかの機能が発動すると発光して反応する。「魔界の王を決める戦い」の運営の要であり、重要なキーアイテム。これが燃やされた場合、その魔物は王になる権利を剥奪され、魔界へ強制送還される。
- 以下、本が有している機能
- *魔物を「人間界」に留める。
- *対応するパートナーの接近を感知する。
- *パートナーの心の力を魔力に変換して魔物が放つ術とする。
- *魔物の目覚めた力や精神的な成長を呪文として発現させる。
- *第一の術のページには魔物の名前が書いてある(アニメのロップスとアポロの出会いの時に確認)。ただし、ジェデュンのパートナーであり彼女(ただしアニメ版では男)の名前を他の魔物から聞いたというルンや、パートナーであるウマゴンの本名がシュナイダーであることを彼が送還されるまで知ることはなかったサンビームのようにパートナーである魔物の名前を知らない人間もいるという矛盾点があるのでこの辺りの設定については曖昧である。(アニメオリジナルの設定である可能性もあるが、結局サンビームはウマゴンの本名を知らないため、結果的にあいまいである事に変わりはない)
- *人間界に留まる残りの魔物が一定数になった事を区切りの数を告知し(30人減る毎に伝えられる。)、残りが10体になった時、この本を通して王になったときの特権(自分の気に入らない魔物を消滅させることができる)と、今の魔界の状況(すべての魔物が肉体を奪われ、魂だけになって魔界を彷徨っている。)を残った魔物とそのパートナーに伝える。
- *魔界にいる魔物の意思によってはその魂が憑依することがあり、憑依された本の持ち主は自らの心の力を消費することなく憑依した魔物の呪文を発動する事が出来る。ガッシュはこの能力を駆使してクリアを撃破した。
- *人間界での戦いが終わったとき、それまでの魔物の戦いによって傷ついた人間や物体を元の状態に戻す事が出来る。ただし元々人間界に存在した物体にしか効果はないため千年前の戦いで石化されていた魔物はそのまま放置されていた。
- *人間界での戦いが終わったとき、王となる魔物のパートナーが望めば「魔物との思い出(記憶)」を消去する代わりにその人間が望む財産を与える事が出来る。しかし、清麿は「財産はもうオレの心にある」として断った。
- 白い魔本
- 劇場版「101番目の魔物」に登場したオリジナルの魔本。もともと黒騎士の所有する本であったが、ワイズマンが人間界に持ち出す。基本的なルールはガッシュ等、人間界での闘いの参加者の魔本と同じであるが、「暴走した魔物の沈静化」を目的とするこの本は、相手が使用した術を吸収する能力を持っている。白い魔本が燃えると、吸収された術はもともとの所有者に戻る。(ガッシュたちの術(バルドフォルス)は以降使われないことから白い魔本を燃やしたエネルギーに変わったと思われる。)また、魔本の効果以外にも、所有者の意思(劇場版ではコトハに対するお告げとして現れた)を魔本に反映させる事が可能である。
- 魔物が持つ道具
- 魔物達が所持し、用いる道具の総称。その殆どが「人間界」の技術では解明不能な物質で造られ、異能を起こす。
- 大きく分けて「魔物の肉体の一部」と「魔界の技術で造られた道具」の二種類が存在している。前者は所有者の肉体の一部である為、壊れても時間が経てば修復され、また操作性が高い。後者は所有者とは別個に生じた生粋の「器具」であり、修復には修復機能を有した装置を備える必要があり、操作にもある程度の鍛錬が必要となる。
- 魔法のマント
- ガッシュとゼオンが普段着ているマント(外見は色違いで、機能は同じ)。着た者の意のままに操ることができ、そのため、攻撃・防御などに役立つ。胸元に付いているブローチ(これもマント同様色違いで、機能は同じ)さえ破損しなければ、いくらでも自己修復が可能。ちなみに、ティオの服にも同じようなブローチが付いている(マルスの攻撃で破れた服が元に戻っていることから、同じ効果を持っていると思われる)。なお、この通常ならば連載初期に明らかにされるような設定であるブローチの効果が明らかにされたのは連載末期であり、作者の出し忘れなどなんらかの事情があったものと思われる(戦いで破れたガッシュのマントがどのようにして元に戻っているかということについて、それまでなんら言及されることはなかった)。
- 月の石
- ゾフィスが発明した謎の結晶体。
- 原理・材質共に不明だが、その発光は浴びた魔物や人間の傷を癒し体力や心の力を回復させる。この光が後述の「月の光」と似ていることから「月の石」と呼ばれる。細かく砕くことで空気に触れた際の持続時間は短くなるものの持ち運ぶことができ、非常時のためにこれを瓶などで密閉してパートナーに持たせている千年前の魔物も複数存在していた(確認されているのはレイラ、ツァオロン、パムーン、ベルギムE・Oの4人)。その正体はゾフィスの「心を操る力」の増幅装置であり、これを介する事によってゾフィスは40人余りの人間の心を常に操り、千年前の魔物達にも強烈な暗示として月の石が放つ光と月の光が同じ物と言う物として見せる事が出来た(この暗示は結果的に月の石を壊させない様にもしていた。)。
- 魔界の王を決める戦いが終わった後はローベルト・ヴァイルに渡される事になっていたが、パティとビョンコの奮闘によって破壊される。
- 月の光
- 照明に特殊なフィルターを付けることで、石化された魔物を元に戻す呪文であるメドルウという呪文を再現した物。人間界に存在する月の光と成分が似ているため便宜上「月の光」と呼ばれている。前述の「月の石」が放つ光ともよく似ている。ゾフィスは千年前の魔物が従おうとしなかった際にこの事を利用し、見せしめとしてゾフィスに従わなかった者が「月の石」の光による影響から離れると再び石化してしまう幻覚を見せていたが実際にはこの二つの光は全く別の物である。
- ファウードの回復液
- ファウードに内蔵された機関が生成する液体で、これに浸ったり摂取したりする事で心の力や体力、怪我を癒す事が出来る。
- 雷の結晶
- ゼオンの雷の結晶。「バルギルド・ザケルガ」を喰らった当事者の激痛を蘇らす結晶である。これでゼオンはチェリッシュを無理矢理ガッシュ達と戦わせた。
- 手紙
- 魔界の紙で作られたと思われるレターセットで、王を決める戦いの終了後に参加者の下に現れる。魔界の文字でも人間が理解できるように作られており、一度だけ人間界に送付することが可能。写真なども添付可能のようである。
- 魔鏡
- アニメ版のみに登場する魔界の禁断具であり魔物の力を上げる性質がある。グリサが魔界から勝手に持ち出すが人間界に来る時3つに割れてしまった。
アニメ
- 2003年4月6日から2006年3月26日までフジテレビ系で全150話が放送された。
- もともと本作は、末期には商業不振になっていたデジモンシリーズ充電期間のためのつなぎ番組であり、放送も当初1年間の予定だったが、番組筆頭スポンサー・バンダイの主力商品であるトレーディングカードゲームの売上が好調だったこともあり、放送延長が続いた。
- 3年目には視聴率の低下などで関連グッズ売上も下火になり、劇場版も2作目では厳しい興行結果となった。
- 連載途中である原作の進行に話が追いついたこともあり、2006年1月以降オリジナルの展開に入り、同年3月に終了した。
- 末期にアニメに登場した設定の一部は、アニメ放送終了後に原作でもそのまま使われ、結果的にネタバレとなる部分も含まれていた(例:ガッシュとゼオンの関係、ゼオンの最大呪文等)。
- 主人公ガッシュ役の大谷育江の体調不良につき、2006年1月22日放送の第141話以降は吉田小南美が代役を務めていたが、大谷が復帰しないまま番組終了を迎えた。
- ガッシュ (gash) は英語のスラングで別の意味があるため、アメリカでは「zatch」に替えられ、『Zatch Bell!』として放送された。
- 2005年5月22日の第108話からアバンタイトルが導入され、それと同時にA・Bパート間のCMが廃止され、「アバン~OP~CM~本編~CM~ED・次回予告」という、異例の放送フォーマットとなった。
- パルコ・フォルゴレ(声:高橋広樹)の歌う「チチをもげ!」、ビクトリーム(声:若本規夫)の歌う「ベリーメロン」はアニメが終わった今も人気が高く、原作ファンにも評価されている。
原作との相違点
- ガッシュが初めて戦った魔物がレイコムではなくハイドになっている。
- 銀行強盗事件では二人の男ではなくレイコムペアに差し替えられている。
- フリガロがブラゴの左腕を切断するシーンや、デモルトがウォンレイの腹部を貫くシーンなど、過激な描写のある箇所はストーリーが変更されたり、描写が和らげられたりしている。
- シェリー、ブラゴとココ、ゾフィスの因縁の対決にガッシュ一行が絡むようストーリーが変更されている。
- テッドとアースがコーラルQより先に登場する。
- コーラルQのパートナーのグラブは清麿同様の孤立した学生の設定が追加されていた。
- ファウードの体内の試練において、ウンコティンティンが恵にセクハラ行為をするのがカットされている(清麿に謝罪を強要するシーンに変更)。ただし、恵の「ウンコ」発言は後の話で再現された。
- 139話から150話(最終回)までオリジナル展開で描かれていた。
- ジェデュンがアニメ版での性別が男だったこと。これは、当時ジェデュンの具体的な設定が明確でなかった為にこのような事になったと思われる。
スタッフ
- 原作:雷句誠(小学館刊「週刊少年サンデー」連載)
- 企画プロデューサー:金田耕司(フジテレビ)、木村京太郎(読売広告社)、都築伸一郎(小学館)、関弘美→清水慎治(東映アニメーション)
- 原案協力:三上信一、畭俊之、村上正直(小学館「週刊少年サンデー」編集部)
- 企画協力:久保雅一(小学館キャラクター事業センター)
- 製作担当:岡田将介
- シリーズ構成:橋本裕志→大和屋暁
- 脚本:橋本裕志、大和屋暁、成田良美、広平虫、山田隆司、まさきひろ、千葉克彦、隅沢克之
- キャラクターデザイン/総作画監督:大塚健
- 美術デザイン:渡辺佳人
- 色彩設計:板坂泰江
- 撮影監督:白鳥友和(三晃プロダクション)
- 編集:片桐公一
- 音楽:大谷幸
- 録音:池上信照
- 音響効果:川田清貴(スワラプロダクション)
- 選曲:西川耕祐
- 記録:小川真美子→小牧文
- 術設定:袴田祐二
- キャスティングディレクター:小浜匠(東映アカデミー)
- オンライン編集:TOVIC
- 録音スタジオ:タバック
- 美術進行:御園博→ほんだおさむ
- 仕上進行:北村聡
- プロデューサー補:津留一己→鷲田正一
- 色指定:小日置知子
- 音楽協力:インターチャネル
- デジタル彩色:TAP
- 背景:KALS、スタジオロフト、徳重賢
- デジタル合成:三晃プロダクション
- 広報:正岡高子(フジテレビ)、備前島幹人(小学館)
- プロデューサー:浜野貴敏→高瀬敦也(フジテレビ)、池田慎一(読売広告社)、櫻田博之(東映アニメーション)
- シリーズディレクター:中村哲冶→貝澤幸男
- 製作協力:東映、バンダイナムコホールディングス
- 製作:フジテレビ、読売広告社、東映アニメーション
- 著作:©雷句誠/小学館、フジテレビ、読売広告社、東映アニメーション
主題歌
オープニングは
インターチャネル(現在CDの発売は
インデックスミュージック)から発売、エンディングは
ポニーキャニオン所属の歌手によるタイアップ。
第1期
- オープニング
- 『カサブタ』(1話 - 50話、150話のエンディング)
- 最終回のエンディングではこの曲の2番以降が使用された。
- 上戸はこれが縁となり、劇場版2作の主題歌を担当した。
第2期
- オープニング
- 『君にこの声が 届きますように』(51話 - 100話)
- エンディング
- 『つよがり』(59話 - 75話)
- 『イデア』(76話 - 100話)
第3期
- エンディング
- 『今日より明日は』(101話 - 125話)
- 『★遊FEVER★』(126話 - 149話)
放送局及び放送日
放映リスト
※放送日はフジテレビ及び同時ネット局のもの。
※キーステーションのフジテレビでは3/19の放送が休止となり(サガテレビも同様)、3/26に149話と150話が2本立ての1時間スペシャルとして放送された。その為149話は一部地域で先行放送された。又、サガテレビ以外の「ガッシュ」同時ネット局では150話も30分先行放送された。
映画
配給は東映。
- 劇場版 『金色のガッシュベル!! 101番目の魔物』(2004年8月公開) 主題歌:上戸彩「涙をふいて」
- 劇場版 『金色のガッシュベル!! メカバルカンの来襲』(2005年8月公開) 監督:五十嵐卓哉 主題歌:上戸彩「風をうけて」
ゲーム作品
- 金色のガッシュベル!! うなれ! 友情の電撃(GBA:2003年12月12日)
- 金色のガッシュベル!! 友情タッグバトル(PS2:2004年3月25日)
- 金色のガッシュベル!! 魔界のブックマーク(GBA:2004年7月16日)
- 金色のガッシュベル!! 友情タッグバトル Full Power(GC:2004年8月5日)
- 金色のガッシュベル!! 激闘! 最強の魔物達(PS2:2004年12月2日)
- 金色のガッシュベル!! うなれ! 友情の電撃2(GBA:2004年12月22日)
- 金色のガッシュベル!! 友情タッグバトル2(PS2、GC:2005年3月24日)
- 金色のガッシュベル!! THE CARD BATTLE for GBA(GBA:2005年7月28日)
- 金色のガッシュベル!! うなれ! 友情の電撃 ドリームタッグトーナメント(GBA:2005年11月24日)
- 金色のガッシュベル!! ゴー! ゴー! 魔物ファイト!!(PS2、GC:2005年12月15日)
※PS2及びGCソフトはすべてバンダイ(現:バンダイナムコゲームスバンダイレーベル)、GBAソフトはバンプレストから発売。
外部リンク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』