マイケル・ドリス「朝の少女
」を読みました。訳は灰谷健次郎です。
とてもまっすぐでさらさらとしていました。ちいさいころのかけらを見た気がします。匂いや思い、景色が蘇ってきました。
小川のなかを駆けたときの水の感触、転んだときに口に入った土の味。起こることに対して、頭の中で考えていたあのときの匂い。目に見えている景色が本当なのか。自分が自分であるとは何なのか、唯一無二の自分とは本当なのか。一生懸命考えては試していた日々。生きている日々。
今も続いているはずなのに、ちいさいころのかけらを新鮮に感じてしまうわたしは、甘いのだと思う。