わたしの柄
くさくさしている。
座っては、はぁ〜。メールを見ては、はぁ〜。ブラウザを開いては、はぁ〜。
もう、だめだ。また、やってしまった。もう、帰りたい。もう、死にたい、いや、うそ。
クッキー食べても、パイを食べても、せんべい食べても、ぜんぜん効かない。
帰りにスーパー寄っても、食べたいものが見つからない。
いや、何でも食べたい。全部食べたい。でも今って感じじゃない。
結局、唐辛子とローリエとヤンニンジャンと煮干しだけでお会計。
お酒を飲んだら効くだろうか。
ビールと牛スジ。
ワインとチーズ。
日本酒と漬け物。
どれもよさそう。でもどれも力がいる。
靴脱いで、下駄箱開けたら、ニケがいた。(ニケってわたしのnikeの名前ね)
よし。
そのまま、ニケに履き替える。
信号に従って進む。
iPodでは吉本隆明が必然とか偶然とかについて話している。
一生懸命歩きすぎて何を言ってるかわからないけど、どっちでもいいよね、と聞こえる。
事実がそうなんだから、それでいいじゃないと聞こえる。
勝手にうんうんとうなずいて、ガシガシ歩く。
こんちくしょうとか
メールをよこせとか
あーん、もーどーにでもしてーとか
叫びながら歩く。
信号が赤かったので信号がないほうに歩いていくと公園になる。
よぅ、また来たぜ。
太陽が沈んだばかりの時間。
ランナーがたくさん。
みんなよく走っている。
わたしは足下よろけて姿勢ぐちゃぐちゃでそれでもガシガシ歩く。
ランナーの準備体操の間を縫い縫い歩く。
わたしはあっちに行きたいのだ。
信号なら止まるがランナーにわたしは止められないぜ。
一直線に好きな木の前に行く。
多分、これだった木がする。
今日は、この木でいいや。
えいやっと大の字に寝っころがる。
んで、足をばたばたさせて、いやだいやだ、あれを買ってくれなきゃいやだ、をする。
そのまま、七転八倒する。
えいやえいや、なんじゃこりゃ、なめんなよ。
漱石はニキビで悩んでたんだぜ、きっと。
石川くん、一緒に殴りにいかないか、あいつを。
内田さん、あんたんところの宴に呼んではもらえんか。
バタンバタンしてたら、ランナーがこちらをじっと見ている。
ランナーよ、ランナーなら思う存分走るがよい。
こちらも思う存分させてもらうよ。
とは言えません。
せっかく気にかけてくれたのですもの。
おもむろに、あぐらをかいて、飲み物をぐぃ。
ほら、わたしは、大丈夫ですよ。
ちょっと変わったストレッチをしていただけですよ。
えぇ、どうぞあなたはあなたの時間に戻ってください。
ランナーがランに戻るのを見届けて
また再度大の字になる。
木が見える。木がいっぱい見える。木の頭の部分がたくさん。あと月。
空が広いのだ。
月だ。
あとは、木。頭をぐぃっとすれば根っこまで見える。
埋もれるほどではないけれど
草にまみれて寝ている。
なので口ずさむ。
歩き疲れては 夜空と陸との隙間に潜り込んで
草に埋もれては 寝たのです
ところかまわず寝たのです
あまりにおんなじでうれしくて何度も歌う
いろいろ頭で考えちゃってぐるぐるになっちゃうんです
過ぎたことも及ばないのに今を見ないでそっちにかまったりするんです
そのうえ、飽きっぽいので、すぐ放り投げちゃうんです
でも、たいがいのことはおいしいものを食べたらうまいこといくんです
ただ、たまに、それじゃ、治らないときもあるんです
よし、今年こそはAIGLEのブーツ買おう。
そんな柄でござい。
おお、わたくしも、AIGLEのブーツ的なものを買いたい買いたいと思っておりましたところよ。
へへへ、たまに、それじゃ、治らないときもあるんですよねえ。ふはは。
買いましょう買いましょう。
今、買わないで、いつ買うのでしょう?
それでも治らなかったら、京都行きますわ♫