季節
遠くに来て思うのは、季節というのがいろいろ、ということで、わたしがこの間まで居たところは、長く暮らしていたから、季節の印を見つけるのは簡単であったし、そこでの季節が季節だと思った。
しかし、遠くに来て、激しく変わる季節の勢いにびっくりしている。春は色鮮やかに次々に花が咲き乱れ、夏は笑ってしまうほどの暑さにその笑い声もかき消すほどの蝉の声。そして急に寒くなったと思ったら、秋雨である。気温はそこまで低くないのだが、湿度のせいで、より低く感じられる。今までのところの秋は雨が少なく。気持ちのいい秋だった。だが気温は今より低かった。木の葉をかこうとも思わせないほど、絨毯の様に辺り一面に落ちているんだろう。
君はじめて君と会った年。君がいないうちに秋になってしまって、帰ってから驚かないようにと、わたしは紅い葉で手紙を書いた。それだけで君は驚いたっけ。わたしも遠いここで、いま、驚いています。