ストーブ
僕は筆まめだから郵便がたくさん来る。筆まめって言っても思いついたことを書いてすぐに出してしまうので、特に意味はない。かわいいポストカードを見つければ、君に送る、そのためにペンも買い、切手も買う。郵便局がやってなければ、えぃとそのままポストに入れてしまう。わたしの住所は書いていないから、君が払うんだろうなぁ。「まぁ、うっかりなんだから」とか言って。僕は、その時は、いい気味だと思いながらやるんだけれども、後々になって、君から手紙をもらうたびに、そのことについて触れないから、癪だし、いじらしいし、くやしくなる。いつだって、君の方が一枚上手なのだ。僕はちっちゃい。切手一枚。
君以外からも郵便は来るよ。だけれども、それについて、今思い出されない。きっと君と食事をするときには思い出すんだろうけれども。僕たちをつなぐ郵便。君とはつながっていない友人でも郵便ということでつながっているとわたしは勝手に思えてくるのだ。
ストーブに火を入れるのがめんどうくさくて、書いているうちに、覚悟を決めるか、もしくはこの手紙さえも放り投げて寝ちまうかと思っていたら、ここまで続いてしまったので、火を入れてくることにするよ。
それでも、君宛へのラブレターを焼けずに、いるんだよ。読んでないよ。読んでないって書くこと自体がくやしくてたまらないけど、君の名前を丁寧に綴る宛名を読んだだけで、内容はわかるものだよ。それでも、焼かないよういるために書いているのかもしれないね。