炎のゴブレットと不死鳥の騎士団

 ハリー・ポッターと炎のゴブレットハリー・ポッターと不死鳥の騎士団を続けざまに読む。
 それぞれが青春を謳歌している。当人は必死だろうが、こちらはにやにやしながら読む。年を取ったものだ。ハーマイオニーは冷静にすべてを把握していて好感が持てるが、モデルがローリング自身といわれるとなんだかである。
 そして、気になるのは、ことばづかい。4・5作目ともなるとそこそこ登場人物の性格などはこちらも把握している。年輩の人のセリフはしっくり来る。しかし、ハーマイオニーが「後生だから」とかロンの「おったまげ」はどうだろう。
 ローリングはここまで作り込み、あらゆる伏線を引き、その伏線は何千ページもの間、引かれたままに、物語は進んでいく。すべてが意味のあることで、ただどれが只今の問題を解決するのに有効なのかはわからない。だからハリーも読者も一緒に悩む。だいたいにおいてダンブルドアやハーマイオニー、そしてスネイプは間違っていない。でも正しくもないこともある。何を信じればいいのか、まるで日常のような情報量の中で、へんてこなお菓子も飛び交う。その世界を作り込み過ぎているからこそ、映画を見ても、足りないと思う部分はあっても、大まかな線をはずすことなくその世界を再現できるのだろう。映画を見なくても、ハーマイオニーのドレス姿は容易に想像できるし、たくさんの帽子を被ったドビーがよたよたやってくる。ドラコ・マルフォイのイヤーな顔だって、いやだけど浮かんでしまう。

 そして、今度は緑のカバーの謎のプリンスがわたしのすぐ横にある。もうみんなは16才。OWLの結果はどうだったのだろう。ロンが心配だ。いろんな意味で。

 


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