ホットミルクを飲んでいます
今日、本を持たずに家を出てしまった。仕方がないので、新しく本を買う。東京はどこも冷房が効きすぎているように思う。わたしが北海道から来ているというと、皆、暑いでしょうと聞くが、わたしには暑さより冷房の寒さの方がつらい。あらゆるものがものらしからん温度というのは、冷え性のわたしに、疎外感を与える。本屋さんも冷房が効いていた。
入った瞬間は暑さから解放されてほっとするが、それも束の間、次第に寒くなる。それでも本を選ぶ。手にとって見ると、 ひんやり 、ぞくぞくっとなる。それを何度か繰り返して新潮文庫七つの危険な真実を買った。北村薫の「眠れる森」が収録されていた。
北村薫が書く人は、特に書かれてなければ、わたしは大体女性だと思ってしまう。読んでいる途中、男性だとわかると、あぁそうかぁ、うん、そうだなぁ、と納得できる、から不思議だなぁ。時間の流れもふっと飛んだ。煙のなかにいるようで楽しい。けど、皆はちゃんとわかってたりして……。
眠りといえば、わたしの趣味のひとつに、眠ることがある。眠るか眠らないかのまどろんでいる自分がおもしろいし、夢もなかなか思い出してみると、おかしい。
今日も電車の中で居眠りしたが、大きな舞台のうえ、スポットライトを浴びながら、黄色の衣裳を着たアテネのバレエダンサー(おとこのひと)が、わたしのセレナーデを熱唱していた。
「あぁ〜、ねむろ〜うぅ♪だってぇ、ねむいんだぁ〜♪」
あまりに気持ち良さそうに歌うので、一緒に歌ってしまいましたら、目が覚めました。大丈夫、声は出てませんでしたよ。多分ね。