バケルくんは藤子・F・不二雄のSF漫画作品、及びそれを原作とするドラマ作品。
概要
小学生・須方カワルが宇宙人から不思議な人形をもらい、その人形に乗り移って姿を変えることができるようになるというSF的な話。「バケルくん」はその人形のうちの1つ。人形を手に入れて変身できるようになったカワルくんの日常生活を描く。一人で何人もの役をこなすことに悪戦苦闘したり、人形の能力と自分の能力のギャップに悩んだりする様が面白い。コミックスが長らく絶版になっていたため藤子・F・不二雄作品の中ではあまり知られていないが、『小学四年生』に掲載された『ドラとバケルともうひとつ』の中の一作で『ドラえもん』の単行本9巻に収録された『ぼく、桃太郎のなんなのさ』(ドラえもんとの共演作品)が比較的知られている。ちなみに『ぼく、桃太郎のなんなのさ』は映画化されたが、その際にはバケルくんは登場せず、ドラえもん単体の作品として作られた。
小学館のてんとう虫コミックスから全2巻と中央公論社『藤子不二雄ランド』全3巻の二種類の単行本があるが、重複する部分はあるもののそれぞれ内容が異なる。それでもなお単行本未収録のエピソードが多数あり、両方の単行本を揃えても過去に連載されていた全エピソードを読む事はできない。また、いずれも絶版となっており入手困難である。ただし、現在はぴっかぴかコミックスで新たな単行本が発行され(全体からすると一部ではあるが)作品を読むことが可能になっている。
雑誌連載
- 小学館の学習雑誌
- 「小学二年生」 昭和49年2月号~50年3月号
- 「小学三年生」 昭和49年4月号~51年3月号
- 「小学四年生」 昭和50年4月号~51年3月号
- コロコロコミック 昭和52年~53年
- 別冊コロコロコミック(「新バケルくん」として) 昭和59年7月号~10月号
コミックス
- 小学館 てんとう虫コミックス全2巻
- 中央公論社 藤子不二雄ランド全3巻 (新バケルくんも収録)
- 小学館 ぴっかぴかコミックス1~5巻刊行中
- 同人誌「Neo utopia」vol.38
- 「バケルくん特集」の一環として単行本未収録のエピソードから2作を特別掲載。
あらすじ
ある日、友達と飛行機のラジコンで遊んでいたさえない小学生カワルは通称「おばけやしき」と呼ばれる薄気味悪い屋敷にラジコンを飛び込ませてしまう。責任を取らされて一人でラジコンを探しに行ったカワルはその屋敷で人形と人間が次々に入れ替わる家族を目撃する。カワルが近くにあった犬の人形を手に取ったところ、自分がその犬に乗り移り自分の体が人形になってしまう。実はこの屋敷にいたのは体を持たない魂だけの宇宙人で、研究のために地球に来ており地球人型の人形に乗り移っていたのだ。宇宙人の目的は研究のみであり、すでに目的を果たしたので自分の星に帰る直前であった。宇宙人はおどかしてしまったおわびとして自分の持つ様々な人形コレクションを屋敷ごとカワルに譲り、UFO型人形に乗り移って帰っていった。以後カワルはバケルくんはじめ様々な姿に変身できるようになる。人形は鼻がスイッチになっており、鼻を押すことでカワルに限らず誰でも人形に乗り移ることができる。主なキャラクター
- 須方カワル:主人公。力が弱く頭も良くない小学生。宇宙人から貰った人形を使って様々な人・動物などに変身する。
- 人形をくれた宇宙人:地球を研究しに来ていた魂だけで実体を持たない宇宙人。地球では人形を使って地球人の姿に偽装していた。カワルに自分のことを誰にも言わないという約束で人形を譲り、宇宙へ帰っていった。UFOの人形の姿で時々カワルに会いに来る。作中では「人形をくれた宇宙人」と呼ばれるのみで、素性については語られていない(UFO人形は映画『宇宙戦争』のマーシャンウォーマシンがモデル)。
- 化田バケル:宇宙人の人形の1つでカワルが主に使う人形家族・バケ田一家の長男。運動神経抜群。ハートマークの帽子がトレードマーク。
- 化田ユメ代:バケルの姉。頭が良く美人。カワルを苛めるゴン太を度々袖にする。
- 化田バケ左衛門:バケルの父。体を使うことは苦手。いくらでもお金が出てくる不思議な財布を持っている。
- 化田オボロ:バケルの母。優しい。家事全般が得意。
- トロン:バケ田家の犬。とても鼻がきく。
- ユミ:バケルのことが好き。カワルに好かれており、バケル - ユミ - カワルの三角関係になっている。当然だがバケルがカワルである事には気づいていない。
- ゴン太:ガキ大将。カワルの入っている野球チームの監督で野球に情熱を燃やす。かなり男らしい面もあるが普段はカワルを苛めている。ユメ代のことが好き。
- ホー助:ゴン太の野球チームに入っている。ゴン太の子分のようなもの。茶色い髪。
ドラマ版
1987年5月4日、フジテレビ系列の月曜ドラマランド枠内でドラマ化された。このドラマでは、カワル・バケルは女性にされている。スタッフ
キャスト
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